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80代の著者さんもおられます。

コロナに耐えた1年。2周年を迎える長野のアウトドアサウナ「The Sauna」がやったすべてのこと。

著者: 株式会社LAMP

こんにちは。長野にあるアウトドアサウナ「The Sauna」を運営する、野田クラクションべべーです。


本日2021年2月8日(月)をもって、無事に2周年を迎えることができました……! いつも応援してくれる皆さま、本当にありがとうございます。

 

この1年は「耐えた」という言葉以外考えられないほど、常に耐え続けた日々でした。この記事では、「The Sauna」がコロナを乗り越えるためにやってきたこと、学んだことをご紹介します。

筆者紹介

野田クラクションベベー(1994年3月8日生まれ・北海道出身)

株式会社LIG所属(現在は㈱LAMPに出向中)。会社の企画で行っていたお遍路の旅の道中で「サウナ」にどっぷりハマる。本場フィンランドでのサウナ巡りを機に、「日本でもこんなサウナを作りたい!」と考えるように。社長に直談判してサウナ事業を立ち上げ、2019年「The Sauna」1号棟を自ら作り上げる。現在は全国のサウナプロデュースにも携わっている。

The Saunaとは


「The Sauna」は長野県にあるゲストハウスLAMP野尻湖内にある本場フィンランド式薪サウナです。



コンセプトは「ぜんぶ、自然。」。日本でも数少ない薪焚きのサウナに、キンキンに冷えた天然の水風呂。近くにある野尻湖にダイブすることもできます。森林のなかで外気浴をすれば、心も体も“ととのう”はず。


2019年2月にオープンした1号棟「ユクシ」は、年間の累計利用者数2千人、利用回数は4千回を突破、その年の「サウナシュラン2019(サウナ界のミシュラン)」にも選出されるなど、たくさんの方に愛されるサウナになりました。「唯一無二のサウナ」を目指して、日々アップデートに取り組んでいます。昨年2020年には2号棟の「カクシ」が新しく完成しました。


※フィンランド語で「ユクシ=1」「カクシ=2」という意味があります。

2020年は耐えて耐えて耐えた1年

いい感じで1周年を迎えたと思った矢先に、「緊急事態宣言」が発令


去年は「コロナ」ではじまり「コロナ」で終わった1年(いまだに継続中)でした。


併設のゲストハウスLAMP野尻湖含めて、The Saunaは県外からの多くのお客さんがいらっしゃいます。外出自粛制限の影響と緊急事態宣言により、お店を1ヶ月ほど閉めることに。


日報には売上0円が並び、人件費やらいろんな経費によりマイナスが膨れ上がるばかり。そこではじめて「サービス業怖え」ってなりました。

 


ただ、緊急事態宣言のおかげで、コロナという悪魔をどう倒していけばいいかを考えつつ、スタッフ同士で自然のなかで遊んだりもして、LAMPのある「信濃町」がより一層好きになりましたね。


アフターコロナに向けて、柔軟に変化する


コロナの影響で売上も立ちづらいなか、雇用調整助成金などを利用して一旦仕事を休むという手もありました。でも、LAMPメンバー一同で話し合い「やれることをやろう!」というマインドで働き続けました。

 


LAMPで山や湖のアクティビティガイドを担当するスクールチームは、ふだんなら山菜狩りで忙しいシーズン。でもお客さんがいないので、山菜をECサイトで販売しました。手書きのレシピを添えて、ご自宅でも長野の自然を簡単に味わえるようにしました。

 


レストランチームは、デリバリーやドライブスルーなどをして、地元のお客さん向けにご飯を提供。キッチンの改装もDIYで行いました。


その他にも、ECサイトでオリジナルTシャツや、未来チケットなどの販売をして、緊急事態宣言を乗り越えました。


 しんどいときこそ。変化を恐れずに突き進んだ「2号棟」制作


サウナ・宿チームは、サウナ用の薪を割ったり、未来への投資ということで新たなサウナの制作準備に取り掛かりました。


コロナの影響でスタッフのリソースが余っていたこともあり、「やれることは自分たちでやろう」という気持ちではじめました。当然重機なんてないので、信濃町産「杉丸太」運びからスタート(もう一生やりたくないほど重かったです)。途中でプロの方にご指導いただきながらも、ほぼ自分たちの手で作り上げました。


このように一歩前進できたのも、サウナ界の大御所である「ウェルビー」さん、「スカイスパ」さん、「サウナセンター」さんなどが、しんどい時期にリニューアルをしてくれたおかげです。そうか、しんどいときこそ前を向いて、未来のお客さんの笑顔のために進むべきなんだな……と本当に励まされました。

 


そして2020年9月に2号棟「カクシ」をオープン。


カクシはフィンランドの「Lonnna Sauna(ロンナサウナ)」で体験した2階建てサウナを再現しています。ユクシのようなガツンとした熱はないかもしれませんが、600キロのサウナストーン(ユクシの2倍)を積むことで、フィンランドサウナの魂でもある「ロウリュ」をより楽しむことができます。また1階部分にたくさんの吸気口を仕掛けているので、身体は熱いのに、息苦しさが一切なくずっと入っていられるような仕上がりになりました。

 

サウナは簡単そうで難しいと感じた3ヶ月間


カクシをオープンしたはいいものの、自分のなかで納得できない部分も多くありました。原因を探して、どうすれば解決できるのかを模索する日々。こんなにPDCAを回したのははじめてかも。

 


悩んでいたときに助けられたのは、マニアックなサウナブログ「Saunology」さん。ここらへんは書きはじめるとめちゃくちゃ長くなるので割愛させてもらいますが、結論から申しますと、4時間かけて温めていたのが2時間になり、熱も逃げにくくなりました。


今では「カクシ最高です!」と言ってもらえることも増え、嬉しい限りです……。

 

サウナヘルパーしたい人! と募集かけたら20人くらいから問い合わせがきた


サウナが2つになり、緊急事態宣言も終わってお客さんも戻りはじめたこともあり、人の手を借りたいと思うようになりました。


従業員として雇うのではなく、「食・住・遊」を提供するかわりに無償でお手伝いいただく「ヘルパーさん」をTwitterで募集したら、めちゃくちゃ応募がきたんです。


サウナを作りたい! という同世代の方がめちゃくちゃ増えている嬉しさと、サウナが好きなメンバーと一緒にサウナを作り上げる楽しさを学びました。今はヘルパーが4〜5人ほどいて、かなり先まで続けたいと言ってくれる方もいます。現在も募集しているので、一緒にサウナを学びたいという人は、ぜひヘルパー募集に応募してみてください。

👉詳細はこちら

 

大垣サウナで学んだ、サウナはツールで、あくまでもサービス業だということ


2020年末は、プライベートで岐阜県大垣市にある「大垣サウナ」で年納めをしてきました。大垣サウナの良さは「サウナイキタイ」さんが書いているこちらの記事をご覧ください。


久しぶりに遊びに行くと「お久しぶりです! お待ちしてました!」と社長の岡田さん(写真・左の女性)が言ってくださり、はじめから嬉しい気持ちになりました……! ご飯スペースでは従業員の方がいいタイミングで麦茶を置いてくれたり、飲み放題で頼んだのに「飲み放題の金額よりも飲んでなかったから安くしておきますね」と気を使ってくれたり……半端ないおもてなしをうけました。帰り際も、車が出発するところまで見届けてくれて、嬉しかったです。車内でも「いや〜本当に温かい場所だよね。また、ママさん(岡田さん)たちに会いに行こう!」と。サウナに行こうではなく、ママさんたちに会いにいこうが目的に変わったんです。


最近は「サウナブーム」により、全国にいろいろなサウナができています。そんななか生き抜いていくためには、サウナの設備とかそういうのではなく、誰がどれだけ情熱を持ってサウナを運営しているかが非常に重要なんじゃないかと思っています。


自分が一番愛し、その愛を多くの人が受け取り、ハッピーなサウナがどんどん広がっていくようなそんな空間を目指していきたいです!

 

今後の動き

3号棟、4号棟……やれることをドンドンやるぞ

ユクシ、カクシと続き、コルメ(3号棟)ネルジャ(4号棟)……とドンドンサウナ作っていきます! いろいろなサウナの提案をして、もっともっと喜んでもらえるように頑張るぞ〜〜! うぉーーー!

 

プロデュース関連引き続きがんばる

昨年、奈良県の「ume,sauna」を作ってから、サウナプロデュースの話をたくさんいただきました。現在は3件ほど手がけさせてもらっています。



その土地土地にあったクラフトサウナを作り、アウトドアサウナの魅力を伝えていきます。

サウナカーを作って、日本を旅したい

これはまだぜんぜん決まっていないですが、かっこいいサウナカーを作って、イベント出店できるようにしたり、The Saunaを体験したくてもできない! という人に会いに行けるようにしたいと考えています。

 

まとめ


1年目はがむしゃらにサウナを運営していた結果、一緒にサウナを運営する仲間が少しずつ増え、もっと多くのメンバーと「アウトドアサウナ」という仕事でご飯を食べていけるような土台を作りたいと思うようになりました。


ととのう側からととのえる側になり、ととのえる側の人間を増やしたいと思うようになった2年目。来年の今頃はどうなっているか自分でも正直わかりませんが、とにかく目の前のお客さんを笑顔にするということだけに集中してがんばります!


長くなりましたが、今年も1年よろしくお願いします。


株式会社LAMPについて

代表取締役 岡本共平

〒389-1303 長野県上水内郡信濃町野尻379-2

Tel:026-258-2978

E-mail:youkoso@sundayplanning.com

URL:https://lamp-guesthouse.com/




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