社員のストレスをLINEで把握する“マインドウェザー”を創業27年洋服のお直しを行う「ビック・ママ」が開発した背景とは?
本国内に70店舗を展開し、海外にも出店し、主に洋服、靴、バックなどのお直しをしている株式会社ビックママはLINEで従業員のモチベーション管理を行い、離職を防止するサービス「マインドウェザー」を6月19日にリリースしました。
今回は、“中小企業を助けたい“と話すビックママの代表である守井嘉朗さんに、マインドウェザーへの開発までの経緯、想いを伺っていきます。
『人に悩み続けたからこそ、生まれたサービス』
ーでは守井社長、早速ですが、マインドウェザーを開発した経緯を教えてください。
私は創業当初から人のマネジメントに悩み続けていました。
我々のサービスは洋服のお直しがメインです。これは、従業員の方、つまり人で成り立つビジネスモデルであるため、離職についての悩みはつきものです。そのため、離職にはいつも敏感になっており、いつしか悩みはストレスにかわり、私自身を追い詰めて行きました。
その時目をつけたのが、「中間管理職のマネジメント」でした。
「中間管理職によるマネジメント」に注目してみると、自己保身に走ってしまったり、間違ったケアをしてしまったりしていて、部下に対しての正しいマネジメント方法を知らない中間管理職がとても多いんだな、ということがわかりました。
この時、”中間管理職の管理”を自分ができていなかったことに気付き、また、それにより自分がストレスを感じていたのだということがわかりました。
また、上記の理由から心理学に興味を持ち始めました。
自ら、心理学を勉強し社内で実践したことも有りましたが、
離職率は変わりませんでした。
ある日、専務の机の上に3通の退職届(内容)が置いてあったことがあって、その理由が
「現場マネージャーに対して不信感があった」
「クレームやスタッフトラブルが多くしんどい」
「家族のことでトラブルがあった」
というような、もっと早く知っていれば止めることができただろうなという内容でした。
その時に、私は、
気持ちや悩みを早い段階で知ることが解決につながるのではないか。
と感じました。
そこで私は社員さんのモチベーション管理をするための既存のサービスをたくさん試しましたが、社員一人一人がアプリをインストールしなければならなかったり、質問が多く回答に時間のかかるものだったり、質問頻度が月に1度だったり 、様々な壁があり上手く機能しませんでした。
そこでわざわざアプリをインストールする必要がなく、質問頻度を1週間に1度、そして1,2分あれば回答できるようなサービスを作ろうと考え、「マインドウェザー」を開発しました。
実感したコロナ禍でのマインドウェザーの価値
ー実際に自社で利用してみてどうでしたか?
実際使ってみると、匿名の意見が想像していたよりも遥かに多かったです。
「やりがいがありません」などのマイナスな声もかなり集まり、かなりダメージを受けました。
このアプリを監修してくれている心理学者のヤップ博士にそれを相談すると、
「そういった声が外側ではなく内側にくるのはまだいい、改善の余地がある。その声に対して前向きに会社が変わろうとする姿勢や、フィードバックする姿勢をとれば信頼関係を構築する一歩になる」
というふうにアドバイスを貰いました。そこで、マインドウェザーの機能の一つである動画送付や、不満や悩みを抱えている人の店舗に実際に出向いたりして実践してみました。
すると、本当にびっくりするくらい、対応した不満を抱える従業員の心の天気が晴模様に変わっていきました。
その中でも一番効果を大きく感じたのはコロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令された時ですね。
店舗の休業を余儀なくされた際に、多くの従業員から給料面が不安という連絡がきました。
その際に、私自ら給料保証についての動画を撮り、マインドウェザーを通して送付しました。
その結果、従業員の人からは社長自らが迅速に説明してくれたということで感激の連絡が多く届き従業員のモチベーションアップに繋がりました。会社に対して不満を抱え、悪い印象を持っていた方々が、こちら側の対応一つで感謝の気持ちにまで変化する。
マイナスの印象からプラスへの変化へと変わるというところにすごく希望を感じました。
正直、マインドウェザーがなければ従業員の方々がここまでコロナウイルスによる休業で給料に不安を感じているとわからなかったかなと感じています。
均等なマネジメントをする
ーでは、マインドウェザーについて最後に一言お願いいたします!
私は、会社の成長には中間管理職の力量がとても必要だと思っています。
しかし同時に、マネジメントは教えてもらうものという認識のない分野なので、中間管理職のマネジメント力の育成に苦労する企業さんはとても多いとも思っています。
そんな時に、
「人に目を掛ける」のは具体的にこんな場面なんだよ
「ケアする人」はこんな人で、その人はこんな悩みを持っているよ
ということを可視化したものがマインドウェザーかなと思っています。
また優秀な中間管理職でも全員の心の状態を把握することができるわけではありません。
そんなときにマインドウェザーを使って欲しいと願っています。
マインドウェザーは従業員の気持ちを正確に把握することができます。
時系列で従業員の気持ちを把握し、それを元に中間管理職が適切なマネジメントを行なっていく。それがマインドウェザーの魅力です。
マインドウェザーによって個の力量によって左右されない均等なマネジメントができます。
編集後記
マインドウェザーは人の心の様子がわかるアプリなのは存じ上げていましたが、中間管理職のマネジメントにこんなにも意味のあるサービスということは初めて知りました。
マネジメントは誰から教えてもらうものでもないため、正しいマネジメントが分からないまま管理職であり続ける方も多いのではないかと思います。
管理職のマネジメント方法として、マインドウェザーはとても手助けになるサービスだと感じました。
離職率で悩む企業様は是非一度導入してみてはいかがでしょうか!
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