【創業10周年記念インタビュー】「ふるさと熱電に入りたい」と小国町に移住する人を増やしたい!代表赤石の想いと展望
熊本県阿蘇郡小国町にある地域共生型の地熱発電に取り組む「ふるさと熱電株式会社」。NTTアノードエナジーや関西電力なども出資する地熱発電を通じて地域創生を行うベンチャー企業です。
創業10周年を記念した企画第3弾は、代表取締役社長 赤石和幸のインタビュー企画。
同社のミッションやビジョン、今後の展望について伺っていきます。
赤石 和幸氏
ふるさと熱電株式会社 代表取締役社長
1976年生まれ、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻修了、日本総合研究所創発戦略センターで環境分野でのPFI(Private Finance Initiative)や中国政府が進める天津エコシティー開発などに携わる。その後、中央電力株式会社にて、わいた発電所を立ち上げ、2015年からふるさと熱電株式会社の代表取締役社長に就任して現在に至る。
ーーまずは、ふるさと熱電株式会社について教えてください。
ふるさと熱電は、本社を熊本県阿蘇郡小国町に置き、NTTアノードエナジーや関西電力なども出資する地熱発電を通じて地域創生を行うベンチャー企業です。具体的には、わいた発電所などの地域共生型の地熱発電の開発・運営やその発電収入などを使った地域創生活動などを行っています。
私たちが実現したいのは、「地元にある資源を使えば、地域が元気になる」という世界観です。私のルーツは北海道の炭鉱の村にあります。今は過疎地域ですが、祖母から昔はとっても賑わいがあったという話を聞かされました。太陽光や風力、そして地熱などの自然エネルギーは地域の固有の資源です。この地元の資源を使い、地域を活性化していきたい、それによって地域も日本もサスティナブルにしていきたいと思い当社の経営に携わっています。
ーー「ふるさと熱電」という社名にはどういった思いが込められているのでしょうか。またビジョンやミッションも教えてください。
「ふるさと熱電」には、「ふるさとの熱を電気に、地元の資源をカネに、そして地域を元気にさせる」という想いが込められています。ミッションやビジョンとしては、地域共生型の地熱発電を作り上げることで、地域社会課題解決を目指し、その地域を子や孫の世代へと繋いでいくことを目指しています。
ーー2022年9月現在、社員数は15名ということですが、どういったメンバーが在籍されているのでしょうか。
「地熱発電という特殊な業務」「地熱発電による地域創生」といった他社には無いことに惹かれて入社したメンバーが多いですね。わいた発電所(1995kW)は2015年5月に商用運転しました。実は、1999年の八丈島地熱発電所(3300kW)が稼働したあと、全国で地熱発電開発が進まなかった時期があります。そのため技術者もほとんどいない状況でした。当社メンバーも当然のことながら地熱発電への知識がない中での事業立ち上げが必要でした。紆余曲折ありましたが、様々なトラブルへの対応や実務の積み重ねにより、とてもたくましいメンバーが育っていると実感しています。
ーー今後はどういったメンバーに入ってきてほしいですか。
心意気が良いメンバーを増やしたいです。現場中心の仕事が多いので「現場力」も重要です。また、掘削や探査、地熱発電所の建設、運営などの「専門性」も求められます。ただ、一番重要なのは「地元の熱」を使わせて貰っていることへの感謝やその地域の歴史や文化などへの畏敬の念を持つことなどのメンバー一人一人の心意気が一番重要だと思っています。
すべての人に感謝を忘れずに困難を乗り越えてきた10年
ーーふるさと熱電は、設立して今年で10年を迎えました。今までにさまざまな困難もあったかと思います。それらを乗り越えるにあたり、大切にしてきたことはありますか。
技術的に未熟であったから発生したトラブル、地元の方々とのいろいろな話し合い、ベンチャー企業ならではの社内の問題など、数え切れません。どんなことにでも感謝の気持ちを持っていくことが大切なのではないでしょうか。困難やトラブルを起こしたことを悔やむよりも、そういう機会を与えてくれたっていう感謝の気持ちを持つ。こうした考え方を持っていた方が、問題解決もスムーズにできるはずです。
そして今、こうしていられるのも、地元の方々をはじめ、地熱業界の先生方、株主や社員のみなさん、何より社員全員のご家族のご協力があるからこそ今があると思います。こうした感謝を忘れないことが重要なのだと強く感じています。
都心から「ふるさと熱電に入りたい」と移住する人を増やしたい
ーーでは今後の展望を教えてください。
やっぱりもっと会社の価値を高めていきたいですね。経営者として尊敬する中村代表をはじめ、人生の師匠である井熊さんなど、さまざまな方とご一緒できているわけですから。
その過程として例えば、株式上場や他エリアでの事業立ち上げなども検討していければと考えています。熊本県阿蘇郡小国町にあるベンチャー企業がIPOを目指す、小国町から全国へ出張していく、大資本と協業を深めていく、ということは大きな意味があると思っています。地元のみならず、都会からも人が集まってくるような、そんな会社を作っていきたいなと。
若い人たちが、東京から「ふるさと熱電に入りたい」「こういうことをやりたい」と小国町に移住する。そういったカタチを作れたら、これこそが地域創生なのではないかと考えています。
ふるさと熱電では一緒に地方創生に取り組んでくれる仲間を募集中
ーーありがとうございました。最後にふるさと熱電への入社を検討している方へメッセージをお願いします。
現在、ふるさと熱電では、わいた地区では、第2号機(4995kW)の立ち上げを控え、わいた地区や小国地区での地域創生事業も着々と進めていきます。他地域でも温泉地域の方々と地域共生型の地熱発電を立ち上げています。全国には約3000もの温泉地域があると言われます。この温泉地域の方の「地元の熱」を地域を元気にする仲間を募集しています。皆様からのご応募お待ちしております。
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