「電車で隣に座った人が使ってくれるサービスを作りたい」CMO松村が見る世界。
「自分の作ったサービスを、人が使ってくれているのを見るのが好きなんです。」
そう話すのは、2019年7月にコーナーCMOとして参画した松村。新卒から一貫して企画・マーケティング領域を歩んできたスペシャリストであり、自身の会社を別に持つ経営者でもあります。
そんな松村が、なぜコーナーへの参画を決めたのか。また、コーナーでどんなことを実現したいと考えているのか。その率直なところを聞いてみました。
<プロフィール>
取締役CMO 松村 俊朗
新卒で株式会社CHINTAIに入社。一貫してWEB企画/マーケティング、ブランディング等に携わった後、株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア)で適性分析による求人マッチングサービスの新規立ち上げなど新規事業の企画マーケティング責任者を担当。その後起業し2社を立ち上げ、現在も経営しながら2019年7月に株式会社コーナーへCMOとして参画。
⚫️新しいものを作りつづけてきたサラリーマン時代
▼建築で挫折したからこそ見えた企画の道
大学時代は建築を専攻していました。いわゆる理系ですね。もともと家が好きで、いろいろな作品を見ては「こんな建物を作ってみたいな」と夢見ていた学生だったんです。しかし、大学1年目で「自分には向いてない」と感じてしまって。なんせ、極端に絵心がなさすぎた(笑)。これは困ったなと。
そこでよくよく考えてみたところ、「家をつくること」よりも、「何かを考えて作り出すこと」自体が好きなんじゃないかということに気づいたんです。自分で考えたことを形にしたい。そして、それを使ってくれた人の喜ぶ顔が見たい。そこからです。建築以外の領域も検討するようになったのは。
大学を卒業した2006年頃は、Web領域が盛り上がっている時でした。今後さらに拡大していく可能性を感じたのはもちろん、Webサイトやサービスづくりは建築にも通じるところがあるなと思い、徐々に自身の関心が建築からWeb領域に移っていきました。
▼電車で隣に座った人が、自分の作ったサービスを使ってくれる喜び
今でも忘れられないのが、新卒でCHINTAIのWeb企画職として働いていたときのことです。通勤電車で隣に座った人が、自分が担当したWebサイトを使ってくれていて。当時はまだガラケーで画面も小さなものでしたが、「うちのサイトを使ってくれてる!」と、その人にバレないようにこっそりと大喜びしたことを昨日のように思い出します。もし私に原体験というものがあるのであれば、この瞬間のことを言うのでしょうね。
その後もそんな瞬間をもっと味わうべく、ゼロから新しいものを生み出せる環境を求めてインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に転職しました。当時インテリジェンスでは、スキル・経験以外での仕事との適性マッチングサービス「meeta(ミータ)」の開発構想があり、それをこの手で作ってみたいと思ったのです。
結果的に4年ほどでmeetaサービスは終了することになってしまいましたが、新しいサービスをイチから作ることができた貴重な期間でした。道半ばで終わったこともあり、「新しいサービスをもっと立ち上げたい」という欲求が次々と出てきたのもこの頃です。
⚫️ゆるやかな独立、そしてコーナーとの出会い
▼ “副業”から“複業”へ変化した瞬間
meetaのクローズ対応中、次のキャリアについて考える時間ができました。そこで手始めに副業をしてみようと思い立ち、とある会社の新規事業MTGへ週1で参加するようになりました。これまで培ってきた経験を元にアドバイスを行う形の関与です。
気軽に始めた取り組みでしたが、ありがたいことに徐々に仕事が増えていき、いつのまにか本業の給料と同じくらいになりました。さらに、「アイデアだけでなく、実際にプレイヤーとしても動いてくれないか」という相談も。自社以外の会社であっても、裁量を持って新規事業に関わることができる。1社だけでやるよりも、複数の会社でやったほうが関われる新規事業の数も多くなり、結果としてより多くのサービス開発を経験できる。それなら1社に固執する必要はない。そう思ったことが独立のきっかけです。
そうして複数会社の新規事業やマーケティングコンサルを手がける中、COOの小林から声をかけてもらい、2018年4月頃からコーナーの仕事も手伝うように。これがコーナーとの最初の出会いでした。
▼外から見たコーナー
まず、真っ当でありマジメ。「1人が、複数の会社で、本気で働ける社会」の実現に向けて、全員で同じ方向を向いて進んでいる印象を受けました。私自身も当時似たような働き方をしていましたし、そうやって働ける人がもっと増えたらいいなと考えていたので、ビジョンにはすぐ共感できましたね。
あと課題認識でも共通する部分があって。たとえば複業時の単価基準。私がやっているコンサル領域でも、単価基準は非常に曖昧で、客観的に市場を見てアウトプットに対し、高いなと思うときもあれば安すぎるなと思うときも多々見てきました。そのため、ここの基準を作ることができれば、もっと正当な評価がされる環境にできるはずです。
こういった目標に向けて、優秀な人たちが本気になって仕事している。そんな人たちと一緒に働けることはとても刺激的でしたし、シンプルに楽しかった。そうやって関わる中で「もっと濃く関与して欲しい」と要望をもらえたことはとても幸運で。自分としてももっと深く取り組みたいテーマだったこともあり、やるからにはちゃんと関わりたいと思ったんです。そこでハーフコミットからCMOと役割を変えて注力することにしました。
コーナーだけにフルコミットせず、自身の会社も継続するのは2つ理由があります。1つは、複数企業で経験を積む方が、結果的にコーナーのためにもなるということ。マーケティングの領域はPDCA回数とインプット量がモノを言うところがあるので、1社でやるよりも複数企業・複数PJTにコミットした方がノウハウの蓄積が早いのです。もう1つは、自分でイチからサービスを作りたいという昔からの想いがあったから。コーナーのサービスを作り上げることももちろんなのですが、やはり自分が最初から最後まで手掛けたサービスも世に発信していきたい。その想いを実現するためにも、コーナー以外の場所は不可欠でした。
⚫️コーナーで実現したい未来
パラレルワークという選択肢を、誰もが選べる世界にする。
そのためには、世の中の当たり前を変える必要があります。例えば、コーナーが手掛ける人事領域。ここを外部人材に任せるという風土は、まだまだ日本企業にはありません。ノウハウが貯まらないかもといった不安感や、人という会社の根幹は自前でやらなくてはいけないという思い込みがあるのかもしれません。確かに従来のコンサルや採用代行いう選択肢だけではそうだったかもしれません。しかし、パラレルワーカーという選択肢が当たり前になれば、自社にノウハウを貯めながらも専門領域を持つ人材の力を気軽に借りることができます。
じゃあ、どうやってそこを世の企業に気づいてもらうのか。そこにマーケティングの力で挑戦していきたいと考えています。当然簡単ではありません。「パラれる」というオウンドメディアなど取り組みもスタートして成果を上げていますが、実現までの道筋はまだまだ遠く、先が見えません。
新卒時代に電車の隣に座った人のように、近くにいる人がパラレルワークを当たり前に選択してくれる世界。もしそんな世界を実現できたら、どれだけ嬉しいでしょうか。新規事業には失敗はつきもの。ですが、このビジョンだけはどれだけ失敗してもあきらめずに、成功と呼べるところまで持っていきたい。それが私のコーナーで実現したいことです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回はコーナーCMOであり、自身の会社も経営している松村のご紹介をいたしました。
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