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大ヒット商品「極上はちみつ紅茶」から新作が2種登場!

著者: 株式会社Feliz Te’

本物の紅茶の美味しさを伝える紅茶専門店「ラクシュミー」を運営するFeliz Te’創業ストーリー

2011年に発売を開始し、大ヒット商品に成長した「極上はちみつ紅茶」。この紅茶を製造・販売しているのが私たちFeliz Te’(フェリステ)です。10年以上の時を経た2022年10月24日、商品ラインナップに「ハニーレモンティー」「ハニーフルーツティー」の新作が加わることになりました。この記念すべき機会に、Feliz Te’、そして私たちが運営する神戸の紅茶専門店「Lakshimi(ラクシュミー)」のこれまでのストーリーをご紹介いたします。

自宅の一室から始まった紅茶教室がすべての始まり

最初は、自宅で始めた小さな紅茶教室から始まりました。父が紅茶好きだったことから、紅茶を飲む習慣があった私。インテリアコーディネーターとして働いていた時代にカルチャースクールの講師の依頼を受けた際、お客様とのトークに自信が持てず、現場に紅茶を持参したところ、紅茶について質問を受けるようになりました。「自宅で良ければ集まりますか?」と趣味の会として始まったのが、のちに正式に教室として開くことになる紅茶教室です。25年前の当時は、「紅茶教室」という名称すら珍しかったように思います。


紅茶教室の参加者は口コミでどんどん増え、朝昼晩の3回に分けて開くまでの規模に。夜は19時から始め、0時ごろまで、まるで飲み会のように長い時間を過ごしたこともありました。


「家族に遊んでいると思われてしまう」と参加者の方からの声があり、「せっかくなら、形に残るものを」と紅茶ソムリエの資格も作りました。テキストもカリキュラムも、私が独自に作ったものです。後に紅茶ソムリエは商標を取りましたが、始めた当時はまったくの手探りで、「勝手に始めた」といっても過言ではない状態でした。


人が集まるようになったため、美味しいお茶を飲んでほしいと、スリランカなど、海外の茶園に行って仕入れてきた茶葉の販売も開始しました。現地の言葉を使って、現地の文化に驚くこともありながら、少しずつ仕入れを進めていった日々は、とにかく「楽しい」の一言。私自身も美味しい紅茶を飲みたい気持ちが大きかったですし、苦労したという実感は正直なところありませんでした。


こうして、どんどんと活動の範囲や規模が広がり、教室のキャンセル待ちも増加。見知らぬ人が頻繁に自宅マンションに出入りするのを隣近所の方からいぶかしまれるようにもなってしまい、いよいよ会社員を辞め、お店を開くことになりました。神戸らしい街だからということで、現在の本店がある神戸トアロードの物件が理想だったのですが、あいにく空きがなく、北野に最初のお店、紅茶専門店「ラクシュミー」をオープンしました。


紅茶教室だけではなく、紅茶を飲めるカフェも併設。茶葉の販売と、一気に活動の幅を広げたのがこの時期です。当時は20代女性の来店が多かったのですが、マーケティングとしてどの層にお店やサービスを伝えたらいいのか、答えは出ないままでしたね。「今、やれることをやろう」と突き進みました。


北野の店を開いて2年半ほどで現本店の場所が空いたことで、念願叶い神戸トアロードに本店をオープンすることになりました。

開発にかかった時間は2年。「極上はちみつ紅茶」誕生秘話

オリジナル商品「極上はちみつ紅茶」が誕生したのは、今からおよそ10年前のこと。これも、お店のオープンと同じく、「オリジナル商品を作るぞ!」と意気込んで取り組んだわけではありませんでした。


紅茶教室が1日3回開催となったころ、のどを労わるために紅茶にはちみつを入れて飲むようになりました。はちみつは粘度があるので、洗い物が大変だったんですよね。そんなあるとき、旅先の外国で出会ったのが、はちみつ素材を使ったお茶でした。


しかし、それは香料ではちみつの風味を再現したものであり、あくまで「はちみつっぽいお茶」でした。ティーバッグを留めているものがホッチキスだったことにも引っ掛かりを覚えて、「もう少し美味しいもの、身体に優しいものができたらいいな」と一念発起。私は即決実行型なので、すぐはちみつ紅茶作りに取り掛かったのです。


はちみつ紅茶を作るには、はちみつをパウダー状にして茶葉に混ぜ込む必要があるだろうという漠然としたイメージがありました。しかし、日本は湿度が高いため、上手く液体のはちみつをパウダーにできなかった上、臭みが出てしまったりと、納得がいく仕上がりにはなりませんでした。



そこで思い出したのが、スペインで食べたサラダです。はちみつとオリーブオイルを掛けたそのサラダの美味しさを思い出し、「じゃあ、スペインだ!」と渡航。以前から知り合いだった翻訳者の方と現地で落ちあい、良さそうな工場を厳選して、現地の工場に連れて行ってもらったのです。

その工場はしっかりとした会社が運営しているところで、通常であれば私のような個人事業主レベルの普通の女性では受け入れてもらえなかったことでしょう。しかし、幸いなことに社長が話をしっかりと聞いてくれ、小ロットである5000箱で請け負ってくれることになったのです。


完成まで、何度も茶葉のブレンドを繰り返し、1000種類以上のはちみつを試す日々。はちみつの削り方や大きさも試行錯誤しました。スペインは硬水で日本は軟水なので、現地で軟水を用意して試したのですが、スペインの雰囲気にテンションが上がって美味しく感じられてしまい、「冷静になって試さないと」と日本でもう一度試したなんてことも。3カ月連続でスペインを訪れたこともありました。スペインとの文化の違いにも直面し、「日本ではパッケージも(凹みや潰れがなく)綺麗な状態じゃないと売れないんです」と細かいことを何度も繰り返し伝えたこともあります。


でも、すべてが楽しかったですね。現地の工場スタッフと盛り上がりながら作れたので、このときも苦労した自覚はありませんでした。


そうして2年ほどの月日をかけて世に送り出せたのが「極上はちみつ紅茶」です。ありがたいことに、徐々に認知が広がっていき、売上は発売開始から右肩上がりに上昇。5年ほど前からは本格的なヒット商品として、繁忙期には1週間で20万箱を売り上げるまでに順調に成長しました。


誰が買ってくれるのか想像もできていなかったはちみつ紅茶ですが、実際に売り出してみると、非常に幅の広い層に受け入れられていることがわかりました。今では大学生くらいの男性から、80代の女性まで、本当に老若男女問わず受け入れられていることがわかっています。


待望の「極上はちみつ紅茶」の新作。10年の時を経て、2種類を発売します

2022年10月24日、長年親しまれてきた「極上はちみつ紅茶」に、新たな仲間が加わることになりました。これも、長らくお客様から「バリエーションを増やしてほしい」との声を受けていたのが開発の理由です。「極上はちみつ紅茶」が大ヒットを納めたことで、第2弾に何を作るのかを決めるのに時間がかかり、満を持しての発売となりました。


新登場するのは「ハニーレモンティー」「ハニーフルーツティー」の2種類。はちみつにレモンという一見王道の組み合わせと思われるかもしれないハニーレモンティーですが、ひと味違います。スペイン産のレモンピールを使用したさわやかな飲み口が特徴です。

ハニーフルーツティーには、ラズベリーやブラックベリーといったベリー類をブレンドし、ハイビスカスも加えた、赤い水色が印象的な紅茶です。赤ワインのような見た目なので、ワイングラスに入れ、リラックスタイムに飲んでいただいても良いでしょう。気分に合わせて飲み分けてもらえたら嬉しいです。



これまでは、日本の紅茶市場で受け入れられるものという発想で新作を考えては実現に至らないといったことを繰り返してきました。今回は、日本ウケをあえて頭から外し、「スペインの美味しいはちみつと紅茶に、スペインで美味しい別のものを組み合わせる」と考えてみることに。すると、これまでの苦労が嘘のように、スムーズに完成に至ったのです。


これは、10年ほど現地とやり取りを続けてきた積み重ねもあってのことだと思います。実は、スペイン語には「コク」を表す言葉がありません。このように味わいを表現する言葉が日本・スペインで違う中、工夫しながら互いの認識をすり合わせてきたことで、私の言わんとしていることが向こうにも伝わりやすくなり、開発スピードが上がったのだと思っています。


本物の紅茶の美味しさを、より多くの人に知ってほしい

私たちは「一杯の紅茶が、日々を丁寧に暮らす大切さを気づかせてくれる」と掲げ、茶葉の販売や紅茶の提供を行っています。忙しくなると、ついパッと手に取って飲める缶コーヒーでいいやとなってしまいがちですが、そうではなく、1日30分でもいいからお気に入りの紅茶とお菓子で休息する時間を設けてほしい。それが癒しや原動力に繋がるのだと信じ、自分にも言い聞かせてきました。


最近は、はちみつ紅茶が市場に増えたこともあり、当社の商品との違いがわからないという方もいらっしゃるかと思います。今回ご紹介したように、Feliz Te’の「極上はちみつ紅茶」は、本物のはちみつをパウダー状にして入れ込んでいるのが最大の特徴です。湿度の高い日本ではこの味を再現するのは難しく、縁あって出会えたスペインの工場だからこその味わいです。「はちみつ風」ではなく「はちみつ」味の紅茶を、ぜひ楽しんでいただきたいですね。


楽しみ方のアレンジとして、当社では、フレンチトーストを作る際の液にティーバッグ1袋分をそのまま開けて混ぜ込むという使い方が流行しています。このアレンジは、本物のはちみつを使っているからこそ。また、茶葉が細かいので、そのまま口に入っても違和感がないのです。



また、看板商品に押されてしまいがちではあるのですが、産地に赴いて仕入れているラクシュミーの紅茶も、もっと多くの人に知っていただきたいと思っています。本物の紅茶の美味しさを知っていただける、こだわりの茶葉を取り揃えていますので、ぜひお試しください。きっと新たな紅茶の魅力に出会えるはずです。


現在は11月1日の紅茶の日を盛り上げるべく、スタッフ一同、いろいろな企画を考えているところです。本店2階にはイベントスペースもできあがりました。今後は、紅茶教室だけではなく、お客様との交流の機会をもっと増やしていきたいですね。また、シンガポールや香港など、海外での販売にも力を入れていきたいとも思っています。







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