2023年3月8日(水)に「CHOOSE YOUR LIFE FES ‘23 #18歳の成人式」やります〜成人になった18歳のみんなへ手渡したい「人生のお守り」〜
生まれ育った環境にかかわらず、すべての若者・子どもたちが自分の人生を自分で選択できる社会を目指し、活動している一般社団法人ハッシャダイソーシャル。「CHOOSE YOUR LIFE」をスローガンに掲げ、高校や少年院、児童養護施設などで人生や進路の自己決定を支援するキャリア教育の活動をしています。そんなハッシャダイソーシャルは、成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられることに伴い、18歳で新成人となる若者を祝い応援する、新しい時代の成人式『CHOOSE YOUR LIFE FES ‘23 #18歳の成人式』を2023年3月8日(水)に開催します。共同代表でありプロジェクトの発起人でもある三浦宗一郎さんに、企画の背景と、18歳にいま伝えたい想いを伺いました。(写真左:三浦宗一郎さん)
「あと一歩」の背中を押してくれるのは「人生のお守り」
一般社団法人ハッシャダイソーシャルの母体である株式会社ハッシャダイが行っている、中卒・高卒の若者に向けた半年間のインターン事業「ヤンキーインターン」。そこで数多くの若者と接する中で、三浦さんはあることに気がつきました。
「ヤンキーインターンの事業を通して仕事に取り組む若者たちを見ていると、同じ仕事内容でも、あと一歩のところで頑張れる人と頑張れない人がいます。何が違うのか。僕はそこに『人生のお守り』を持っているかどうか、という仮説を立てました。」
三浦さんのいう「人生のお守り」とは、例えば家族からの応援、恩師の言葉、辛かった時に助けてくれた人など、その人がこれまでに受け取った様々な形の愛のこと。あと一歩踏ん張りたいと思った時にぎゅっと握り締められるような、背中を押してくれるような言葉や経験のことです。そんな人生のお守りを、全ての若者に渡したい。とりわけ、「18歳」という節目に渡すことが大事だという想いから、今回の「18歳の成人式」の企画が生まれました。
18歳になる若者たちに「大人って楽しい」と伝えたい
成人年齢が18歳に引き下がると言われても、お酒や煙草は20歳から。自分達が大人になる自覚がないままに、「責任」だけが背負わされ、成人と呼ばれるようになる。三浦さんはとある18歳から「成人になり損じゃないですか」とさえ言われました。そんな彼らに、「人生、実際大変なこともたくさんある。それでも、楽しもうとする大人の意地というか、背中を見せたい」と伝えたいのだと三浦さんは話します。
成人の日はそもそも、戦後に定められた国民の祝日。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日と定義されています。現代ではその定義は徐々に形骸化しつつあり、成人年齢が引き下げられたことに伴い従来の「成人式」は「二十歳の集い」と形を変えている自治体がほとんどです。
「今の時代だからこそ、社会が18歳の成人を祝い、応援する場を作りたい。成人式って成人する人たちのものだと思われがちだけど、実は僕たち社会が彼らを祝福するための日なんです。18歳の成人式をきっかけに、この若者たちを祝い、応援する文化を、また作りたいと思っています。」
18歳の成人式を企画するにあたって、初年度はスポンサーを募るのではなく、クラウドファンディングを通して資金集めを行っています。そこにはクラウドファンディングを通して、たくさんの大人たちが18歳を応援しているということを目に見える形で伝えたいという三浦さんの想いがあります。
「ハッシャダイソーシャルで活動していると、実は自分も何か若者の力になりたいという大人にたくさん出会います。今回、18歳の成人式はそんな大人と若者を結ぶ一つの場になればいいなと思っています。」
当日登壇するゲストは「18歳に紹介したい大人」が選出基準。最初は18歳の若者たちに希望アーティストをヒアリングしたものの、答えは千差万別。ならば彼らが呼びたい人ではなく、自分達が彼らに紹介したい人を呼ぼうと決めました。
「ゲストとして登場していただくみなさんは、僕自身に『大人って格好いい』と思わせてくれた方々ばかり。そんなみなさんが、社会を代表し、大人を代表して、18歳を一緒に祝おうと集まってくださいました。周りからは絶対無理だと言われていたアーティストさんも、最終的に熱意が伝わり出演を快諾。どんなに無理だと言われても熱意で通ることもあると、身をもって若者たちに伝えられる経験になりました(笑)。」
自身が挑戦することで若者たちに背中を見せたい
三浦さんが18歳という年齢にこだわるのは、自身の過去の経験も大きく影響しています。
「僕は家庭の事情で中学卒業と同時に働きながら高校に通っていました。18歳の頃は毎朝4時半に起きて工場に出勤し、ラインで働く日々。毎日しんどくて、普通の高校生活を送る人たちを羨ましく思っていました。そんな時、同じ工場で働く門口さんというおっちゃんに出会います。彼はいつも楽しそうに仕事していたので、『この仕事楽しいですか?』と聞くと、『仕事が楽しいかはわからないけど、どうせやるなら楽しみたい』と言われた。つまり、仕事が楽しいかどうかではなく、自分が楽しいかどうか、「楽しい」は自分次第なんだなって気づいたんです。そこから、毎日しんどかった仕事も楽しく思えるようになりました。
他にもいろいろな人の支えがあって、今の僕に繋がっています。色んな先輩に人生の可能性を広げてもらった、それが僕にとっての「人生のお守り」です。振り返ると、自分のコアな部分を作っているのは間違いなく18歳の頃の言葉や経験、出会い。18歳って、いろんなことが初めてで、刺激的で、だからこそその時の記憶や体験がその後の人生に鮮明に残っていくと思っています。だから、18歳のみんなに「人生のお守り」を手渡すことに大きな意味があるんです。」
18歳の成人式は三浦さんやハッシャダイソーシャルにとっても初めての大きなチャレンジ。それでも三浦さんは今、不安よりもワクワクする気持ちで企画を進めています。
「普段、学生や若者向けに講演をする時、失敗も価値がある、挑戦することに価値があるよとよく伝えています。今まさに自分が大きな挑戦をしていて、その背中を若者たちに見せたいという気持ちもあります。僕が一人で思いついたことに徐々に仲間が加わって、周りの力で少しずつ実現が近づいてきて、今はそのプロセスが全て、とても楽しいです。
21歳で一度仕事を辞めて半年ほどバックパッカー旅をしました。帰国して、2ヶ月後まで何の予定もなかった時に気づいたんです。人生って本当は空白で、その空白を埋めていくのが人生なら、楽しく時間を過ごしていたいと。だから常に、自分がワクワクすることをしながら生きていたいと思っています。」
参加者一人一人の中に種を植え、いつか思い返してもらう一日に。
参加対象となるのは全国の18歳になる若者たち。これまで講演してきた学校や施設など、全国各地で出会ってきた18歳たちも招待する予定です。
「色んな理由で二十歳の集いに参加できない人たちがいます。今回、現地参加は約600人、加えてオンライン配信も準備しています。病院にいる人、人混みが苦手な人、遠方からの参加者には交通費もなるべく補助したい。できるだけ、あらゆる18歳に参加してもらえるよう尽力しています。
参加者に届けたいのは、イベント中や終わった後の瞬間的な楽しさではありません。数年経って思い返されるような、いつかしんどいことに出会った時に背中を押してくれるような、そんな時間です。18歳の成人式を通して、一人一人の中に種が植わって、それぞれの中で種を育ててもらいたい。そんな1日になればいいなと思っています。」
成人式は、成人する当人だけでなく、親にとっても大きな節目の日です。
「子が親に見せる顔と、社会にいる時の顔って、実は全然違う。もしかしたら親御様が思うより、18歳って大人で、自立していて、パワーと可能性に溢れているかもしれない。それでもまだまだ子のことを心配するのが親心ですよね。18歳の成人式には、そんな子への心配に「応援」という名のベールを被せてあげてください。彼らが大人として、一歩踏み出すその背中をそっと押してあげてください。そして一緒に、彼らが大人になる日をお祝いできたら。そう思っています。」
18歳の成人式HP:https://choose-your-life-fes.jp
クラウドファンディングページ:https://readyfor.jp/projects/chooseyourlife_fes
一般社団法人HASSYADAI social:https://social.hassyadai.com/
インタビュー・ライター:今村菜穂子
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