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オンラインとオフラインを融合させる『PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara』オープン

著者: カフェ・カンパニー株式会社

2001年の創業以来、コミュニティの場として飲食店の企画運営をしてきたカフェ・カンパニーが次に挑むのは、オンラインとオフラインを融合した、新しいコミュニティの創造です。2021年1月に、「日本中の愛すべき食を未来へつなぐ」というビジョンのもと、NTTドコモと共同で「食のコミュニティ型EC『GOOD EAT CLUB』」を立ち上げ、2021年11月、そのリアル拠点として東京・代々木上原に「食の複合施設『GOOD EAT VILLAGE』」をオープンしました。この施設の1Fには、カフェ「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」がオープン。この場所に込めた思いやエピソードを、弊社代表取締役社長であり、「GOOD EAT CLUB」を運営する株式会社グッドイートカンパニーの代表取締役CEOも務める楠本修二郎、「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」店長・別府大河にインタビューしました。


>「食の複合施設『GOOD EAT VILLAGE』」に関するプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000032163.html



飲食店運営のカフェ・カンパニーが、なぜオンライン事業を?


楠本:コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は大きく変容しました。カフェ・カンパニーとしても既存店舗が十分に営業できない事態が続きましたが、どんな状況下でも「誰と、いつ、何を、どんな環境で食べるか」という1日3食の価値は変わらないし、その積み重ね方で人の人生は変わる。だからこそ、この毎日の連続を大切に育てなければならないと思うのです。


社会の変化には柔軟に適応しながら、変わらない食の価値をより発展させていきたいと思っていた中で、間違いなく伸びると思ったマーケットが「食のEC」でした。「あのレストランのあの味を、家でも食べたい」というニーズは必ず増えてくる。と同時に、外食と中食・内食を切り分けるのではなく、「外食の延長として中食・内食をデザインすることができるのでは?」という考察のもと、NTTドコモさんと共に始めたのが「GOOD EAT CLUB」というECサイトです。




「GOOD EAT CLUB」はオンラインサイトですが、これにリアルでの体験を掛け合わせることで顧客価値を増幅させることができると考え、リアルな場としての「GOOD EAT VILLAGE」プロジェクトがスタートしました。ここには、地域の人々が気軽に集える交流拠点にもなり得るカフェが必要不可欠。そこで、コミュニティ創りを得意とするカフェ・カンパニーがカフェ「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」を手がけることになりました。


>「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」オープンに関するプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000032163.html



代々木上原は未来の街のモデルケース


楠本:この数年、様々な面でライフスタイルは変化しましたが、顕著なのは「都心こそ人が集まる」という概念が崩れて、地方などでリモートの生活をする人が増えたことです。とはいえ、「どこかに集いたい」というニーズ自体が失われたわけではありません。集まる場所が「都心から少し離れていて、しかしながら日常的に立ち寄りたい場所」にシフトしてきただけなのだと思います。


東京渋谷区の代々木上原はとてもコンパクトなサイズで、日常の風景が馴染んでいる街。一方で、高級住宅地が並び、感度の高い方々が多く住んでいるエリアでもあります。昔から住んでいらっしゃるご高齢の方もいれば、20〜30代のクリエイティブクラスが好んで住む場所でもある。そんな風に、街の大きさと人のバランスがとてもよい街なので、新しい生活提案をする「ショーケース」にできるのではないかと感じました。


また、昔ながらの商店街が残っていますし、素晴らしいシェフたちが続々とお店をオープンしているので気の利いた個人店が多いのも特徴です。「美食の街」として知られるスペインのサン・セバスチャンのように、おいしいものを作る人と、おいしいものに目がない人たちが住み、集い、語らう場所になるのではと思い、代々木上原への出店を決意しました。



次の時代の「公民館(PUBLIC HOUSE)」を作っていきたい


楠本:店舗の企画を進める上で、ビジネスモデルとして売れるお店を作るより、お客様の体験価値がとにかくリッチになるお店にしたいと思いました。その結果、オールデイダイニング、つまり昼でも夜でも、一杯のお酒でもデザートでも、お客様それぞれの使い方で集ってもらえる業態を作ることにしました。それが実現できれば、新しい地域コミュニティの場にもなると思った時に、「誰でも気軽に入れる地域の拠点=公民館(PUBLIC HOUSE)」という概念がしっくりきたので、店名は「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」にしました。


「PUBLIC HOUSE」というブランド自体は2010年に渋谷にオープンした第1号店からはじまり、現在でも神奈川県・武蔵小杉と宮城県・多賀城にありますが、このコロナ禍にオープンさせた代々木上原の店舗は、ブランドの概念自体も時代の変化を見据えてアップデートさせた店舗です。僕自身、公民館に行った記憶はほとんどありません。それは、「公民館」という割には気軽に入ることができなくて、閉ざされた場所のイメージが強かったからなんです。だから次の時代の公民館は、「おいしい」という全世代共通の幸せを軸に、「誰でも気軽に集まれる“おいしい公民館”にしたい」というメッセージを込めています。



作り手の思いを代弁するメニューに


楠本:様々な飲食店の方々や生産者さんのお話を伺う機会にいつも思うのが、日本にはおいしいものの作り手が本当に沢山いるということ。皆さん目をキラキラと輝かせて、真っ直ぐに食に向き合っていらっしゃる。ですが、そういう作り手の方々は口下手な人が多いので、その言葉にならない思いを伝えられるようなメニューにしたいと思いました。兵庫・尼崎で手仕込みで作られている「ワンダフルソース」を使ったナポリタンなどが代表例です。



また、「GOOD EAT CLUB」で扱っている、素晴らしい作り手の食材を使ったメニューだけでなく、未来に繋がるような新しいメニュー開発も試みています。「おいしい」の概念は時代によって変化しますが、これからは「おいしい=ヘルシーで楽しくて、社会課題の解決にも貢献できる」といった感覚になってくると思います。例えば、「パンからつくったペールエール」という商品は、パン屋でロスになってしまったパンを使用しています。一口飲むとすっきりしているのに、しっかりとした飲み応えがあっておいしい。おいしく楽しくお酒を飲むことが、実は食品ロスという課題解決にも役立つというメニューなんです。


>「パンからつくったペールエール」に関するプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000032163.html



そんな風に、未来に残したい日本の食と、未来に繋がる新しい「おいしい」を織り交ぜたメニューを目指しました。



「カフェなのにおいしい」、ポジティブな意外性を


別府:オープンしてから3ヶ月弱、ファミリーからご高齢のご夫婦、お一人で作業される方など、様々な年齢層の方に幅広く来店いただいています。毎週のように来てくださる常連の方も少しずつ増えてきました。



「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」店長・別府大河(左)


「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」は、ご近所の方がふらっと入ってきてくださることが多い一方で、メニューに対するこだわりが強いお店でもあります。なので、「ドリンク中心の、いわゆる『普通のカフェ』だと思ったら、実はしっかりおいしいものが食べられる」というポジティブな意外性を提供したいと考えています。日々、スタッフへ話しているのは、ただ売り上げを伸ばすことを考えるだけではなく、自分が本当においしいと思ったものをお客さんに心を込めて伝えてほしいということ。例えば、「このピザにこの七味をかけるとおいしいんですよ!」とおすすめすると、帰り際にその七味を買ってくださるお客様もいらっしゃいます。作り手の思いがこもったメニューだからこそ、そういった接客をより強化していきたいと思っています。また、地元のお客さんが多い分、いつ来ても新鮮味を感じてもらえるように、タイムリーにメニューを変えていきたいですね。「ここに来たらおいしいものが食べられて、帰る時には少しでもポジティブになれる」。そんなお店に成長させていきたいです。




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