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ダイヤモンドのグレードは「4C」だけではない。本当の輝きを追い求めるフェスタリアの"Wish upon a star®"の開発ストーリー

著者: フェスタリアホールディングス株式会社


カラット、クラリティ、カラー、カット。これらは「4C(ヨンシー)」と呼ばれ長年ダイヤモンドの美しさを定義する要素とされています。ダイヤモンドの中に星が浮かび上がる独自のカット技術を持つフェスタリアは、4Cだけではなく、4Cは踏まえた上で、より「輝き」を重視する世界基準でダイヤモンドを評価しています。本ストーリーは、フェスタリアがこだわるダイヤモンドの輝きについて、商品開発担当でありジュエリー鑑定士の新保が解説します。


手にする人が「実感できる輝き」を追求するフェスタリアの“Wish upon a star®”



“Wish upon a star®”は、フェスタリア独自のオリジナルカットを施した“Wish upon a star®”ダイヤモンドを使ったジュエリーコレクションです。ダイヤモンドを上面からスコープで覗くと、ふたつの星が浮かび上がるのが最大の特徴であり、このコレクションではブライダルリングはもちろんファッションリングも展開しています。


私たちフェスタリアが重視するのは、そのダイヤモンドを手にした方が実感できる輝きです。


ダイヤモンドの「4C」とは


まずはダイヤモンドの「4C」が何を指しているのか説明していきます。

―カラットとは


カラットと聞くとダイヤモンドの大きさだと思っている方が多いのですが、カラットはダイヤモンドの「重さ」を指します。ダイヤモンド1カラットだと重さは0.2g。大きいダイヤモンドがついたジュエリーは重いのだろうと想像されがちなのですが、実はダイヤモンド自体はとても軽く、ジュエリーの地金の部分が重いのです。


ちなみにダイヤモンドの4Cを評価する「グレーディングレポート」につきましては、当社ではラウンドブリリアントカットには0.10カラット以上のダイヤモンドに、“Wish upon a star®”には0.15カラット以上のダイヤモンドに、それぞれつけております。

―クラリティとは


クラリティとは「透明度」で、ダイヤモンドの表面の傷や内包物の数、色、場所によって決まります。クラリティはダイヤモンドを顕微鏡で10倍に拡大して検査するのですがまったく内包物や傷が無いものは「フローレス」と呼ばれます。

しかしながら、フローレスのダイヤモンドはなかなか市場に出てこず、フローレスの次のグレードである「インターナリーフローレス」が一般のお店で目にするダイヤモンドの中でも最高峰でしょう。インターナリーフローレスは研磨すれば消える程度の傷が表面についている状態です。


インターナリーフローレスの次はVVS1、VVS2、VS1、VS2、SI1…と続くのですが、一般的にはブライダルではVS以上のクラリティが好ましいと言われています。

―カラーとは


カラーはダイヤモンドの「色」です。限りなく無色透明に近いものが「Dカラー」とされ、ダイヤモンドのカラーにおいては一番良いとされています。


ちなみに、ダイヤモンドのグレードはDからZまで。グレードがAから始まっていない理由は、4Cによる評価基準が定められた際に、ダイヤモンドの卸業者が使用していた「A、B、C」「1、2、3」等の古い評価基準を廃して新しい評価基準を設けるため、それまで使用されていなかった「D」というアルファベット記号を最高評価としたという説が有力です。


実は、カラーグレードは人の目で判別していて、ダイヤモンドのE、F、G、H、Iグレードと同じ色をした「マスターストーン」の横にカラーグレードの検査をしたいダイヤモンドを置いて比較するのです。


ダイヤモンドの上面(平たくなった、テーブルと呼ばれる部分)から見るのを「フェイスアップ」というのですが、これでカラーを判別してしまうと光の反射で目が幻惑されてしまって本当の色が見えません。そのため、ダイヤモンドのカラーを判定する場合は、ダイヤモンドを逆さまにします。

―カットとは


カットとは、プロポーションのバランスを中心に、ダイヤモンドの輝きの強さを表す評価基準です。GIA(米国宝石学会)が理想的なプロポーションを数値で定めたのですが、現代では若干この定義が変化していきています。例えば、当初はGIAが定めた最高ランクのプロポーションではダイヤモンドの一番大きな部分の直径の平均値を100とした時にテーブルの直径の平均値が53%であるべきでしたが、現在ではその比率も変わっています。


全ての色石のなかで最も光の屈折率が高いダイヤモンドでは、カットが悪いと光がテーブルから入っても下に抜けてしまってキラキラと輝きません。


―世界の評価基準をいち早く導入し、美しさを測定


ダイヤモンドの評価基準である「4C」ですが、実は2006年以降、GIA(米国宝石学会)は、カット評価に関する基準を7つの項目に変更しています。フェスタリアでは、4Cグレーディングレポートだけでなく、ブリリアンシー・ファイア・シンチレーションそれぞれの輝きの強さを測定したレポートを付けた、世界基準にそった美しいダイヤモンドを提供しています。


①ブライトネス(ブリリアンシー)

ダイヤモンドの「明るさ」。ダイヤモンドをカットした状態で、上面にあたった光の反射がどれくらいあるか、さらに上面から入った光がどれだけ内部で屈折して反射するかを測定します。


②ファイア

ダイヤモンドが放つ「七色の光」。ダイヤモンドの内部に入った光がしっかり屈折するカットになっているかが美しいファイアを放つ鍵です。


③シンティレーション

ダイヤモンドの「きらめき」。ダイヤモンドを動かした時や、ダイヤモンドを見る角度を変えた時に、星のまたたきのような輝きが見えるかを測定します。


ちなみに、1〜3の項目は「サリネ・ライト」という特殊な機械で計測出来ます。


④プロポーション

ダイヤモンドの輝きが最大になるための理想的な形状バランスにどれだけ近いかを測定します。


⑤耐久性

ダイヤモンドの耐久性に影響を与える、ガードルの厚み(薄さ)を評価したものです。


⑥ポリッシュ

ダイヤモンドの「磨きの美しさ」。ポリッシュはダイヤモンドを10倍に拡大してチェックします。ダイヤモンドの磨き跡がなく表面がなだらかなものが美しいとされています。


⑦シンメトリー

ダイヤモンドの「対称性」。ポリッシュと同様にダイヤモンドを10倍に拡大してチェックします。


―最高品質の原石のみが“Wish upon a star®”に


長い間「ダイヤモンドの輝き=プロポーションの美しさ」が非常に重要と言われていましたが、フェスタリアではダイヤモンドの輝きを追求するためには、プロポーションだけでなく、「原石の質」がより重要であるという考えのもと、“Wish upon a star®”のブライダルジュエリーには最高品質の原石である「ソーヤブル」のみを使用しています。


ソーヤブルは結晶が正八面体に整っているものを指し、内包物が少なく透明度の高い原石です。

―限られた職人でしか完成できない独自のカット


フェスタリア独自のカットではダイヤモンドのテーブルが10角形になるように削るのですが、5つの頂点を持つ星の形を映し出すように均等に研磨するのは至難の技。そのため、現在10人ほどしか完璧に“Wish upon a star®”のダイヤモンドをカットできる方がいません。


GIAが最高峰と定めるレベルのカットができる職人であっても“Wish upon a star®”を完成させることができないほど難易度であるため、コレクションを開始した当初は0.1カラット以上のダイヤモンドでしか表現できなかったのですが、今は更に技術が進歩して0.04カラットのダイヤモンドでもこのカットを施せるようになりました。


2021年 “Wish upon a star®” ダイヤモンドは、世界的な権威と信頼を持つと言われる宝石研究機関であるGIAより、そのふたつの星が映し出されるカット技法の独自性、ダイヤモンドの輝きを最高に引き出す研磨技術の高さが評価され、GIAレポートに “Wish upon a star®” というカット名称が表記される、オリジナルカットとして正式に認められました。

やがて大切な人に引き継げるように。



“Wish upon a star®”は、最高の原石であるソーヤブルに独自のカットを施し、先述した7つの世界基準を満たしたダイヤモンドです。


フェスタリアの理念は「bijou de famille(ビジュ ド ファミーユ)」。絆の継承を意味するこの言葉は、大切な宝石を絆とともに大切な人に受け継いでもらいたいというフェスタリアの想いを表現しています。


商業的な成功の難しさから、取り組むことを避けて通るブランドが多い独自カット技術の開発にあえて挑戦してきたこと。日本国内の基準にとどまらず、世界基準でダイヤモンドを鑑定していること。


これは全て、永遠に受け継がれていくものとしてふさわしい最高のダイヤモンドをお届けするためにフェスタリアが続けてきたチャレンジです。


これからもフェスタリアでは、固定概念にとらわれないダイヤモンドの美しさを追求し、「bijou de famille」を提供し続けていきます。

解説:新保薫


大手百貨店宝石サロンに8年ほど従事しGIAの鑑定士資格を取得。大手コスメブランドが手掛けるジュエリーブランドにて店舗運営や仕入れ、オリジナル商品の開発を経験した後、株式会社サダマツに入社。




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