ビジョンを刷新。感染症が人と人とを遠ざけることのない未来を実現するために ──モレーンコーポレーション
はじめまして、モレーンコーポレーション代表の草場です。
今日はここにビジョン・ミッション・バリュー(以下、VMV)、そして企業ロゴマークの刷新をお知らせするため、筆を執らせていただきました。
1993年設立の当社は、医療施設に感染対策製品を導入する「感染対策」のプロフェッショナルです。およそ30年前、英国で院内感染の現場を目撃して以来、日本全国の病院に提案を続けてきました。
2003年に掲げたミッションは「感染管理の大衆化」。医療従事者の方々が患者さんの命を守るために働くなかで、院内感染で命を落とすような理不尽なことがあってはならないと、私たちは志を一つにしました。
しかし2020年、コロナウイルスの猛威により世界の様相は一変します。私たちは「院内」だけでなく、すべての産業や家庭に対してできることを提案するため、会社としてのあり方を一から見直しました。
世界は変わった、だから自分たちも変わる。感染対策を進化させ、感染症が人と人を遠ざけることのない未来を実現するため、私たちは歩みを新たに進めます。
感染対策と「つながりのある社会」の両立へ
コロナ禍という言葉が日常で使われるようになり、感染症予防に関する情報も世の中にあふれるほど増えました。
しかし感染対策への意識が高まる一方、人と人とのつながりが分断されていく社会に私たちは大きな問題意識を持つようになりました。仮に感染対策だけを目的にした場合、極論は「家から出てはいけない」の世界になってしまいます。
感染対策が誤解され、過剰な反応が生まれやすい世の中。大切な人と外で一緒に食事もできない暮らしは、私たちの目指す世界ではありません。「モレーンコーポレーションにできることはもっとたくさんある」。そう考えたことが、今回のVMV改訂のきっかけです。
Vision「感染症が人と人を遠ざけることのない未来を実現する」
Mission「感染対策を進化させる」
当社はこれまで、社員全員のベクトルを揃えて進んできました。どんなに優秀であっても、理念や考え方への共感がなければこの会社にはいられない。これは採用面接の場でも伝えていることです。
「院内でなぜ手袋をするのか?」と問われれば、それはもちろん感染を防ぐためですが、私たちは「手袋をするから患者とふれあえる、家族をケアできる、距離が縮まる」という願いを持って取り組んでいます。
こういった微細なところにまで想いが浸透している。そんな想いを私たちモレーンコーポレーションは大切にしています。世界が変わり、私たちも変わる必要性が生まれた今だからこそ、私たちのコアであるビジョンやミッションを刷新し、社内外に宣言することが重要だと考えました。
また今回は、バリューのアップデートも実施。ビジョンの達成にはどんな行動を取ることがモレーン社員としてふさわしいのか、より明確にする狙いです。
これまでも当社ではバリュー評価の導入など体制作りにも力を入れており、社員一人ひとりにとっても、大切な行動基準になっていました。
たとえば、次のようなエピソードがあります。
コロナ禍でクラスターが発生した、とある福祉施設があったんです。予算も少なく、最新の感染対策をすぐに導入できない状況でした。これを知った社員から私に連絡が来たんです。「どうにか対応したい」と。
私の判断は、「有償かどうかは、今は関係ない。すぐに行って必要な対策を施してきなさい」というものでした。これは私にかぎらず、各拠点の拠点長が判断することもありますし、社員からの事後報告の場合もあります。
もちろんバランスを欠いてしまっては経営が成り立ちませんが、できるかぎりの対応をすることを会社でも奨励しています。
VMVを浸透させる「ブランディング・プロジェクト」
さて、話を戻します。
VMV改訂のプロジェクトは4ヶ月にわたり、まさにこれからのモレーンを体現していくための素晴らしいものができあがりました。作って一区切りではなく、ここから社内への浸透ができなくては意味がありません。
私自身も悩んだ末、企業ロゴマークの見直しと、ブランドブックの制作プロジェクトを新たに3ヶ月間走らせることにしたんです。年齢や価値観、職歴もそれぞれの有志5名が集い、議論を重ねました。
その際に意識したのは、プロジェクトメンバーだけでなく、社員全員で作り上げたロゴだと思ってもらえるような取り組みです。具体的には『シンモレーン通信』という社内報をメーリングリストで配信し、双方向性のあるコミュニケーションを作り上げました。そこには自主的に感想を送ってくれる社員もいて、一体感を醸成することに成功できたのではと考えています。
できあがったロゴがこちら。
1 筆圧を感じる「入り」で強い信念を奏現 2 感染対策ひとすじを表す一筆書き 3 進化を目指した理由を表す上昇する形状 4 これまでの実績と挑戦の象徴、モレーン湖(中央) 5 より力強い意志で高みを目指す、鋭角な山頂 をそれぞれ表している。
モレーンコーポレーションの社名の由来は、氷河がゆっくりと地を滑り砂や岩が堆積してできる「モレーン湖」です。私たちも、モレーン湖のようにコツコツと感染対策の実績と挑戦を積み重ねよう、という創業の想いを引き継ぎつつ、新しいロゴでは、さらに力強いラインを用いることで、感染対策の進化に挑戦するモレーンの強い信念を表現しています。
『ブランドブック』はこちらからダウンロードできます。
最終的には社内アンケートでも、「不満なし、納得!」「いいものができた!」と高評価をもらえました。
私たちは日々医療現場で、時には怒号も飛び交うような忙しさがあるなか、感染対策の指導や製品・システムの導入といった取り組みをしています。
VMVの作成に際し、実際のところ、社内からは「本当に今やらなければいけないことか?」という声があったのも事実です。しかし、VMVの改訂や企業ロゴマーク見直しのプロジェクトがなければ、いつかコロナが収束したときに「忙しかったね」だけで終わっていたように思うのです。
拠点長たちとよく話すのは、新たなミッションを手にしたことで「忙しいながらも次を視野に入れて動けている感覚がある」ということ。
確実に、新たな未来の実現に向けて進んでいる手応えがあります。
モレーンは、ネクストステージへ
世の中の感染対策を見渡すと、まだまだ誤った情報や製品があることに気づきます。それは人体に害のある可能性がある消毒剤や、三密回避の概念が独り歩きした「人と会ってはいけない」というレベルの対応など、さまざまです。
また、「感染を防ぐ=経済活動を止める」という構造にも私たちは強い違和感があります。同じように、経済活動を優先させた結果、人が亡くなるという現実もまた「良いこと」とは当然思えないわけです。
私たちが入ればクラスターをゼロにはできなくても最小限にすることができる。そして起きたクラスターも止まる。これは30年の実績と経験に基づいた自負であり、「感染対策を進化させる」というミッションの達成には欠かせない、大事な信念です。
感染が起きるということは、経路が必ずあるということ。それをどのような場面であっても遮断できるようにナレッジを展開させることが、今後の活動のコアになると考えています。
私たちが目指すのは「感染症が人と人を遠ざけることのない未来を実現すること」。そのために必要な製品開発もスタートしています。
モレーンは、ネクストステージへ。
私たちの新たな挑戦に、これまで以上にご期待ください。
<プレスリリース>
モレーンコーポレーション コーポレートロゴ変更のお知らせ
<株式会社モレーンコーポレーションについて>
日本で唯一、感染対策に特化したコンサルティング・製品紹介を行う会社。「院内感染」という言葉があまり知られていなかった1993年に、院内感染から人々を守りたいという想いで設立。以来、現場の声に寄り添い、感染が起こりうるあらゆるシーンに対して幅広い感染対策製品の紹介と運用サポートを行う。2022年現在の製品導入先は、医療(クリニック含む)3700施設、デンタルクリニック・飲食店を合わせると4007施設。
■株式会社モレーンコーポレーション
本社所在地:東京都中野区東中野5-1-1 ユニゾンモール3F
設立 :1993年5月
代表者 :代表取締役社長 草場 恒樹
資本金 :12百万円(2020年7月1日現在)
事業内容 :医療関連感染の予防に関わる製品・サービスの製造・輸入販売・コンサルティング事業
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