科学の力で医療に革命を──サノフィの新ブランドにかけた想い
グローバルヘルスケア企業のサノフィは、2022年2月に新しいコーポレートブランドとロゴマークを発表しました。医療を変革するという未来に向けた野心的な戦略のもと、「人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する」 という新たな使命を掲げています。
サノフィのイノベーションを軸とした新たな使命と、それを象徴するシンプルなロゴに秘められた戦略的なメッセージを、広報部長の林 ホルム由実子が語ります。
ロゴと使命(purpose)に込められた、確固たる決意
林:紫をキーカラーとした新たなサノフィのロゴ、それと対となる、新たな使命「We chase the miracles of science to improve people’s lives(私たちは人々の暮らしをより良くするために、科学のもたらす奇跡を追求する)」。
これらには、私たちサノフィの強い決意が込められています。なぜサノフィが、そして従業員一人ひとりがここで働く意味があるか、この会社が ”なにものか”、その存在意義を言葉にしたものです。
miracle(奇跡)、というと遠く壮大な印象を持つかもしれませんが、ここで言う奇跡は着実な実現を目指すものです。熱意ある有能な人財、最先端の科学やアプローチの力を信じ、訴求することで医療現場やセルフメディケーション業界、そして何より患者さんへの大きな変革を起こす──。そういうグローバルヘルスケア企業としての高みを目指す決意表明なのです。
▲ サノフィ株式会社 広報部長 林 ホルム由実子
コーポレートブランドをこのタイミングで一新した理由
林:サノフィは創設以来、患者さんのニーズに応えるために多くの合併などを続け、メガファーマとして発展してきました。一方で、それは自分たちがなにものか、そのアイデンティティが不明瞭になることにつながりました。
そして2019年、新しいCEOとしてポール・ハドソンが就任し、社会、医療の急速な環境変化に対応する中長期戦略を立て、変革を進めてきました。この強い変革の決意を名実ともに表現するため、新しいブランディングを社内外に示すこととなったのです。
新しいロゴがあらわしているもの
林:”s” は疑問が起こる始点「?」、をあらわし、"i" は「eureka!(わかった)」と奇跡にたどり着くゴールラインを示しています。紫のドットは正円ではなくミクロレベルの小さなドットで成り立ち、全世界の従業員一人ひとりが使命を追求する姿を模しています。テクノロジー業界で用いられるシンプルな動きを示すコ ードに触発されてデザインされました。
社員が一丸となって追い求める「奇跡」とは
広報部長として新ブランドの浸透を指揮している林ですが、最初にビジョンを目にした時の印象について、次のように振り返ります。
林:まず、「miracle」という言葉に目が行きました。日本語で「奇跡」というと計り知れず、実現不可能な語感を覚えます。ただ、「奇跡を追求する」ということは、患者さんのためにそこまでの高みにたどり着く、私たちも奇跡を起こすという新たな心持ちで挑む、会社の強い決意の表れ。そこに刺激を感じるようになりました。ここまで言い切るのは容易ではないと思います。しかし、不可能なものを可能にしないと、もはや医療の改善を飛躍的に伸ばせない。
私たちの業務の先には、薬を待つ患者さんやご家族がいます。私自身、希少がんで3年前に夫を亡くしました。ですから、患者さんやそのご家族など周囲の方の1秒単位で治療薬を待ち続ける強い念、治験に参加する勇気と不安、そしてその刹那な想いを理解してくれる医師や製薬企業の存在に、どれだけ勇気づけられるかを思い返すと、個人的に当社の使命には誇らしさを感じます。
今回の新ブランドは、2月初旬にフランス本社が発表し、その後、日本でもタウンホールミーティングで社員にお披露目されました。林は、自分自身が最初に驚きを感じたこともあり、社員が、大胆な使命と斬新なロゴデザインに、どういう反応をするかと不安な気持ちもあったといいます。しかし、社員からの事後アンケートを見る限り、大半の社員は新しいブランドと使命を理解し、受け入れており、今後新ブランドを積極的に外部にアピールするアイデアも多く寄せられました。
林:私の心配は杞憂に終わり、とてもモダンでわかりやすくなった、というポジティブな反応が多かったのはうれしかったです。
社員を巻き込み、決意を新たに歩む次の旅路
新しい使命のもと、再び次の50年を見据えて歩み始めたサノフィ。今後の挑戦は ”サノフィアンを社内外に増やすこと” 。
林:グローバルで有数の企業となりながら、ベンチャー企業のようなチャレンジ精神で高みを目指す、新たなブランディングに踏み切ったサノフィの企業姿勢を、非常に嬉しくとらえています。プロジェクトリーダーとして、今後も多くの社員を巻き込み、精力的に取り組んでいきたいと思います。
そのためにもまずは、サノフィの認知度をあげ、私たちが目指すものを知ってもらい、賛同してもらうことが大事だと考えています。そして、社内外に、サノフィのファン=Sanofianを増やしていくこと。単にロゴが変わった、目的が示された、ということではなく、新しい世界が持つ科学の力、人の可能性を信じて皆がワクワクして集まってくるような企業ブランドになれば、という期待を込めています。
多様な歴史と、未来に向けた野心的な戦略を融合させてつくられた、新しいコーポレートアイデンティティ。サノフィは、新ブランドと使命を、多様な人財を通して実現するために動き出しました。立ち止まらず、たゆみない歩みを続ける、というキーワードの下、社員たちは医療を変革し、不可能を可能に変えるため、日々研鑽に努めていきます。
企業情報
会社名:サノフィ株式会社
ホームページ:https://www.sanofi.co.jp/
住所:〒163-1488 東京都新宿区三丁目20番2号東京オペラシティタワー
代表取締役社長:岩屋 孝彦
事業内容:サノフィは、人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する、というゆるぎない使命を原動力に進み続ける革新 的でグローバルなヘルスケア企業です。約 100 ヵ国の社員は、医療を変革し、不可能を可能に変えるため、日々研鑽に努めてい ます。私たちは、社会的責任と持続可能性を企業の本質とし、画期的な医薬品や生命を守るワクチンを開発し、世界何百万もの 人々に届けていきます。 日本法人であるサノフィ株式会社の詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。
報道発表資料
2022年2月17日
「サノフィ、新たなコーポレートブランドとロゴを発表」
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