開発からリリースまでわずか2週間。3周年を迎えた今も有料会員数年率90%の急成長を遂げる、日本初(※)のシャドーイング特化サービスは「手作り」から始まった
「世界で自由に活躍できる人を増やす」をミッションに、本気で英語力を身につけたい方のサポートを実施している株式会社プログリットは、現在、短期間で英語力を伸ばす英語コーチングサービス「プログリット」と、シャドーイングに特化したサブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」の、2つのサービスを展開しています。
今月発表した当社の第3四半期における売上高、売上総利益、営業利益はいずれも過去最高を記録しましたが、そんな当社の成長を牽引しているのがシャドテン。2020年6月にリリースしたシャドテンは、サービス提供開始以降急成長し、2023年5月末時点で、有料会員数は前年同期比+90.3%、月間売上高は約8,700万円に成長しました。
今回は、そんなシャドテンが誕生するまでの開発経緯について、当時の事業責任者であり、当社副社長の山碕が振り返ります。
“日本初”(※)のシャドーイング特化型サービス「シャドテン」とは
英会話はリスニングとスピーキングで構成されますが、英語を習得したい学習者がまず注力すべきは、リスニング力の強化です。会議などビジネスシーンにおける英会話において、ほとんどの時間はリスニングが占めることに加え、自分の話すスピードは調整できる一方で相手の話すスピードは調整できないため、英会話においてはリスニング力の向上が大変重要です。
リスニング力向上に効くトレーニングとして、以前から同時通訳者のための訓練方法として使用されており、現在では学校教育でも取り入れられているのが、「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、流れてくる英語の音声を少し遅れてそっくりそのまま発話していく学習法。リスニング力向上に効くトレーニングである一方で、独学で実施するには難易度が高く、なかなか一般的には広まっていないトレーニングでもありました。
そんなシャドーイングを民主化して、誰もが効果的なやり方で実施することを可能にしたのが、サブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」です。
シャドテンでは、お客様は専用のアプリを用い、レベルと目的に合わせた課題でシャドーイングトレーニングを1日30分程度実施し、トレーニングの最後に録音・提出した音声を、英語のプロフェッショナルが毎日添削してお返しします。
※シャドーイングに特化しており、さらにシャドーイングした音声を添削するというサービスは、当時日本初のものでした。(2020年6月、当社調べ)
シャドテンのシャドーイング添削者の内、15~20%は海外に在住しており、アメリカ、ヨーロッパなど全世界から音声を添削しているため、AI添削でないにも関わらず、24時間時間を問わず添削が返ってくることも、シャドテンの面白い特徴の一つです。
プログリットで最も重要なトレーニングであるシャドーイングを、全ての英語学習者に提供したいと考えたのが始まり
シャドテンは、当社の祖業である英語コーチングサービス「プログリット」の卒業生のみを対象に提供していた継続プランが元となっているサービスです。
プログリットの受講生は、受講期間中毎日平均2.4時間(※)の学習を実施しますが、そのうち最も多くの時間を費やすのがシャドーイングのトレーニングです。シャドーイングは、プログリットのトレーニングの中で最も重要なトレーニングであると言っても過言ではありません。
しかし、世の中においてシャドーイングの認知度は低く、やったことがある人でも、正しいやり方でトレーニングできている人は少ない状態でした。英語力を鍛える上で欠かせないシャドーイングを、プログリット卒業生だけでなく、全ての英語学習者が正しいやり方で実施できるようにしたいと考えたのが、シャドテンの始まりです。
※2021年1月から2021年9月のプログリット受講生データ
コロナ禍、英語コーチングサービスの売上が低下する中、シャドテンの事業成長により、単一ビジネスを脱却できた
当社は、シャドテンができるまで、短期集中で英語力を伸ばす英語コーチングサービス「プログリット」のみを提供していました。しかし、2020年春頃から、世界中でコロナウイルスが蔓延を始め、人同士の接触が制限され、海外出張がなくなり、短期集中で英語を学習したいという緊急度の高いニーズはなくなってしまいました。すぐにオンラインの体制を整えたものの、新規の契約は減り、創業以来初めて売り上げが前年を下回りました。
シャドテンは、そんなコロナ禍を背景に、新たな収益基盤として誕生したサービスでもあります。プログリットと異なるビジネスモデルのシャドテンが新規顧客開拓につながったことで、予測できない状態に陥った際にも利益を保てるようになり、シャドテンは今では当社の大きな2本目の柱になっています。
開発からリリースまでの期間は約2週間。スピード重視で立ち上げ、”価値となるサービスの核は何か”を速攻で見極めた
シャドテンの開発を決めた時、シャドーイングというトレーニングや、シャドーイングの添削に価値があることは確信していたものの、プログリットの受講生以外の人にその価値をわかってもらえるだろうか?という懸念はありました。
そのため、今でこそ専用のアプリでサービスを提供しているシャドテンですが、リリース時はプロダクト化せず、サービスもお客様管理も全て手作りで実施。「自分たちが提供したい価値がお客様のニーズと合っているのか」を確かめるために、スピード重視でサービスをリリースし、開発を決定してからリリースまでの期間は大体2週間程度でした。
シャドーイングで使用する英語の音源やスクリプトはGoogleサイトからダウンロードしてもらい、トレーニングの最後に送る音声はLINEで録音して送付するという、とてもアナログな方法でした。お客様の管理方法についても、入会や解約はスプレッドシートを使って管理していました。
そういったオペレーションの煩雑さなどはあった一方、シャドーイング未経験者の方でも「シャドーイングの添削」というサービスに価値を感じていただけるということは、早い段階でわかりました。スピード重視で立ち上げ、価値となるサービスの核の部分を速攻で見極めにいったことは、正解だったと思っています。
シャドーイングそのものの認知度が低い中、サービス拡大のキーとなったのがインフルエンサーマーケティング
ローンチ後、シャドテンを拡大していく上で難しかったのが、そもそも「シャドーイング」というものの認知度が低かったことです。
「シャドーイングを添削するサービスです」と言っても、そもそもシャドーイングが何かわからない状態。シャドテンの前に、まずシャドーイングの認知を広げることが重要でした。
そこで1年目から実施していたのが、インフルエンサーを起用したマーケティング。過去にシャドーイング学習を実践されて英語力を伸ばしたことがあるインフルエンサーの方を中心にコラボし、英語学習におけるシャドーイングの重要性を伝えることを続けていました。今でもインフルエンサーマーケティングはシャドテンが成長する上で重要な施策の一つです。
3周年を迎えたシャドテン。これからもお客様に向き合い、価値のあるサービスを提供していきます
シャドテンは2023年6月に3周年を迎え、累計添削数は100万件を超えました。今後は、3年間のサービス提供を通して蓄積された膨大な音声データサンプルとAI技術を活用し、添削やコンテンツの制作などをより効率的、効果的に実施できるようサービスを改善していく予定です。
シャドテンは、サービス開発当初から「お客様の声を徹底的に聞く」ということに拘ってきました。社内での会話や競合他社との差別化だけを考えていると、本当に必要なことから逸れてしまう可能性がある。私たちが向き合うのはあくまでお客様であり、だからこそお客様との対話の中から、何に価値を感じ、何が不必要なのかを探りながらサービスを作ることを大事にしています。
今後も、お客様の声に耳を傾けながら、本当に価値のあるサービスを提供してまいります。
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