連絡サービス「sigfy(シグフィー)」が取り組む、教育現場の負担軽減。AIで更に加速する、学校連絡のデジタル化を高レベルで成し遂げるまで。
株式会社Fusicは福岡を拠点に、Webシステムの受託開発を中心に、AI/IoTといった先進技術、クラウドインフラ、複数の自社プロダクトなど幅広い事業を展開しています。100%自社開発にこだわり、他にはない自由な発想・提案で、お客さまの事業の成長に貢献してきました。
そんなFusicは、学校連絡を「安心」「便利」「楽」にできる、連絡サービスである「sigfy(シグフィー)」を提供しています。保護者の利便性向上と教職員の負担軽減を図りながら、学校と家庭の双方向コミュニケーションをスムーズにすることで、生徒・児童にとって充実した教育環境の構築を実現しています。
2023年5月30日、sigfyにメッセージの草案作成・確認を効率化する「AIでメッセージ草案作成機能(α版)」および「AIでメッセージ確認機能(α版)」が新たに追加されました。OpenAI社が提供する「ChatGPT」を活用し、メッセージの作成や確認といった作業を効率化することができるようになります。
教職員の「もっと大事なこと」へ時間を使えるようになった本アップデートの裏側について、会社の創業から現在までの軌跡をお伝えします。
sigfyチームのメンバー
就職ではなく、福岡での起業を選択。Fusic創業の経緯。
2003年、九⼤発のIT企業として「Fusic」は誕生しています。創業当時は大学発のベンチャーという存在は珍しく、更にビジネスは大都市でという風潮が強い時代だったものの、あえて福岡を拠点に事業を展開してきました。
創業者であり現社長の納富は、大学時代から「大学院へ行き起業したい」という思いはあったものの、並行して就職活動も行っていたと振り返ります。面接を受けた企業は、外資系や東京拠点の企業が中心でした。
しかし、就職活動を進めていく中で、納富は「自分がサラリーマンへ向いていないかもしれない」ということにふと気づきます。
就職活動の最終面接で出てくる、各企業の偉い方々と話す中で感じる“なんかつまんなそうだな”という感覚。バックパッカーとして一人で海外放浪している時に感じた、失敗するリスクがちっぽけに感じる日本のセーフティーネットの存在。そして何より、多くの内定者が集まる交流会で感じた「自分であることの必然性」。
それらの想いを胸に、東京や大阪ではなく地元福岡にみんなが働きたくなる会社を作ることを決意します。福岡には、優秀な人材を輩出する大学の存在や、一定程度の人口規模、都会と田舎の良さが両立していることなどメリットが多くありました。
創立以来、数多くの企業様からの業務依頼を積極的に引き受け、期待値を大幅に上回る成果を次々と達成し、新たな挑戦を続けてきました。その後、自社プロダクトの開発や組織の拡大などを経て、2023年3月に東京証券取引所および福岡証券取引所への同時上場を経験するなど、福岡を拠点に成長を続けています。
当初は一斉メールのサービス。現場の声を聞き、反映する中で教育現場の課題を解決できるように。
会社が成長する中で生まれたプロダクトが、連絡サービス「sigfy(シグフィー)」です。
プロダクト誕生のきっかけは、当時社内で定期的に開催されていたコンペでした。学校向けの一斉連絡サービスとして企画され、社内でも多くの票を集めました。
連絡方法の在り方に変化が起きている頃で、メールよりもLINEが主流になりつつありました。学校連絡においてもメールで一斉連絡を受け取るには、ドメイン指定が上手くいかないことや受信に気付かないといった課題があり、sigfyの連絡方法はLINEを取り入れるようになりました。
サービスを提供する過程で、学校側から寄せられた「困っている」という声。朝の欠席遅刻連絡を電話で受けており、時間がとられているというのです。電話対応をするために登校時間が早まったり朝の業務が滞ってしまったりと、教職員の嘆きの声が聞こえてきました。
そのような声を元に、欠席遅刻連絡やアンケートなどの機能を追加していきました。特に、欠席遅刻連絡機能は、当時似たようなサービスがほぼなく、学校共通の課題であり、どうにかしたいという一心で開発を進めました。
ある学校の教職員の方からは、こんな声をいただきました。
「sigfy導入前まで欠席連絡を電話で受けていましたが、sigfyから欠席連絡が行えるため、朝の欠席連絡確認業務が減りました。保護者からも『通勤中に電話連絡する手間がなくなった』と好評いただいています。サービスの使いやすさをはじめ、サポートも手厚く満足度は向上。また、登録してくださる保護者が100%を達成し、重要な連絡を漏れなく届けることができるようになりました。」
そんな喜びの声を聞いて、わたしたちが目指していた世界に近づいたような気がしました。
2020年には文科省から、学校連絡のデジタル化について推奨する発表があるなど(*)、sigfyで取り組んでいたことがそのまま定義されているように感じ、ここまで続けてきたことに嬉しさを感じました。
(*) https://www.mext.go.jp/content/20201019-mxt_zaimu-100002245-1.pdf
AIがメッセージを考えることで、さらなる教職員の負担軽減を
リリース後、様々な追加機能を実装し、たくさんの学校職員や保護者の声を受け止めながら、sigfyは教育現場の業務負担を軽減することに貢献してきました。
メディアでも度々取り上げられるように、教育業界における「働き方改革」は急務です。教職員から保護者への連絡は、業務の一部でありながらも未だ大きな負担となっていると感じています。そんな中で、課題解決にあたって更に前進することができるできるようsigfyをアップデート。教職員の負担をさらに軽減するため、AIを活用したメッセージの草案作成・確認機能の提供を開始しました。
メッセージ作成時、キーワードを入力するだけで、適切なメッセージの草案をAIが作成します。これにより、メッセージ作成にかかる時間の短縮が期待できます。また、誤字脱字や文脈の不一致などの誤りをAIが自動検出し訂正することで、より高品質なメッセージ文の作成が可能となりました。
このリリースに至るまで、メンバー間で様々なアイデアを出し合い試行錯誤を重ねてきました。今回の草案作成に関しても、メンバーの一声があったからこそ。メンバーひとりひとりが、現場の課題感に真摯に向き合い、解決したいという純粋な思いを持っているからこそ、今回のリリースに繋がったと感じています。
sigfyはこれからも、学校・教育現場の課題に向き合い、教職員・保護者がもっと大事なことをする時間を作るために、より良いサービスを提供していきます。
【sigfy(シグフィー)Webサイト】
【会社概要】
株式会社Fusic
所在地:福岡県福岡市中央区天神4-1-7第3明星ビル6階
代表取締役社長:納富 貞嘉
事業内容:Webシステム開発、AI/IoTといった最先端技術を用いた開発、クラウドインフラ(AWS)、コンサルティングサービス、自社プロダクトの提供
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