レンズ越しに映るウクライナ避難民のストーリー〜日本で漫画家になることを夢見るリザさん(19)〜
(ウクライナから避難してきたリザさん)
東京都世田谷区用賀で完全予約制の眼鏡店を営んでいる、合同会社だいち。目や眼鏡に問題を抱えている方々向けに、体や心を楽にしてゆく観点から検眼、眼鏡製作をしている。当社は2022年11月にウクライナからの避難民7名に眼鏡を無償提供しました。
その場限りではなく継続的にウクライナ避難民支援をしていくために、眼鏡を提供した彼らのアフターケアを実施しています。
今回はその中の一人、親元を離れて4月に日本へ避難してきたリザさん(19)の物語です。
眼鏡を手にしたことでパソコン作業が楽に
眼鏡をプレゼントしてから2ヶ月、久しぶりにお会いしたリザさんは以前にも増して日本語が上達しており、勉強を頑張っていることが伝わります。
「素晴らしいです」開口一番、嬉しい言葉をくれた彼女は主にパソコンを使うときに眼鏡を使ってくれているといいます。パソコン作業をするたびに抱えていた目の疲労感が解消され、より集中できるようになったと話してくれました。
現代人の多くの人が抱える、眼精疲労。視力を調節することはもちろん、目の癖からレンズを調整することで改善につながるケースが多くあります。
眼鏡の使用を始めたことで、眼鏡を変えたことで、作業効率が格段に上がったという喜びの声をお客様から聞けることは眼鏡屋冥利に尽きます。
ウクライナで見たアニメをきっかけに憧れの地へ
(リザさんの作品)
リザさんは侵攻が始まった当時、首都キーウで大学生活を送っていました。3月に入るとロシア軍がキーウにも進軍を始めたため、身の危険を感じ、オーストリアに一時避難したのち4月に日本へ避難してきたといいます。
8,000km以上離れた日本にやってきた理由。それは彼女の将来の夢と関係がありました。
ウクライナでは日本のアニメが大人気なようで、リザさんもまた幼い頃にテレビで見たアニメをきっかけに日本という国に興味を持ち始めました。いつしか彼女は自分も漫画を描きたいと夢を抱くようになり、現地の大学では日本語と日本文化を専攻していました。
昨年、日本に避難してきてからは日本語学校での勉強に励み、この4月からはデザインの専門学校への入学が決まったといいます。
これまで描いていた人生が一変し、ただでさえ家族をウクライナに残し不安が続く中、与えられた環境の中で努力を続ける彼女の姿にはとても心を打たれます。メガネのおかげで、作画作業が捗るようになったと語ってくれるリザさん。できる範囲で彼らの今後の生活もサポートしていけたらと思う次第です。
侵攻が未だ続く中、私たちにできることとは
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから今日でちょうど一年が経ちます。
日本にいる私たちにできることの一つが、日本に来ているウクライナ避難民支援です。出入国管理局の発表によれば、現在日本に来ている避難民は2,291名に上ります。(2月8日時点)
支援団体の方によると、彼らの日本での生活も長期化していく中で、就労や就学といった課題に直面しています。眼鏡をプレゼントした避難民とはこれからも交流を続け、彼らのためにできることをサポートしていきたいと思います。
ウクライナ避難民の自立へ向けて何かサポートできることがある方がいらっしゃればTTE避難民支援協会さんへご連絡いただけますと幸いです。
リザさんのインタビュー動画では日本に来た時の印象や好きな作品を語ってくれています。ぜひそちらもご覧ください。
【プロフィール】
與良だいち(よらだいち) 1974年生まれ、東京都出身。
早稲田大学高等学院、早稲田大学商学部卒。
伊藤忠商事、アクセンチュア戦略グループ、IT企業役員、組織風土改革コンサルタントを経て、2013年独立。
一般社団法人ハタモク、株式会社もくてき(現エール株式会社)を創業、株式会社innochi、株式会社ハコニワ‧ファームを共同創業。連続起業家。数々の立上げ経験を活かし、事業開発コンサルタントとしても活躍。
2021年3月、眼鏡の新ブランド【CHAKRAGLASS®】をローンチ。 目の前にいる人に徹底的に寄り添う眼鏡屋を自ら実践。
夢は、チャクラグラスの生き物化、チャクラグラシストの自己組織化。 未知である統合医療の世界に足を踏み込み、眼鏡の可能性を広げること。
趣味は「眼鏡のことを考えること」「新しいことを始めること」
ミッションは「自分らしくいきいき生きる人が増える社会をつくる」
大切にしていることは 「ときめきに従って生きる」
著書「他人の思考の9割は変えられる(マイナビ)」「自分らしく行動したい人の決める技術(秀和システム)」
株式会社ハコニワ・ファームECサイト: https://ec-haconiwa.jp/
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ