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プラスチックを10%程度と最小限にしたハイバックオフィスチェア、世界最少レベル※の脱プラスチック「オフィスチェア」を発売。レンタルバスターズが挑む「循環型ワークプレイス」とは

著者: 株式会社レンタルバスターズ

2003年のグループ創業から、オフィス中古品の売買やオフィス用品のレンタル・シェア・サブスク事業など、幅広くオフィス関連のサービスを提供しているレンタルバスターズ(オフィスバスターズグループ)。


2015年からは、「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)を事業ドメインと定め、企業向けの再生利用プラットフォームとなることで、自社のビジョンを広めながら循環型経済の価値創造を目指しています。


そんななか、サーキュラーエコノミーの象徴として開発した新製品が、世界最少レベル(※当社調べ)の脱プラスチックを実現した「サーキュラーエコチェア」です。2年半の開発期間を経て完成した同製品の開発ストーリーを、レンタルバスターズ 代表取締役社長 天野太郎が語ります。


※オフィスチェアにおけるプラスチック使用量は、約30〜40%が一般的です。弊社で扱う各国のさまざまなオフィスチェアと比較して、世界最少レベルとなります。


座るだけでエコ「サーキュラーエコチェア」の特徴


「サーキュラーエコチェア」の最大の特徴は、脱プラスチックをテーマに、プラスチ

ック部分を最少レベルの10%程度に*抑えた点。また、大部分の素材が再利用、及び

リサイクル可能です。

※ウレタン(再生可能素材)を除く比率。2021 年12 月現在。


一般的なオフィスチェアは背板、肘当て、脚など、あらゆるところにプラスチックが

使われていて、その使用量は30〜40%にものぼります。一方、「サーキュラーエコチ

ェア」は、プラスチックの代わりに何度もリサイクルが可能な金属を採用。メタリッ

クなパーツを露出することで、高級感を演出する工夫を取り入れました。



座面・背面の仕上げ張り地には、PET ボトル容器を原料とする再生PET(再生ポリエ

ステル)生地を100%使っています。中でも、国内メーカー製でもっとも肌触りが良

い生地を選びました。イスとしての役目を終えたあとは、反毛といって専用機械で再

び綿状に戻し、内装材に再利用されます。



もう一つ、エコを意識した特徴としては、座面・背面のパーツ交換や張地の洗濯が可

な点があげられます。座面と背面の張地はファスナーで簡単に取りはずしができ、

洗濯機で洗うことができます。パーツや張地の交換も容易であり、張地を別デザイン

に変えてイメージチェンジするなど、飽きることなく使っていただけると思います。

一般的なオフィスチェアは、5〜6 年で交換するのが一般的ですが、「サーキュラーエ

コチェアー」は、それと比較して大幅に長い期間の利用を想定しています。



機能的側面としては、長時間座っても疲れづらいとされるハイバック仕様を採用した

ほか、日本の規格であるJIS 規格に合格しており、十分な品質を保持しています。


一番のテーマは「脱プラスチック」の実現


弊社は、「サステナビリティ」や「SDGs」といった概念が社会的に浸透する前か

ら、オフィス用品のリユース・レンタル・リサイクルなどを通じて、サーキュラーエ

コノミーの確立に取り組んできました。これまでは廃棄されていた製品や原材料など

を資源として再利用する取り組みは、環境保護だけでなく、経済的にも豊かさをもも

たらすと私たちは信じています。


そんな背景もあり、2019 年6 月、「サーキュラーエコノミー」の概念を象徴するよう

な「サーキュラーエコチェア」の開発がスタートしました。さまざまなオフィス用品

のうち、チェアに焦点を当てたのは、もっとも肌に触れている身近な製品だと思った

からです。



私たちが大事にした概念は、「脱プラスチック」。従来は30〜40%使用されているプ

ラスチックを限りなくゼロに近づけることが一番のテーマでした。このテーマをもと

に、さまざまなオフィス用品メーカーと交渉を重ねましたが、サーキュラーエコノミ

ーの価値観が浸透する前ということもあり、なかなか賛同が得られませんでした。


弊社はサービス企業であり、メーカーとしての機能は持ち合わせていません。そのた

め、製品をカタチにするにはメーカーとの連携が不可欠。パートナーを探し続けるな

かで、オフィス家具メーカーのNAIKI(ナイキ)さんが、唯一「これからの世の中にと

って良い商品だから、ぜひ開発にご協力させてください」と賛同してくれたのです。


実は、ナイキさんとは、以前から業界団体の環境系の会議でのつながりがあり、「環

境保護に貢献できるオフィス用品をつくりたい」というお互いの意思を共有していま

した。今回、「サーキュラーエコチェア」を通じて、その思いが具現化することに。

これは非常に喜ばしいことでした。


快適さ、軽さ、デザイン性を追求。設計のこだわり


「サーキュラーエコチェア」の最大のテーマは「脱プラスチック」ですが、一方でプ

ラスチックは軽い、造作性が良い、低価格と三拍子そろった有能な素材です。だからこそオフィスチェアをはじめ、世の中の製品にはプラスチックが多く使われているわ

けです。


さらに、品質基準が厳しい日本では、欧州のように柔軟に新たな代替素材を試すこと

が難しい事情もあります。これまでの当たり前を覆しながら製品のクオリティを維持

するのは、容易ではありませんでした。



最初に取り組んだパーツは背板です。通常、背板は枠だけでなく、空間を埋めるよう

に骨組みを付けるため、大量のプラスチックが使われています。「サーキュラーエコ

チェア」では、この素材を鉄に変え、あえて隙間を埋めず枠のみのシンプルな設計

に。張地をピンと伸ばして張りを出すことで、背中を支えられる強度を保っていま

す。これにより本体の軽さを維持し、コストも削減できます。


強度や軽さだけでなく、背板は「疲れづらいこと」も重要な要素です。クビまで支え

られるハイバック仕様に加え、腰の位置にゆるやかなカーブを付けたことで、長時間

座っても疲れづらくなっています。この背板の設計と張地の張り方は、いずれも4 度

の試作を繰り返し、ヨレのない張地と快適な座り心地を追求しました。



通常はプラスチックを使用する座面は、リサイクル可能な合板に変更。周辺の部品も

プラスチックではなく、金属をメインとしています。プラスチックを使ったのは、座

面の周辺一部と腕置きのみ。本音をいえば腕置きも金属にしたかったのですが、直接

肌に触れるところは冷たさを感じてしまうため、やむを得ずプラスチックに。これ

は、将来的に取り組んでいきたい課題です。



素材としての柔軟性がプラスチックより低い鉄を使用するにあたり、デザイン性の担

保にも苦労しました。完成版の製品は、むしろプラスチック製より高級感のあるデザ

インに仕上がったと思っていますが、試作段階ではどうしても野暮ったさが拭えませ

んでした。


環境にいい反面、デザイン性が損なわれたり、価格が上がったりというのは、すべて

のエコな商品に通じる課題です。とはいえ、環境だけでなく消費者にもやさしい製品

でなければ、世の中の支持を得ることはできません。


当初は、価格を抑えるためにハイバックは考えていなかったのですが、試作品を見て

デザイン的に厳しいなと。座り心地とデザイン性の両方を考慮した結果、シーンを問

わずに利用できるハイバックの形状にたどり着きました。



フレキシブルとサスティナブルを同時に叶える

「サーキュラーエコチェア」は、2022 年4 月から一般発売を開始し、同時にレンタ

ル、サブスクリプションでも提供予定です。販売価格は、国内メーカーのハイクラス

チェアと同等になる予定ですが、サブスクリプションでは月々数百円から手軽に利用

できる予定です。


私たちの思いとして、「サーキュラーエコチェア」は利益を追求する商品とは考えて

いません。実際、数千脚を作っても多くの利益が出るわけではないんです。ユーザー

さんにサーキュラー・エコノミーの意識を持ってほしい。ひいては、オフィス用品全

体にサーキュラー・エコノミーの概念が浸透するパラダイムシフトの一助になればと

考えています。



近年は、DX やコロナ禍の影響により、ワークプレイスのあり方が大きく変わってきて

います。例えば、感染状況が悪化したらサテライトオフィスを増やす、状況が改善し

たらオフィス内のコミュニケーションスペースを拡大するなど、外部状況に応じてフ

レキシブルにワークプレイスを設計する企業も増えていますよね。


そんなときに、「サーキュラーエコチェア」のレンタルやサブスクリプションを利用

いただくことで、フレキシブルと同時にサスティナブルも叶えられる。そんなふうに

気軽にお試しいただきたいと願っています。


近年、大企業をはじめ環境対策を含むSDGs に貢献したいという要望が高まっている

ことから、特に大企業のクライアントさまには、「サーキュラーエコチェアは手軽に

始められそうでいいね」と高評価をいただいています。


現時点ではネイビーとベージュの2 色展開ですが、発売後の反響を見つつ、多色展開

も想定しています。また、サーキュラーエコシリーズとして、脱プラスチックを目指

す、その他のオフィス用品の開発も進めていきたい。パーテーションやデスク、ロッ

カー、パソコンなど、プラスチックが多く使われているものから順次取り組むつもり

です。


大目標としては、2030 年までに新規原材料を一切使わないワークプレイスを作りた

い。これは、その場にあるオフィス用品すべてが、リサイクルの原材料で作られてい

て、オフィス移転などにより不要になっても、別の製品として再利用、あるいはリサ

イクルできる状態を意味します。打破すべき課題は少なくありませんが、理念に共感

いただけるメーカーと手を組み、実現を目指します。




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