生活者視点に寄り添う―養命酒製造マーケティング部社員の挑戦。

養命酒製造株式会社では、公式Twitterアカウントを運営しているマーケティング部所属の「養命酒のビンくん」が担当となり、これまでにTwitterを活用した、養命酒の皮（以下、ガワ）キャンペーンを実施してまいりました。5回目となる今回のガワキャンペーンでも、新たなガワについての検討を進めましたが、企画会議は難航。その道のりは厳しく険しいものとなりました。

しかし、マーケティングの原点でもある “生活者視点” を取り入れ、いま必要とされているものとして7月1日から始まる「レジ袋有料化」のタイミングにあわせた企画を採用。オリジナルのエコバッグを賞品に準備し、みなさまの「お買い物のガワ」に活用いただくこととなりました。

ここでは、賞品が決まった背景から、エコバッグ開発の経緯について、「養命酒のビンくん」、そして同マーケティング部所属の「養命酒のハコさん」の両名に語っていただきます。

今回のキャンペーンの賞品にエコバッグを選んだ理由は？

（左）ビンくん　（右）ハコさん

ビンくん：Twitterの活性化施策としてスタートした養命酒のガワプレゼントキャンペーンも、今回で5回目を迎えることとなりました。

過去、4回に渡り実施したガワプレゼントキャンペーン。

ビンくん：毎度、何のガワにビン乗するのかに頭を悩ませているのですが、今回も多分に漏れず企画会議は難航しました。反面、それも仕方のないことではないかとも感じています。人生のなかで５回もガワにビン乗するという局面を迎える人はどれほどいるのでしょうか？

…すみません、少し取り乱しました。あいにく、今のところガワのビン乗に関する統計データは取れてはいませんが、みなさまが想像されている以上に、ガワにビン乗する機会は一般的には多くないのではないかと考えています。ともあれ、Twitterのキャンペーンに際してはガワにビン乗することが我々マーケティング部の共通認識であることは間違いありません。

そして、キャンペーンも5回目を数え「いよいよビン乗するガワは出し尽くした」と、いつも通り匙を投げかけたのですが、コロナの影響でテレワークを余儀なくされた在宅期間中のミーティングをきっかけに、2020年7月1日からスタートするレジ袋有料化に目を向けることとなりました。詳しい経緯はブログにも書いています。

https://www.yomeishu.co.jp/binkun_room/blog/detail/0601_1.php

テレワークを経て、働き方は大きく変わったという。

ビンくん：いま、世の中は働き方や暮らし方、社会環境のみに留まらず、これまで当然だったことが、大きく変わりつつあります。そんな時代を生きる我々自身も、変化の兆しにはビン感でいなくてはならないと考えており、この世の中の流れにビン乗せず、いつビン乗するのかという声が、マーケティング部内においても思いのほか大きくなり、今回のエコバッグプロジェクトの推進が決定しました。

開発段階で苦労したエピソードは？

ビンくん：エコバッグを作る。これは非常に困難なミッションでした。なぜなら、私たちは「養命酒製造」であり、「エコバッグ製造」ではないのですから。

しかし、だからと言って今回のプロジェクトを頓挫しているようでは、変化に対応していく企業だとは言えません。ヘタな鉄砲も数を打てば当たるではありませんが、トライ&エラーを繰り返しつつ、少しずつ賞品としての理想形を目指していきました。

レジ袋はもちろん、身近な袋から着想を得た結果、デザインイメージは大きく飛躍した。

ビンくん：また、デザインもさることながら、私たちがこだわったことは、やはり『使う人』の視点です。これは持論ではありますが、プロダクトの先に人の姿が見えなければ、そこに魂は宿らないでしょう。当選者の方の利用シーンをイメージしながらバックのいやバッグ？あれ、パック…いやバッグの、ですね「サイズはどうか？」「重さはどうか？」と、自問自答しながらシュミレーション？シミレー…？あぁ…シミュ…レーションを繰り返しました。こだわり始めれば終わりの見えない作業なので…その点は苦労しましたね。