キャッシュレス決済で社会課題解決に貢献。「タッチハッピー」が目指す持続的な支援のかたち
三井住友カードでは、Visaのタッチ決済数に応じて、社会課題の解決に取り組む団体に寄付を行う「タッチハッピー」を2020年2月から展開しています。「日常のこと」「次世代のこと」といったテーマの下、子どもや食、防災、海洋プラスチックごみ問題などに関わるNPOなど、これまで7団体をパートナーに迎えてきました。
https://www.smbc-card.com/brand/touchhappy/index_concept.jsp
今回は初回のパートナーであり、再びタッグを組むこととなったセカンドハーベスト・ジャパンのCEO マクジルトン・チャールズさんをお招きし、「タッチハッピー」を担当する子玉さんとともに取り組みについて語っていただきました。
キャッシュレス決済で社会課題に貢献できる仕組み
―まずは、三井住友カードが取り組む「タッチハッピー」についてご紹介をお願いします。
子玉:「タッチハッピー」は、期間内のVisaのタッチ決済の利用回数とSNSシェアの回数に応じた金額を、社会課題の解決に取り組む団体に寄付する活動です。
まず初めにこの活動を始めた背景について少しお話させていただきます。
そもそも、当社が推進するキャッシュレスには、便利やお得という点でだけでなく、偽造や盗難リスクの軽減、現金の管理・輸送コストの削減、現金管理の効率化による人員や経費の効率化など社会的な意義があります。
そのうえで、当社は誰もが心も自由な、軽やかな毎日を過ごせるキャッシュレス社会を目指し「Have a good Cashless.」というキーメッセージを掲げ、お客様に安心・安全、便利、そしてお得にキャッシュレスでgoodな毎日を送っていただけるようサービス提供を約束しています。
キャッシュレスそのものの社会的意義に加え、キャッシュレスを通じてより多くの「good」を世の中にも提供していきたいという想いを具現化する取り組みとして、また、キャッシュレスの推進とリンクした社会課題解決に取り組む活動として、タッチハッピーが誕生しました。
―その第一回のパートナーが、「すべての人に食べ物を」を理念に掲げるセカンドハーベスト・ジャパン様でした。まずはチャールズさんにご活動内容をご紹介いただきたいと思います。
チャールズ:ご紹介いただいたように、私たちは食にまつわる社会課題の解決に取り組んでいます。活動はハーベストキッチン(炊き出し)、ハーベストパントリー(食品提供)、フードバンク活動、政策提言・発展の4つが柱で、日本では活動開始からおよそ20年が経ちます。当初は施設や団体に食べ物を配っていたのですが、2003年から食の支援を必要とする当事者に直接お渡しするように。目標は、あらゆる人が安全に食べ物にアクセスできるフードセーフティネットを作ること。今日、今週は不要でも、「あそこに行けば食べ物が手に入る」と思える場所があることは安心につながりますから。
―初回のパートナーとして、セカンドハーベスト・ジャパン様に声を掛けたのは、どういった背景があったのでしょうか。
子玉:「タッチハッピー」を始めた目的として、タッチ決済が日常的に使われるものであることから、より身近な社会課題に取り組みたいという想いがありました。そこで、まず日常的で身近な問題とは何だろうと考えた結果、行き着いたのが「食の問題」です。そこから、食の領域で活動されているセカンドハーベスト・ジャパン様にお声がけしました。
―三井住友カードの「タッチハッピー」を知ったとき、どのような印象を持たれましたか。
チャールズ:私は英語話者ですから、「タッチハッピー」という名称を英語で捉え、「一体どういう意味なのか」と、まず疑問に思いました(笑)。そこから内容をお聞きし、お互いにWin-Winでコラボレーションできるならこんなに嬉しいことはない、いいチャンスだなと感じました。キャッシュレス決済という身近なアクションが寄付につながる発想におもしろさも感じましたね。
―現在に続く「タッチハッピー」のはじまりとなった本取り組みですが、初回だからこその苦労はなんだったのでしょうか?
子玉:初めての取り組みだったため、当時の担当者は立ち上げに試行錯誤したと聞きました。ご迷惑をかける部分もあったと思いますが、セカンドハーベスト・ジャパン様とともに「タッチハッピー」の基盤をつくれたことは大きかったと振り返っています。
また、これは私も含めてですが、取り組みを進める中で、私たち自身が食に困る人の問題、フードバンクを求める人が多くいるという実態に気づくことができたのが大きかったという印象があります。
チャールズ:私たちが活動する中でも、「本当に日本にこうした問題があるんですか?」「路上生活者はそんなにいないのでは?」と尋ねられることが多くあります。また、外国人である私に対し、「なぜ日本で取り組んでいるの?」と疑問をもたれる方もいますね。でも、実際には日本にも食に困窮している人が多くいて、やる意義がある。実情を丁寧に説明し、今までも活動を続けてきました。こういう仕事は信頼関係が何よりも大切で、そこが築けなければ次の段階には進めません。ですから、「タッチハッピー」に関しても、三井住友カード側の皆さんに丁寧に説明し、理解してもらえるよう意識してきました。
子玉:実態を知ることで、あらためて自分たちにできることを考えましたね。私たちには三井住友カード会員という「広げられる先」がある。会員の方に社会課題を知っていただけるよう、広げていく必要性をチームメンバー一同実感しました。初回の取り組みでそのような気づきを得られたことは、その後の活動にとっても大切なことだったと感じます。
「コロナ禍で何ができるのか」原点に立ち返った二度目の取り組み
―現在、三井住友カードでは、再びセカンドハーベスト・ジャパン様をパートナーに迎え、「フードバンクのこと篇」として活動を行っています。再びパートナーとして取り組むことになった背景をお聞かせください。
子玉:「タッチハッピー」では、期間ごとに「次はどんな社会課題に取り組もうか」と考えてプロジェクトを進めてきました。今回は、このコロナ禍で何ができるのかについて考える中で、もう一度原点に立ち返って、生活に欠かせない食について貢献したいと思いました。食の領域で「タッチハッピー」の取り組みをするならば、もう一度セカンドハーベスト・ジャパン様と取り組みたいと思いました。
チャールズ:再びお互いにWin-Winな取り組みができると思い、率直に嬉しく思いました。以前の取り組みから変化した点として、新型コロナウイルスのパンデミックが起きたことで、私たちはリスクのある中でどう食べ物を提供するのかという問題も抱えていました。
日本社会の中には十分な食べ物がありますが、同時に困窮している人もいる。例えば、観光資源に頼っている沖縄県では困窮世帯の問題が非常に大きいです。私たちは沖縄県でも活動しているのですが、そこでは地域で行う配布会で食べ物の寄付を受け付けています。富裕層からの寄付だけではなく、地域の住民の中からも寄付を受け付けることに対して疑問視される方もいますが、沖縄には「ゆいまーる」という「お互いが助かる」という意味の言葉があります。住民間での相互協力がライフラインになっているのです。
子玉:チャールズさんのお話しで、困窮者が寄付をし、地域内で支え合いがなされていることは初めて知りました。まだまだ知らない実態があると感じますし、だからこそパートナーとともに活動することが、「タッチハッピー」を通じて社会課題に取り組むためには必要不可欠だと考えています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000032321.html
信頼関係を大切に、継続的な支援を
―「タッチハッピー」の今後の展望についてお聞かせください。
子玉:「タッチハッピー」には二つの役割があり、一つがキャッシュレス決済を社会課題解決につなげること。もう一つが、身近に社会課題があることを多くの人に広めるきっかけ作りとなることです。キャッシュレス決済に応じた額を社会課題の解決に取り組むNPO団体などに寄付するような直接的な支援だけではなく、「知ってもらうこと」でお役に立てればと思っています。この二つの役割を果たせるよう、今後も続けていきたいです。
また、寄付をするだけではなく、NPO団体などの活動に参加するなど、自分たちで動いてできることにも取り組みたいと思っています。コロナ禍の影響で、場に赴いての活動をなかなか進められてきませんでしたが、工夫しながら取り組んでいきたいですね。
―「タッチハッピー」に期待することがあれば、お聞かせください。
チャールズ:Win-Winの関係であれることがベストですね。無理なく、お互いにどう協力すべきかが大切だと思っていて、お金よりも良い人間関係を望んでいるんです。もちろん活動を継続するためにお金は必要ですが、信頼関係を築き、どうお互いに社会課題に対応していくのか、良い社会を次世代に与えられるのかが重要だと思っています。これからもパートナーとして一緒に社会課題に向き合っていきたいです。
【三井住友カード株式会社 会社概要】
ミッション: 「安心・安全」「便利」「お得」にご利用いただけるキャッシュレス社会の実現
会社名: 三井住友カード株式会社 (未上場 証券コード:8316)
所在地: 東京都江東区豊洲二丁目2番31号 SMBC豊洲ビル
設立: 1967 年 12 月
代表取締役: 大西 幸彦
企業HP: https://www.smbc-card.com/index.jsp
事業内容:
-会員事業(https://www.smbc-card.com/company/project/kaiin.jsp)
-加盟店事業(https://www.smbc-card.com/company/project/kameiten.jsp)
-受託事業(https://www.smbc-card.com/company/project/jyutaku.jsp)
公式SNS:
-Twitter(@smcc_card)
-Facebook(https://ja-jp.facebook.com/smbccard/)
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