医療系カードゲームのユニットを結成し、アナログゲームの展示会に挑戦する意気込み【ツボかるた】
誰もが 見ただけでわかる形でまとめた医療情報を「Medic Art®(メディック アート)」と名付け、制作・発信する、医療系広告代理店 Medic Art8(メディック アートエイト)は、コロナ禍をきっかけに、カードゲームでツボ押しをする「ツボかるた®」を開発しました。
このたび『ツボかるた』の認知度拡大のために、東京ビッグサイトで開催される、国内最大級のアナログゲームの展示会「ゲームマーケット2022春」に出展をします。その経緯と現在の取り組みを『ツボかるた』発案者の横山 陽子が語ります。
- Medic Art8 代表 横山 陽子(Medic Art8の文字が入った営業用バイクとともに) -
【横山 陽子について】
大学で美術と医学と工学を学んだ経緯から、医療情報をビジュアル化をして表現する「Medic Art」の活動に情熱を燃やす。2020年より、医療情報の発信・制作以外に、商品開発も手がけている。
※『ツボかるた』は、商標登録済み。使用したカードゲームのアイデアと技術は、特許出願中(特願2020-218428)。
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◆初めて開発した商品『ツボかるた』
こんにちは。医療系広告代理店 Medic Art8の横山です。2015年6月に創業し、医療分野に特化した広告制作を行なっています。創業以来、誰もが見ただけでわかる医療広告を作り続けてきたのですが、2020年、コロナ禍で大きな打撃を受けたことをきっかけに、商品開発を初めて手がけました。
初めての商品開発は、不安と試行錯誤の連続でしたが、自分を信じ続けて、何とか完成することができました。
『ツボかるた』は、現在、レクリエーション・施設向けの『健康ご長寿 ツボかるた』(2020年11月発売)、おひとり様仕様・個人向けの『おうちで健康 ひとり ツボかるた』(2021年6月発売)の2商品があります。
はじめは介護レクリエーション用の商品だけを考えていたのですが、活動を続けて行く中で、個人向けのツボかるたの需要を感じたので、ふだを小さくした『ひとり ツボかるた』として、急きょ開発をすることにしました。
- おひとり様仕様の『ひとり ツボかるた』とレク用の『ツボかるた』の大きさ比較 -
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◆2021年の「April Dream」を発信した後の変化
2021年「April Dream」で、「おうち時間に気軽にツボ押しができる『ツボかるた』で皆さんの健康増進に貢献します」と発信し、夢への活動が加速しました。
2021年6月初旬に新商品『おうちで健康 ひとり ツボかるた』の発売を開始することができ、2020年11月末に前作を発表してからわずか6ヶ月で新商品の発売を成し遂げることができました。
- 渾身の力を込めて開発した『おうちで健康 ひとり ツボかるた』 -
そして、新商品を立て続けに出したことで、メディアの反響を多く取ることができ、2021年6月以降は、ラジオや雑誌、Web媒体など様々なメディアで『ひとり ツボかるた』を紹介していただけました。
今、改めて去年の「April Dream」を見ると、2021年の活動を述べただけに終わっており、身近な目標をかかげすぎていたと感じました。
なかでも「『ツボかるた』をネットで楽しめるしくみを提供します」という項目は、「ネットで『ツボかるた』を試遊できる形で紹介して、販売すれば売れるのではないか」という考えによるものだったのですが、こちらについては見直しが必要だと今では考えており、軌道修正を行なっています。
- 「おうちで健康」のサイトは、ツボかるたを使ってツボ検索ができるしくみがある -
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◆高齢者向けの商品をネットで販売することの難しさ
メディア掲載直後は問い合わせが殺到したのですが、時が経てば商品は忘れられてしまうのだということを痛感しました。ツボかるたのブランディングサイトも兼ねたECサイト「おうちで健康」も立ち上げたのに、そのサイトからの販売数が大幅に減りました。
- ツボかるたのブランディングサイト「おうちで健康」 -
まだ商品販売の実積がないため、大手との取引が難しく、 販路が自社のECサイトとAmazonなどのネット通販に限られてしまいます。ネット通販だと、高齢の方は使えない場合が多く、商品に興味を持っていただけても、購入まで至らないケースが多いと感じました。電話注文が予想以上に多かったのです。購入用のECサイトを作っても、使っていただけないケースがあまりも多く、愕然としました。
また、 電通報の「心が動く消費調査(2021年、3000サンプル)」によれば、6割の人は即座に商品購入を判断しているといいます。しかも、ゲームの場合は、即断即決商品に分類されていました。つまり、ネット通販でワンクッションが生じてしまう販売方法だけではかなり厳しいと思いました。
やはり、『ツボかるた』の取り扱いをして販売してくれる会社・店舗を探す必要があるのですが、先方からいただいた販売委託のお話は条件が悪く、やってみようと前に踏み出せません。ゼロから1人で作り上げた商品なので、思い入れ・愛情が非常にあり、ここで売ってほしいと思ったところで販売してほしいと強く考えていました。
しかし、自分からアプローチをしても、中々、販売委託契約まで、話を進めることができませんでした。そのような中、2020年に参加したビジネスプランコンテストのご縁で、やっと1件、販売委託契約を取ることができました。今後、ここからどう販路拡大をするかの詳細は、今年のApril Dreamで記載します。
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◆販路拡大には、展示会出展が大事だと悟る
「販路拡大はどうしたら良いのか」と悩む毎日を過ごしていましたが、実際に累計65万個の自社商品を販売した会社の方にお話を聞くことができ、展示会でバイヤーに商品を実際に見ていただかないと、大手での取り扱いは難しいということに気づくことができました。
大手での商品取り扱いが決定し、販路拡大に成功されている会社様は、「ギフトショーに出展されている」という共通項も発見したのですが、私もすぐに出展しようという気持ちにはなれませんでした。
なぜなら、2020年に自社の医療系の広告事業のPRになるかと考え、介護系の展示会に2度出展しましたが、 コロナ禍の影響を受け、目標としていた結果をまったく達成できず惨敗したからです。「高い出展費用をかけてこの結果なのか・・・」と脱力した気持ちがまだ脳裏にあり、展示会に思い切った投資をする決心がつきませんでした。
- 2020年に出展した介護系の展示会でのMedic Art8のブース -
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◆アナログゲームに特化した展示会の出展を決意
悶々とすごす期間を経て、自社商品を持っている場合、医療系以外の展示会にも出展する意味があることを徐々に悟りつつありました。
そのような中、メディア取材を受けた際に、国内最大級の電源を必要としない、アナログゲームの展示会「ゲームマーケット」の話をお聞きし、ゲームマーケットの出展を考えるようになりました。
ゲームマーケットは長机で出展でき、出展費用が大幅に押さえられるのが利点です。そのほか、業界関係者の来場やブース参加も多く、過去の参加者の中では、販路拡大につながっている事例もあることを知り、ますます胸が高鳴ります。
しかし、ゲームマーケットはブースの数が約500〜700と多いことが判明し、普通に出展をしても、埋もれてしまうと思いました。また、ゲームのジャンルを見ても、該当するものがなく、医療系のゲームはあまり出展されていないことに気づきました。
でも、ゲームマーケットではコラボ出展や隣接ブース出展が可能なことを知り、何か対策が取れそうです。そこで、1社で1種類の医療系のカードゲームで出展するより、2社で2種類の医療系カードゲームを出した方が目立つのではないかという考えに至り、「ツボかるた」と相性が良い商品を探していました。
そんな折り、2021年11月、東京都が開催する「東京都コンテンツ企業×異業種企業マッチング交流会」に参加し、医療系カードゲームを自社商品にもつ、株式会社明成孝橋美術様と出会うことができました。
会社のホームページを拝見し、「これは出会いだ!」と思いました。
なぜなら、医療系のカードゲームを自社商品にもっておられたからです。 明成孝橋美術様の『懐話(かいわ)ふだ』とは、思い出話をしながら、神経衰弱をするカードゲームで、親・子・孫の世代を超えて遊ぶことができます。
また、大学生が開発し、全国の学生からなる120チームが参加する商品企画の大会で「総合優勝」を獲得したという実積もあります。
『懐話(かいわ)ふだ』は、介護レクリエーションで使うあたりも「ツボかるた」と用途が似ており、相性がとても良くと、なにか新しいことできそうだと強く感じました。
そこで、『懐話(かいわ)ふだ』を自社商品にもつ、株式会社明成孝橋美術様に一緒にゲームマーケット出展をしないかとお誘いし、隣接ブースでコラボ出展をすることが決定しました。
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◆医療系カードゲームのユニット「心身健やかラボ」を結成
このような経緯でゲームマーケットに出展することが決まりましたが、500〜700も出展者がいる会場では隣接でブースを出しても目立てません。そこで、目立てる手法を3つほど考えてみました。
- ユニット名を「心身健やかラボ」にし、ロゴマークと公式キャラクターを作成。
- メインカラーを色の中で一番彩度が高いイエローにする。
- 隣り合った形で掲載されるカタログは、2つつなげたデザインにする。
- 「心」に関連する『懐話(かいわ)ふだ』と、「身体」に関連する「ツボかるた」を表現したいという想いを込めて、ユニット名を「心身健やかラボ」としました。コラボ名を付けることで、医療系のカードゲームのユニットのブランディングを徹底的に行ないたいと考えました。(公式キャラクターをうさぎにした理由は後述)
- 医療系カードゲームのコラボユニット「心身健やかラボ」のロゴマークと公式キャラクター -
2. ブースのメインカラーをイエローにしたのは、展示会場で目立ちそうだからという理由です。
展示会のブースの人気カラーは「関西ものづくりワールド2018」様が集計された調査によれば、
1位が青で約46%、2位が赤・白・黒でそれぞれ12%、5位が緑で8%、6位がオレンジで6%とあり、黄色は「その他」で少ないことを示していました。
企業のロゴマークでも黄色をメインカラーとしている会社は少ないです。
黄色は色の中で最も彩度が高いので、目立ちます。また黄と黒の対比は「注意喚起の組み合わせ」で、人は思わず見てしまいます。「最も目立つ黄色を使うブースの数が少ない」のであれば、狙って黄色を使えば非常に目立つことができると考えました。
3. これは細かなアイデアではあるのですが、小さく白黒で掲載されるカタログで如何に目立つかを考え、隣接ブース出展でしかできない、「2つがつながった見せ方」で作りました。
ゲームマーケットは、ブース数が多いため、来場者は事前にカタログで興味があるブースをチェックします。だから、カタログ掲載で目立つことはかなり重要なのです。
見え方がぼける中間色のグレイは極力避けて、白×黒のメリハリがある仕上がりにしました。
- ゲームマーケット2022春のカタログに掲載される「心身健やかラボ」の原稿 -
恐らく、細部まで考えつくした思い入れやアイデアは気づいてくださらない方も多いと思います。ですが、気づいてくださった方が1人でもいて、「すごいな!」「おもしろい」と思っていただけたら、私の中では「気づいてくれてありがとう」と満足なのです。
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◆展示会出展の準備は、念入りに!
以前、展示会出展で痛い目にあっているので、過去のゲームマーケットの出展者の方の事例を研究しながら、今後の戦略・スケジュールを立てました。
ゲームマーケット出展者の方たちは、以下のような手順で進められていました。
- Twitterのアカウントを立ち上げ・運営。
- 展示会開催2ヶ月前に「フォロー&リツイートキャンペーン」を実施。
- 展示会開催1ヶ月前に「商品お取り置き予約」の実施。
Twitterアカウントは、2022年2月10日に開設。ここから展示会開催までが勝負です。
ゲームマーケット開催前に「商品お取り置き予約」をすることで、予約数が確定し、予約数の約3倍、当日会場で売れるという法則があると、これまでの出展者が述べていました。
2の「フォロー&リツイートキャンペーン」は、3月3日の耳の日(うさぎの日)から始めることにしたので、うさぎを公式キャラクターにすることで、うさぎ好きにも興味をもっていただき、よりたくさんの方にフォローしていただけるよう、工夫をしました。
商品の認知度が低いため、オリジナル商品を制作し、賞品に付けましたが、制作過程も非常に楽しめました。
こちら407リツイートしてただくことができ、フォロワーが1000名を超えました。
こちらは、予約販売の実施前にフォロワー数を増やすために行なったのですが、「当選報告」も100を超えるいいね&リツイートをいただけたほか、ツボ押しにも興味を持っていただけ、効果倍増でした。
現在実施している、商品お取り置き予約では苦戦していますが、過去にあまりない健康分野でのアプローチではあるので、様々なことを試して自分なりの手法を見つけるしかないと考えています。
1人でやると辛い過程にはなりますが、今回はコラボ出展なので、ディスカッションをしながら、新たな発見をし、イベント企画を進めることができるので、楽しいです。
2022年4月23日(土)のみ、「ゲームマーケット2022 春」に出展まで、あと1ヶ月弱、時間があるので、やれることはすべてやりつくし、万全の体制で当日を迎えたいと考えています。
ゲーム業界では珍しい「医療系カードゲーム」のコラボ出展、ブース内アトラクションなども積極的に行い、健康増進につながる医療系カードゲームの認知度拡大と販路拡大につながるよう、積極的に取り組んでまいります。
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以下は、本記事の参照情報になります。
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【告知】 ゲームマーケット2022春(ス23-24) 4月23日のみ出展
ブース名は、ス23『懐話(かいわ)ふだ』と、ス24『ツボかるた』になります。
当日、ブース内アトラクションとして、「ツボかるた大会」やブース巡りで疲れた足をツボ押しで癒す「癒し処」などの楽しい企画を立てています。 まだ決定ではないので、もっとおもしろくなるかもしれません。もちろん、ルールを守り、感染症対策を十分考慮して行ないます。
- 前回「おもしろい」と好評を得た「ツボかるた大会」。今回、パワーアップをして再登場。-
ゲームマーケットは「有料の展示会」にはなりますが、ぜひ会場まで足を運んでいただき、知恵を振り絞って取り組んでいる「医療系カードゲーム」のコラボブースパワーをご覧になっていただけますと幸いです。
▶︎商品お取り置き予約フォーム:https://forms.gle/Q5SkEvscTUVa8W126
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【心身健やかラボ(概要)】
「懐話(かいわ)ふだ」と「ツボかるた」の医療系カードゲームのユニット。
2022年2月に結成。Twitterで主に活動中。
最新情報はこちら:https://twitter.com/shin2sukoyaka
担当:『懐話(かいわ)ふだ』高橋、薮内
『ツボかるた』横山
▶︎『懐話(かいわ)ふだ』:https://onl.bz/bTEBVsd
▶︎『健康ご長寿 ツボかるた®』(レクリエーション・施設向け):
https://ouchidekenkou.com/tsubo-karuta/
▶︎『おうちで健康 ひとり ツボかるた®』(おひとり様仕様・個人向け):
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【医療系広告代理店 Medic Art8(メディック アートエイト)について】
医療の世界は、難しい印象をもつ方が多いと思いますが、医療の世界をもっと身近に感じていただくには、ビジュアルから入るのがいいのではないかと考え、見て伝わる医療の世界を表現することに日々挑戦中。
具体的には、正確で美的感覚にすぐれ親しみのある医療系イラストの作成、動画の制作をしています。専門性の高い医療広告を一括で請け負うことにより一貫性のあるブランド化を行います。動画制作に関しては、ストーリー性を保ちつつ、難易度の高い体内のしくみをPRできる動画の制作も行っています。
▶︎ HP:https://medicart8.jp
▶︎ 医療系素材サイト Medic Art:
医療と美術が融合したMedic Artの世界観をご覧になりたい方はどうぞ。
▶︎ ツボかるたのブランディングサイト「おうちで健康」:
▶︎FB:https://www.facebook.com/medicart8
▶︎Twitter:https://twitter.com/Medic_Art8
▶︎YouTube:https://www.youtube.com/user/MedicArtTV
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