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日本の採用を世界基準へ。簡単かつグローバルに通用する採用管理システム「ZooKeep」のインサイドストーリー。

著者: ZooKeep株式会社

ZooKeep株式会社は2021年11月に設立以降、採用管理システム「ZooKeep」の開発・運営・提供をしている。HRテックに分類されるサービスは様々あるものの、「ZooKeep」はグローバル採用を志す企業に最適なサービスだ。しかし、複雑な機能が詰め込まれているわけではなく、これから採用プロセスを確立させる企業にとっても使いやすいサービスとなっている。


そして、ZooKeep株式会社は2月16日にシードラウンドとして1億1100万円を調達したことを発表した。


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創業からシードラウンドに至る現在までの歩みについて、本ストーリーで伝えます。

代表のケーシーとは

ZooKeepは、日本で人材業界での長年の経験を有する3人の起業家によって設立されたが、代表を務めるのはケーシー・エーブル(Casey Abel)だ。ケーシーはThe Ohio State Universityへ入学後、半分を立教大学で過ごす。専門はファイナンスと国際ビジネスだ。



大学を卒業後、東京にあるシンガポールのエグゼクティブ・サーチ会社に勤め、北米の製造業向けの人材紹介事業を立ち上げる。グローバルNo.1の実績を上げ、3年後にエネルギー業に特化したエグゼクティブ・サーチ会社へ転職。そこでは、太陽光電力と自動車業界向けの人材紹介事業を立ち上げた。


その後、2016年にHCCR(現Meshd)を設立。日本・インド・香港・USに支店を置き、75名の規模まで成長させるなど、グローバル事業を成長させた。

アジア・日本の採用に携わる中で見えてきた課題を解決するために。

ZooKeep立ち上げのきっかけは、ケーシーの感じた採用関連システムへの不満だった。アジア・日本における人材紹介に10年以上携わる中で、各種サービスのクオリティに対して改善の余地があると考える。


さらに広い視点で捉えると、アジア・日本において、採用を含めた様々な領域でSaaSの使用率が比較的に低いこともあり、とても大きな可能性を感じたという。


そして、自身の出身であるアメリカやヨーロッパと比べ、アジア・日本における採用における実力差を実感したという。アジア・日本での人材紹介業を営む中で、中途採用が長く行われてきた地域との差が見えてきた。


上記の課題と、現在まで身につけてきた経験・知識(採用+日本でキャリアを築いてきた外国人の経験・視点)を活かし、採用の効率化をはかれる・効果を改善できるツールを提供したいと考え、新しい挑戦を決意する。



会社の立ち上げは2021年11月だが、メンバーが思い描くビジョンは明確だった。「​​360度の採用管理プラットフォーム+コンサルティングサービスの提供」を目指すことだ。


目的は大きく3つある。


  1. 人材紹介やジョブボードの業者に頼ることで、高い採用コストを支払っている企業が自ら必要な人材の採用をできるようにするため
  2. まだまだ未対応な企業も多い、グローバル採用の対応を可能するため
  3. 様々なロスを減らし、最適なツール、プロセス、知識を提供するため


ケーシーは様々な担当者と話す中で、「多くのお客様が抱えている採用に関するお悩みは最適なツール・ちゃんとしたプロセスで解決できるはずだ」と考えてきた。


加えて、多くの投資家がZooKeepのビジョンに共感を示したことも後押しになる。効果的な採用機能を構築することの難しさを自らのビジネスで実感し、投資先であるポートフォリオの企業からも悩みとして上がってくるなど、この課題に対する問題意識の高さがわかったのだ。

サービスのミッション策定

会社が設立され、向かうべき方向性が固まると、最小限の機能を盛り込んだMVP(Minimum Viable Product)の開発を始める。


サービスのミッションは、お客様の採用を「こんまりする」(整理し、シンプルにする)、と定めた。デジタルと最適解を組み合わせ、一般的なチームから専門性の高いチームの構築まで、採用活動の効果を高め、事業の発展に貢献することを目指す。


この背景として、ZooKeepの人材に対する考え方があった。欧米の企業が最も投資している領域は採用・人材だが、アジア・日本の企業は採用を今まだに「ビジネス価値」よりも「コスト」(=組織・人材より製品・市場)として考えていることが多い。ZooKeepは人材がビジネスにおける全てだと信じており、その考え方を変えたいと願った。


ミッションが決まると、実際に開発へと移る。ZooKeepが最初に目指したのは、身につけてきた採用におけるノウハウをプロダクト化することだった。ケーシーの蓄積してきた、効率的であったり効果的な採用手法をサービスで実現する。


加えて、日本(世界)一直感的で、使いやすく、総合的な採用プラットフォームを目指す。


採用管理システムは、ビジネスと採用をつなぐ最も重要なシステム(コア)になるため、どんなお客様でも採用能力を大幅に向上できることを狙った。特に、人事の担当者だけがサービスを触るわけではなく、ビジネス側の責任者など採用に関わる全ての関係者に簡単に利用してもらえる直感的なデザインになっている。


その一例として、関係者が常に採用プロセスを把握できるよう、候補者パイプラインを分かりやすく見える化されている。その他にも、ZooKeepを利用しながら根本的な採用能力を向上するため、推奨するワークフローをサービス内に取り込んでいる。


※採用プロセス設計、スコアーカードによる人材評価、データに基づいた採用判断など

ZooKeepを届ける中で分かってきたこと

上記のような形で、MVPを元に資金調達を実施し、無事にクローズした。投資家の方々からは、開発とデザイン能力も併せて評価され、無事に2022年8月で資金調達完了後、チームを改めて構築し、プロダクト開発を本格的にスタートさせる。


また、サービス開発と合わせ、徐々にZooKeepはアーリーアダプターとなる日本の急成長スタートアップを主に導入が進む。バーチャル出社オフィスを提供するoVice株式会社や電子チケット販売プラットフォームを運営するZAIKO株式会社、アクィラシステムズ株式会社だ。


それぞれの企業によって、導入された背景は少しずつ異なる。既に既存の採用管理システムを使っていたものの、多機能すぎることから乗り換えをしたい。これから採用を本格化するにあたって、初めての採用管理ツールとして使いたい等だ。


しかし、その中でも使いやすさの評価は共通して高かったという。「既に使っていたシステムよりモダンで、UI・UXが優れている」、「採用担当者以外も直感的で分かりやすく、すぐに使うことができた」といった声が導入後から寄せられた。


このようなデザインやワークフローへのこだわりが、採用担当者を本来の業務へ集中させ、採用に関係する全てのメンバーがチームワークを発揮させることに繋がっている。



例えば、ZooKeepでは、LinkedInで見つけた候補者を簡単に読み込めるChromeプラグインも提供しており、各種データ入力の手間を無くすことができる。その他にも、様々な採用関係者の足並みを揃えられる機能を備えている。複雑なグローバル採用のパイプラインをすぐに整理することができ、それぞれの現状を把握・報告する必要が無くなる。


もちろん、全てが順調に進んだわけではなかった。シンプルが故に、導入後から採用のワークフローに必要不可欠な機能が欠けていたとフィードバックが届く。最適な体験を届けるべく、すぐに開発のロードマップを変え、3週間以内に機能を追加するということもあった。


また、ZooKeepではコンサルティングサービスも行っている。多くの日本企業において、マインドセットやインフラ、専門知識といった採用カルチャーがまだまだ浅く、基盤が整っていないこともある。さらには、採用プロセスが確定・最適化できていない中、ATSや他のツールを導入しても、根本的な課題の解決にならない場合が多い。


そのため、最初に採用の基礎を導入することを手伝っている。


  • 採用組織・機能の設計
  • 採用(ソーシングなど)の業務設計
  • 採用代行・RPO・ダイレクトソーシングで人材獲得を実施


これらを通じて、できるだけ早く各企業様が自ら採用できるように力添えをしている。

資金調達の完了。さらなる開発の加速へ

改めて、開発や導入を進める傍らで進めてきた資金調達が無事にクローズした。シードラウンドとして、リードインベスターである自然キャピタル及び20名を超えるエンジェル投資家を引受先とした第三者割当、及び日本国内の2つの金融機関からの融資で累計1.1億円の調達だ。


サービスの導入は進んできたが、依然として解決すべき課題は多々ある。その一つとして挙げられるのが、連携のネットワーク(国内外のパートナー)を広げることだ。これは今年の開発で実装すべく優先度を上げている。

ZooKeepチームの展望・想いについて

日本発のスタートアップとして、第一段階では、日本企業が必要な人材を常に確保できる、また、採用担当者と候補者の全体的な満足度が向上されるよう、貢献していきたいと思います。


ただ、人材業界に関する悩みは、日本だけのものでなく、世界共通であるため、私たちZooKeepは早くもグローバルな事業展開を目指しています。


採用は、企業にとって最大の投資でもあり、候補者にとっても人生を大きく左右する重要な出来事でありますので、効果的なプロセスと採用活動に必要なソフトウェアツールの導入を通じて、関係者全員にとってより良い採用結果が出るよう、今後とも全力を尽くしていきたいと思います。




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