美容室の未来を、椅子デザインからかなえていく!100年の感謝をこめてタカラベルモント営業チームが取り組んだ!
タカラベルモントは、今年2021年に100周年を迎えます。
この100年の歩みの中で、世の中に300種類以上の美容椅子を送り続けてきました。
タカラベルモントにとって「椅子」というのは、魂を込めてお届けする美容室のための「ステージ」なのです。
その最新の美容椅子が、2月1日に発売された「N-100シリーズ」。美容室の方々への100周年の感謝の思いを込めて発売されました。
開発に携わったのは、「営業ガイドマスター」と呼ばれる全国200余名から選抜された営業担当者の8名。
開発の中での彼らの苦悩と気づき、そして目指した理想の絵姿について広報室の久保が取材しました。
「どんな椅子をお客様に届けたい?」突きつけられた命題
2019年秋、営業ガイドマスターのメンバーに向けて、会議招集のメッセージが届きました。
営業ガイドマスターとは、豊かな経験と新しいことへのチャレンジの姿勢を持ち、培ったノウハウを基に後進の指導などを行うリーダー的役割を担う、全国でも選り抜きの営業担当者。
彼ら自身も、営業の代表として「営業の『意見や思い』が事業計画に反映されるような活動がしたい。」など、現場と企画の中枢的なパイプ役としての意識も持っています。
そんな彼らに、会議で提示されたのは「どんな椅子をお客様に届けたい?」という命題。
この時、議論を始めたメンバーの意識は品質以上に「価格」に行きがちでした。
当社は、「安心できる品質の製品」を何よりも優先してきました。
しかし昨今の市場の競争激化で、現場の営業担当者たちにとって、高品質・高付加価値の美容椅子が売りにくくなっていたのです。
しかし、改めて「お客様に届けたい椅子」と問われた時、その意識で自分たちが本当に満足なのか、メンバーがドキリとしたこともまた事実でした。
営業を始めたころ、椅子を納品した時のお客様の笑顔をみて自分も嬉しかった
その後、会議は月1回以上の頻度で開催され、さらに椅子開発の議論が深められます。
自社の椅子の良いところは?と聞くと、「故障しない」「座り心地が良い」「美容師さんの技術のしやすさを一番理解して作っていること」「厳格な品質管理」と、すぐに答えが出てくるメンバーたち。しかしその価値をきちんと伝えることができているでしょうか。
より広い視野で現状分析を行う中で、メンバーは、本来伝えたい自社の美容椅子の良さを手に取るように改めて実感し始めました。そしてその良さをもっとお客様に伝えたいと強く思うようになったのです。
道淵:営業を始めたころ、椅子を納品した時のお客様の笑顔をみて自分も幸せな気持ちになり嬉しかったことを思い出しました。
会議が進む中で、メンバー全員が、元々持っていた自社製品への誇りを見つめ直していきました。
飯澤:愛されるイスを作って、喜んで頂けるお客様に届けたい、という気持ちへと変わっていきました。
では、どんな椅子が良いのか。
ここで、かつて当社で販売した美容椅子が話題になりました。「アット」「ビヴィ」「フォー」という3つの製品は20年以上前に販売され、すでに廃版となった美容椅子。当然メンバーも販売したことはありません。しかし
大井:この3種は,気に入って使われている方が多く、傷んだレザーを何度も張り替えて使っている美容室もあり、営業に行った先でこの3種が入っていると、先入観で新しい製品のご紹介は難しいな・・・と思ってしまっていました。
トップセールスをしても、新規提案に持っていくのが難しい、顧客満足度の高い製品でした。
しかしそこに大きなヒントがありました。
その特長は、20年たっても”へたらない”座り心地の良さと、小柄な女性美容師でも施術しやすい小ぶりなサイズ感。
そこで、この3機種をインスピレーションの源として、「座り心地」と「美容師さんの施術のしやすさ」で、これらを超える素晴らしい製品を開発しようと全員の意気が最高潮に達しました。
「作り手」の思いや真摯な姿勢に心を打たれました
今までは製品化されたもののコンセプトを理解し、「どうやって販売するか」のストーリーを考えお客様に届けることに徹していたメンバーたちにとって、今回のように一から製品開発に携わるのは初めての経験。
しかしここに至る議論を通じて、開発や設計技術者への企画発表で伝えたい思いはクリアでした。
「100年間の技術の歴史にふさわしい最高の製品を一緒に作り上げたい」
この熱い思いを開発や設計技術者にぶつけるところから、実際に開発がスタートしました。
ところが、ここで問題が発生!
参考にする予定の「アット」「ビヴィ」「フォー」は廃版品になって久しく、参考になるような資料はすべて既に廃棄されていました。
「無理だ」言われると、逆に燃えるのがトップセールスの底力です。
飯澤:とにかく、『実物』を仕入れるスピードが重要だと感じ、手あたり次第連絡して、譲っていただける先を当たりました。
こうして集まったお宝に等しい入手困難製品を企画開発や設計技術者へ届け、デザイン立案や試作へと進めていきました。
後日出来上がってきた試作品を見たメンバーは、
道淵:自分たちが企画したものがカタチになることの感動で興奮を覚えました。でも、自分たちが望むレベルの精度の高い製品としてはそこに満たない段階だと思いました。
確かに、座り心地は既存品に勝てないという印象だったようです。しかし目指すのは、旧3機種を明らかに超える製品。そこへ到達するのはまだまだ時間がかかります。そのため最初の試作品については
大井:我々からダメ出しした部分が多かったので、少し恐縮しました。
と述懐するほどでしたが、妥協なく開発は進められました。
製品が出来上がるまでには、開発・工場・販売だけではなく、その間に価格設定やネーミング、プロモーションなど様々なセクションで多くの社員が関わり思いをつなぎます。
矢田:ものづくりの奥深さをこの企画を通して肌で感じました。それとともに、タカラベルモントでものづくりに携わる人たちの真摯な姿勢に心を打たれ、とても熱い気持ちが湧いてきました。
塩谷:「一番大切な人に座ってもらいたい、それをイメージして作っています。」という設計技術者の声を聞き、ハッとしました。ものづくりの魂に直接触れることができたことは自分にとって財産です。凄いプロジェクトだった。ものづくりの現場から生まれているこの思いを、ちゃんとお客さんに届けないといけない、と思いました。
N-100シリーズで美容師さんとそのお客さんの「美しい人生」を
こうしてついにN-100シリーズ mine(左)/musubi(右)が12月に完成。
2021年1月、営業担当者へのN-100発売に向けたキックオフミーティングがオンラインにて各地で開催され、進行役のガイドマスターが、コンセプトと共に、自分たちがN-100シリーズ開発において伝えたかった思いを営業の仲間たちに話しました。
自分たちが最初のミーティングの時に持っていた、「タカラの椅子は高いので売りにくい。」という固定概念を捨て、美容室のお客様が一番長く接している場所が美容椅子であり、お客様に居心地の良い環境を提供するためにはまずは座り心地が良い美容椅子が必須であることを、美容室に対して自信を持って伝えることの大切さを説いたのです。私たちは、美容室のお客様へ最高の「ステージ」を提供している誇りあるものづくりの会社なのです。
完成したN-100シリーズの「施術のしやすさと、快適性。細部にまでこだわったサイズ感。数ミリ単位での厚みへのこだわりが好きです。」と話す道淵さんは、営業の仲間たちに「美容室とその美容室へ来店されるお客さんのことを思って、この椅子を届けに行きましょう。そしてお客様の笑顔をいただいてきましょう!!」とコメントしました。
タカラベルモントは昨年、「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスを発表しました。
では、N-100シリーズをお届けする美容室で、どのような「美しい人生」が繰り広げられていたら良いでしょう?
大庭:美容室に来店されるお客様に喜んでもらうことで、美容室オーナーも明るく楽しく元気よく、末永く大好きなお仕事を続けられていること。
石川:これから先N-100シリーズや他のタカラの製品を通じ、美容室やそこに来店されるお客様が笑顔になり輝いていくこと。その喜ぶ姿を感じていきたい。それが私達の提供価値であると考えます。
という答えが返ってきました。
今回N-100シリーズで目指した美容室へ来店されるお客様と美容師さん双方の充実した時間の創出。この価値提案で、さらに多くの美容室の「美しい人生」に寄与できることを願います。
◆N-100シリーズ製品詳細
https://www.tb-net.jp/products/styling-chair/n-100/
タカラベルモント 美容ガイドマスター
・理美容事業部 大井 拓洋
2001年入社。静岡営業所配属。現在北東北(盛岡)営業所勤務
2016~2019年までガイドマスター
・理美容事業部 宮川 淳
2003年入社。北陸営業所を経て、現在は大阪本社理美容戦略企画部勤務
2018~2019年までガイドマスター
・理美容事業部 道淵 護
2001年入社。北陸営業所配属。現在は大阪美容営業所勤務
2018年~ ガイドマスター
・理美容事業部 塩谷 敏紀
2001年入社。神戸・岡山・広島営業所を経て現在西日本第一営業部(大阪)
2018年~ ガイドマスター
・理美容事業部 大庭 健児
2000年入社。九州タカラベルモント佐賀・鹿児島等を経て
現在タカラベルモント西九州理美容営業所勤務。2018年~ ガイドマスター
・理美容事業部 飯澤 真人
1999年入社。横浜営業所勤務。2019年~ ガイドマスター
・理美容事業部 石川 智浩
2003年入社。仙台理美容営業所配属。現在北日本営業部(仙台)
2020年~ ガイドマスター
・理美容事業部 矢田 優作
2006年入社。千葉・埼玉などを経て現在名古屋総合営業所勤務
2020年~ ガイドマスター
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