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スタートアップイベント『Startup Weekend熱海』の支援とその背景~新規事業への想い~

著者: コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社

コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社は、2024年6月28日(金)から30日(日)までの3日間にわたって開催された『Startup Weekend熱海』をスポンサードし、代表の大谷内が審査員として参加しました。本イベントを通じて、コダワリ・ビジネス・コンサルティングの新規事業への取り組みや、起業家精神を支援する背景や想いを代表大谷内にインタビューしました。


Startup Weekend 熱海とは?

『Startup Weekend 熱海』は、世界各地で実施されており、参加者がアイデアを形にするプロセスを学びながらスタートアップをリアルに体験できるイベントとなっております。今回は、観光客で賑わう「熱海」で初開催されました。

イベント支援の背景と地域に根差した新規事業への期待

弊社がStartup Weekend 熱海の参加に至った理由は三つあります。

一つ目は、地方創生とのシナジーが期待できたからです。これまで、弊社はコンサルティング事業としてはクライアントが大企業中心ですし、自社の新規事業検討も大都市中心でしたので、地方に目が向いておりませんでした。

ちょうどタイミング的にも、最近地方自治体からの地方創生に関する相談が立て続けに来ており、地方ビジネスの見識を深めるためにもこの機会を活かしたいと考えました。

二つ目は、コンサルティング事業とは異なるコミュニティの若者たちがどういう視点で、どういったアプローチで考えを纏め、どのような事業案が出てくるか見たかったところにあります。

三つ目は、イベントの開催地が「熱海」だったからです。弊社の保養所が熱海にあり、熱海の方々や文化とも頻繁に接する中で、「熱海で事業をやる」と考えた時に、勝ち筋を描けるような事業を当方も描けておらずでした。上記一つ目・二つ目とも被りますが、そのような中でどのような案が出てくるかは楽しみであると同時に、熱海を盛り上げたいという純粋な想いもありました。


審査員からみたイベントとその裏側

参加者は、大学生ばかりかとの予想に反して20代~若手社会人のエンジニアや営業職の男性が多かったのが意外でした。東京と地方からの参加者がほぼ半々で初めて参加する人も多かったようです。

審査員としての役割は、3チームのビジネス評価なのですが、「顧客理解、仮説設計」

といった評価軸が設定されていました。その評価軸を受け、各チームは実際に外に出て、店舗で観光客にヒアリングを行い、課題を確認していました。

実際の評価例として、アプリを用いたビジネスプランを検討しているチームがあったのですが、驚くべきことに簡易的にアプリを作っていたのです。簡易版のアプリをただ評価するだけではなく、顧客ニーズに合っているか、顧客が求める価値を提供できるか、そして他と差別化できているかも見て総合的に評価しました。

起業や新規事業立ち上げに必要な胆力

当イベントに審査員として出てみて、あらためて新規事業において胆力の強さとリーダーシップの重要性を感じました。

総じて意見のまとめ方で迷走しているチームが多かったのですが、そのような中でも目についたのは、リーダーシップを強く発揮すると同時に、おぼろげながらも目的に一丸となっているチームです。また、チーム全体が明るく活気のある雰囲気で非常に良かったのを覚えています。そのチームのビジネスアイデアとしては、子供向けに様々なスポーツを体験できるサブスクサービスを提供するという企画で、既にある&一番儲からない事業内容ではありましたが、チームの雰囲気と勢いが一助となってビジネスプランの修正を繰り返しており、将来的には成功する事業にシフトしていけそうな勢いを感じました。そういった可能性を評価し、私からパッション賞を贈らせてもらいました。

結局のところ、スタートアップや新規事業で、事業計画をいくら万全に作ったとしても、思い通りにはいきません。そのような中でどう考えて、チーム一丸となって方向転換できるかが重要です。事業主が他責にしたり、安直な回答に落ち着けてしまったらそこで終わりなのです。同チームは、「思い通りに行かないことしかない」といった大変な状況になったとしても、胆力の強さで乗り切れそうと感じたので特別賞を授与した次第です。


パッション賞を獲得したチーム

イベント参加者の行動から得た気づき

前段触れましたが、顧客管理と仮説検証のために実際に外に出て、観光客や飲食店にインタビューを行う姿勢は、非常に印象に残っています。この行動力は胆力にも通ずるものですが、どんな事業にも共通して重要な要素です。特に新規事業においては、この行動力と顧客ニーズを理解することは、成功への大きな一歩であり不可欠です。

今回のイベントを通じて、弊社の新規事業はじめ既存事業においても、関わるメンバの行動力を鍛えなくてはと改めて思った次第です。弊社では、まさしく今、新規事業としてパーソナルジムを立ち上げているフェーズなのですが、行動力を強化することで、準備過程で直面する様々な課題に対しても迅速且つ適切に対応していきたいと考えています。具体的な顧客フィードバックを基に、サービス内容を適宜改善することで、より良いサービスが提供できると確信しています。

Startup Weekendというイベントに参加するメリット

まとめとして、二つの視点でメリットを述べたいと思います。


▼参加する若者視点

・斜に構えず参加できる

・にもかかわらず、豪華なコーチや審査員

・色々な人と関わるので、様々な視点が養われる(企業研修の場として若者に参加させるもの有益)

対象としては、高校生~30くらいまでのスタートアップなどになってくると思いますので、ちょっと悩んでるくらいなら、気軽に参加したらいいんじゃないかなと思っております。


▼審査員やスポンサー視点

・審査員やスポンサーやコーチなど横のつながりが出来る(熱海という場所も良かったのかも)

・ビジネスモデルは目を瞑るとして(笑)、参加者のマインドがとても良く、聞いていて希望が持てる

・これは私視点ですが、自社の同年代と比較できる

・オーガナイザー、審査員、スポンサーといった様々な役割があり、各々の方々の出身地域や、業界、バックグラウンドも全然違う中で「熱海」という共通項で横のつながりが出来たのが一番よかったことです。これは、ビジネスパートナーといった範囲のみならず、飲み友達とかそういったワードでの適合性も高いと考えています。

新規事業成功のカギはポジティブなマインドセットと適度なバランス

(コダワリ社での新規事業「パーソナルジム」を事例にご紹介)


繰り返しになりますが、新規事業を立ち上げる際に重要なのは、計画が必ずしも思い通りに進まないことを前提に、どのように問題を解決し、適切にローンチできるかという点です。事業計画をどれだけ綿密に作っても、現実には予期せぬ課題が発生するので、コンサルと同じでその際に迅速且つ適切に対応する能力が求められます。


さらに今回の取り組みは、スタートアップとしての新規事業でしたが、既存事業がある中での新規事業となってくると話が変わってきて、会社全体で見た事業ポートフォリオの適切性といった観点も出てきます。


例えば、今取り組んでいるパーソナルジム事業は、優先度を「売上」ではなく、社員の「健康」と「社員の新しい働き方」に優先度を置いております。

営業開始予定が今年の6月から10月にずれ込んでしまい、知人のパーソナルジムの社長からは「すごい余裕のある事業ですね」と驚かれました。パーソナルジムだけの会社であれば、こんなにのんびりしていたら倒産してしまいます。背景に、経営理念「GNHの量産にこだわる」*と健康宣言「社員の健康維持増進(略)」*という絶対的なマインド存在があり、財務的なマイナスも頭に入れての事業設計であり、一般向けのジムオープンは遅れてもいいとの考えです。


新規事業を考える上では、突発的なアイデアや計画力が重要になってきます。(それらを支えるのが0ベース思考や論理的思考になってきます。)実行フェーズでは、柔軟な推進力やリーダーシップが必要になってきます。(それらを支えるのが問題発見、解決力等。)そして、事業を推進していくとどうしても目先に囚われがちになってしまいますが、「何故それをやるか?」「やった結果どうするか?」といった目的を見失わず進めていくことが大事というのを改めて認識できたイベントでした。


*GNH:Gross National Happiness、国民総幸福量の略

*コダワリ・ビジネス・コンサルティングの健康宣言:「我が社の最大の財産は社員であり、社員の健康は人生が幸福であり続けるための源となり、すなわち我が社の発展の源でもあります。社員が健康維持増進を自発的に行い、会社はその支援に邁進します。」










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