信仰とロマンに生きた少年たち「天正遣欧少年使節」出版プロジェクトが始動!製作にかける想いと挑戦の軌跡。
織田信長が本能寺にて倒れ、秀吉が天下取りに突き進んでいた時期に、長崎を出航し、アフリカ南端の喜望峰を回って、リスボン、マドリッド、そしてローマを訪れた日本人の一団がいます。大友宗麟、有馬晴信、大村純忠の名代として派遣された伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルティノ、中浦ジュリアンの、「天正遣欧使節」です。
しかし彼らの事績は、日本ではほとんど注目されていません。今回、8年5ヶ月に渡るロマンと信仰の足跡を記録した「天正遣欧少年使節」図譜の刊行プロジェクトが始動します。また、同プロジェクトはREDAYFOR株式会社が運営するクラウドファンディングを通して製作資金を集めています。
本ストーリーでは、天正遣欧少年使節記録図譜刊行実行委員会実行委員長、髙祖敏明がプロジェクトにかける想いや始動に至った経緯、その意義をお伝えします。
天正遣欧少年使節記録図譜刊行実行委員会
実行委員長 髙祖敏明(上智大学名誉教授、前聖心女子大学学長)
天正遣欧少年使節記録図譜刊行実行委員会とは
天正10年(1582)に長崎を出港した4人の少年。少年たちは、「天正遣欧少年使節」と呼ばれ、現教皇に謁見しました。異国の地での体験は計り知れない感動に満ちたものでした。その後、再び太西洋、インド洋を経て、長崎に戻ったのは8年後の天正18年(1590)のことでした。
自分の命を顧みず海を渡った少年らの心の中は、いったいどのようなものだったのでしょうか。この度の図譜「天正遣欧少年使節」の刊行は、その歴史的痕跡や事績を伝えるべく、少年たちが持ち帰ったヨーロッパの先進的な文化や、海外で記されている少年たちの資料を改めて検証し新たな発掘に挑み、後世に残す一冊とします。
加えて、本書は日本語・英語の併記とし、世界の研究機関にも寄贈される予定です。今、歴史に例を見ない混迷の世界の中で夢やロマンを見失いがちの若者に「少年使節」の感動を再び伝えたいという想いから本プロジェクトはスタートしました。
本プロジェクト取り組みのきっかけ、意義
天正遣欧少年使節の事績を後世に伝えていくために
天正10年(1582)に長崎を出港した4人の少年。少年たちは、「天正遣欧少年使節」と呼ばれ、現代までその名が伝わっています。少年たちは、苦難の末にヨーロッパの地を踏み、ローマ教皇に謁見しました。異国の地での体験は計り知れない感動に満ちたものでした。その後、再び太西洋、インド洋を経て、長崎に戻ったのは8年後の天正18年(1590)のことでした。
自分の命を顧みず海を渡った少年らの心の中は、いったいどのようなものだったのでしょうか。この度の図譜「天正遣欧少年使節」の刊行は、その歴史的痕跡や事績を伝えるべく、少年たちが持ち帰ったヨーロッパの先進的な文化や、海外で記されている少年たちの資料を改めて検証し新たな発掘に挑み、後世に残す一冊とします。
本書は日本語・英語の併記とし、世界の研究機関にも寄贈されます。併せて、今、歴史に例を見ない混迷の世界の中で夢やロマンを見失いがちの若者に「少年使節」の感動を再び伝えたいと願っています。
書籍概要
天正10年(1582)に長崎を出港した4人の少年は、2年に渡る艱難辛苦の末にようやくリスボンに到着します。長崎に戻ったのは8年後の天正18年(1590)でしたが、当時は豊臣秀吉がキリスト教禁止令を発していました。その後の4人の少年達の生活は、栄光と挫折の中にありました。自分の命を顧みず海を渡った彼らの心の中は、いったいどのようなものだったのでしょうか。進行と栄光とロマンに満ちた少年たちの足跡の全記録の集大成とする一冊です。
〈構成〉
【1】旅立ちまで
メッセ―ジ:フランシスコ教皇(第266代ローマ教皇)〈予定〉
1)4人の少年が生まれ育ち、出立までの前史
(キリスト教伝来・ルイスアルメイダと医術)
2)少年使節を支えたキリシタン大名について
3)リスボンまでの航海記録、寄港地の全記録
(少年たちの様子など)
4)リスボン上陸 ポルトガル国内の少年の記録
5)リスボンからローマまで
6)ローマからリスボンまで
7)少年たち一行の様子を伝える現地の記録
8)帰国 リスボン-長崎
9)帰国後の少年たちとキリシタンの状況
10)まとめ 少年たちの果たした役割
【2】少年たちが持ち帰った西洋
【3】潜伏キリシタンとヨーロッパ・日本
1)岩倉具視使節団のヨーロッパ
2)南蛮文学由来
【刊行予定日】 2024年5月末日
【体裁】 菊倍判(302×215mm)上製本函入り 304ページ オールカラー DVD付
日本語・英語併記
【発行部数】 限定1,000部(番号入り)
【制作・発売】 かまくら春秋社
【予 価】 25,000円+税
天正遣欧使節が弾いたポルトガル・エヴォラ大聖堂内の世界最古のパイプオルガン修復記念コンサートの開催
天正遣欧使節の伊東マンショと千々石ミゲルが弾いた、ポルトガル・エヴォラ大聖堂パイプオルガンの修復完成を記念したコンサートが2023年5月13日に開催されました。
日本からの支援もあって修復されたこのパイプオルガンは、当時の音色を復活し大聖堂に響き渡りました。曲目は不明ですが「伊東マンショと千々石ミゲルはとても上手に弾いた」という記述が残されています。
今回の修復完成コンサートではポルトガルの演奏者に加えて、日本から早稲田大学1年生・渡邉瑞紀さんが招かれ4曲演奏をして大喝采をうけました。
少年たちが弾いた音色は、400年あまり時を経て、再び大聖堂に響き渡りました。
今後の展望
改めて、図譜「天正遣欧少年使節」は、天正遣欧少年使節が残した足跡を後世に伝えることが目的です。そのため、図譜の刊行はもちろんのこと、この一冊を広く国内外へ発信し、歴史と文化を伝えていきたいと考えております。
刊行のためには国内外での取材費、編集費、印刷費などがかかります。今回は海外取材もあり、渡航滞在にも大変多くの金額がかかっている状況です。そこで、ご賛同していただける方々からのお力添えをいただけないかと、クラウドファンディングに挑戦しました。
今回の取り組みは、資金面はもちろんのこと、多くの皆様の応援の声と共にこの図譜を完成させることに、大きな意味があると考えています。どうか図譜「天正遣欧少年使節」の刊行へ、あたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。
クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/Tensho_Mission_to_Europe
天正遣欧少年使節記録図譜刊行実行委員会
実行委員長 髙祖敏明(上智大学名誉教授、前聖心女子大学学長)
実行委員 ・衛藤征士郎(日本ポルトガル友好議員連盟会長)
・近藤誠一(元文化庁長官)
・松本吉郎(日本医師会長)
・ペドロ・カナヴァロ
(パッソス・カナヴァロ財団理事長、元リスボン大学教授)
・前田万葉(カトリック枢機卿)
・古川洽次(南蛮屏風下張り文書修復実行委員会会長)
・上田良一(東京藝術大学監査、前NHK会長)
・宮内孝久(国連UNHCR協会理事長、神田外語大学学長)
・菊地功(カトリック東京大司教)
・中村倫明(カトリック長崎大司教)
・山口道孝(カトリック司祭)
・松尾隆之(大阪ポルトガル協会)
・さだまさし(シンガーソングライター・小説家)
・前川 清(歌手)
・伊藤玄二郎(鎌倉ポルトガル協会会長)
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