オフィスデザインのヴィスが『働き方』をデザインするビルをつくる理由
ヴィスは、2004年から「デザイナーズオフィス」を事業とし、クライアント企業の課題をオフィスデザインを通して解決して企業価値を高めることをミッションとしてきました。現在のデザイン実績は年間約700件、累計で6,000件以上にのぼります。
そのヴィスが、2021年1月に大阪・心斎橋に自社で運営するオフィスビル「The Place(ザ プレイス)」をオープンします。オフィスのあり方が見直されている中、なぜ今新しいビル運営に取り組むのか、ヴィスが新しい事業にかける想いをご紹介します。
オフィスデザイン会社がオフィスビル事業をはじめる理由
デザイナーズオフィスを作ってきた経験を元に、自ら内装や働き方をデザインし、発信する場を作りたい。その想いが自らオフィスビルを建設・運営しようと考えた理由でした。
ヴィスがオフィスの外観を含めた全フロアの内装デザインを手掛け、働き方をデザインして提案・発信する場所。一般的な「オフィスビル」ではなく、デザイナーズオフィスを長年作ってきたヴィスだからこそできる新しいオフィスビルの活用方法を提案しようというものです。
土地取得後、ビルの外観デザイン検討などを経て2020年1月に建設をはじめました。しかし、直後に新型コロナウイルスの感染拡大が発生します。それに伴い、テレワークの広がりをはじめとした働き方の多様化が進みました。
オフィスをなくしたり縮小したりする企業も出てくる中でしたが、むしろこの流れにより多くの方にとってオフィスや働き方への関心が高まったのではないでしょうか。オフィスに行くことの意味、社員同士で集まることの意味を改めて考える機会となりました。
今後も時代や社会的な影響で働き方は多様化し、大きく変化していくと考えられます。どのように変化しても、その時に即した働き方をできる場を提供したいと考えています。
「The Place」のビル概要
ビル名の「The Place(ザ プレイス)」には、「働くことにフォーカスした“場”を作りたい、提供したい」という想いを込めています。働き方が多様化する中でも、常に最新の働き方を発信し続ける場を運営していきます。
ビルは9階建て。
1,2階はコワーキングスペースやラウンジ、会議室などの共用スペース。3階はシェアオフィスを6室。4階から9階は1フロア1テナントのオフィスフロアで、ルーフトップ(屋上)も共用部として活用します。
通常オフィスでは、自社のオフィススペース内に会議室やエントランス、リフレッシュスペースなどを設置することが多いと思います。とはいえ、実際には使われる時間が偏っていたり、十分な人数が使えない時間帯があったりと、スペースを有効に使えていないことも。「The Place」では、共用部をフリースペース、会議室、さらにはルーフトップ(屋上)まで広げて、空間の使用効率を上げ、最適化しようという考えです。
「The Place」でのプランと働き方
「The Place」の特徴は、1.コワーキング 2.シェアオフィス 3.オフィス と3つのプランを用意しており、企業の成長に合わせて適切なオフィス環境を選択できることです。
いずれかのプランを契約することで、共用部であるコワーキングスペースやラウンジ、会議室、フリースペースも併せて使用することができます。さらに1Fに常駐するコミュニティマネージャーのサポートが受けられ、随時開催されるイベントの開催及び参加も可能です。
例えば、集中する作業はオフィススペースで。発想が必要な業務やインタラクティブなMTGは自由に利用できる2Fで。休憩はルーフトップを利用するなど、目的と業務により共用スペースを活用することで、ビル全体をオフィスとして利用できます。
ルーフトップエリアにはグリーンを取り入れ、リフレッシュできるエリアとして活用してもらえるよう整えます。屋上は多くのビルが設備やそれに伴う配管を設置してデッドスペースになってしまうことが多いのですが、これもヴィスのビル活用への提案の一つです。
オフィスプランの賃貸エリアは1フロア約50坪。これは今まで多くのスタートアップ企業の成長をオフィスデザインを通して支援してきたヴィスだからこそこだわった広さでもあります。
個人でコワーキングを契約するところから、シェアオフィスに移動、会社の拡大に合わせてオフィスプランを利用と、ビル一棟で成長を支援することができます。
コンセプトは「TSUMUGI」。様々な人が交わり合い、新しい価値を生み出す空間へ。
ビルのコンセプトは「TSUMUGI(ツムギ)」としました。
オフィスはテナント入居だけではなく、シェアオフィスやコワーキングオフィスで働く人も集まってくる場になります。複数の企業が利用し、共用のラウンジを使用したりイベントに参加したりする中で、多くの人とコミュニケーションをとることができます。
同じ会社・同じ役割の人だけではなく、異なる会社や役割の人が出会い、新しい価値を創造する。さらにそれを成長させていくことができる場所を“紡ぎ”だしてほしい、それを支援したいという想いで、「TSUMUGI」というコンセプトが生まれました。
ロゴデザインにも同様の想いを込めました。4つの「P」が重なり合う形で、Place(場所) People(人)Purpose(目的)Period(時代)の4つの意味を含みます。
左下から右上に伸びる線は成長やインプット・アウトプットを連想させます。
デザインテイストはホテルライクに。ここで働きたいと思える空間。
「The Place」の内装デザインは、ホテルライクで洗練されたテイストを採用しました。
テレワークなど新しい働き方が広がる中、多くの方が普段働く環境には、家やカフェ等、カジュアルなデザインが多いのではないでしょうか。少しハイクラスで非日常的な空間は、他の空間と差別化が図ることができ、モチベーションアップにもつながるのではないかと考えました。「The Place」で働く人にとって、ここに行きたい、ここで働きたい、と思えるような空間になればと思います。
「The Place」が今後のビルデザインのモデルケースになる。
「The Place」はビル1棟の中で、業務の種類に応じて働く場所を働く人自身で選択できる空間です。自社オフィス内でABW(Activity Based Workingの略。「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のこと。)を実践する企業は増えていますが、ABWの考え方をビル1棟まで拡張させて設計しているケースは日本ではほとんどありません。
そのため、「The Place」をこれからのオフィスビルデザインにおける1つの新しいモデルケースにしたいと考えています。今後は、ビルオーナー様と協業してビル自体の付加価値を上げるサービスの展開を目指しています。
また、ビル内では人の動きや仕様をデータ化して、オフィスデザインや機能にも活かしていきたいと考えています。今後のオフィスやビルリノベーションへの投資は、データを用いてより客観的で満足度が最も高くなる施策を実施していくことが求められていくでしょう。
ヴィスでは、メイン事業であるデザイナーズオフィス事業でも「The Place」の運営を通じて得た知見やデータを活用して、新しい提案をしていく予定です。デザイナーズオフィス事業とビル事業の相互でシナジーが生まれ、企業としての更なるレベルアップを図っていきます。
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【ビル概要】
ビル名称:The Place(ザ プレイス)
所在地 :大阪市中央区西心斎橋1-13-18
交通 :大阪メトロ「四ツ橋駅」より徒歩3分 /「心斎橋駅」より徒歩3分
階数 :地上9階建て
着工 :2020年1月6日
竣工 :2020年12月(予定)
開業 :2021年1月(予定)
URL :https://theplace.co.jp
<お問い合わせ先>
株式会社ヴィス 広報担当
E-mail:pr@vis-produce.com
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