世界中の人々の画面越しのコミュニケーションをよりスマートに、より豊かに。研修会社勤務の2名が団体を立ち上げ、『オンラインコミュニケーションの教科書』出版に至る経緯
オンラインコミュニケーション協会(以下、当協会)は、『世界中の人々の画面越しのコミュニケーションをよりスマートに、より豊かに』というビジョンを掲げ、リモートワーク普及にともなう企業の「オンライン上のコミュニケーション」の課題解決のお手伝い、それらの調査・研究を行っております。
2022年11月24日、当協会は『オンラインコミュニケーションの教科書』を発売しました。2020年の世界的なパンデミックによりテレワークが一気に普及しました。それとともに、オンライン上でのコミュニケーションの重要性と課題が浮き彫りになりました。
本書はビジネスパーソンのデジタル上でのコミュニケーションスキル向上に役立つノウハウや、オンライン疲れを回避するコツなど、具体的なノウハウが盛り込まれています。
オンライン上でのコミュニケーションに悩む多くの人々に対し、具体的な解決策を提供するための一冊です。
このストーリーでは著者が、本書完成までの経緯を振り返ります。
2021年、研修会社勤務の2名で「オンラインコミュニケーション協会」を創立
オンラインコミュニケーション協会は2021年、東京の研修会社に勤める会社員が二人で作った団体です。
私たちは長年、対面での研修を多く扱ってきた経験を持っていましたが、2020年に始まった世界的なパンデミックの影響で、人との接触が制限される中で新たな課題に直面しました。
これまでの社員研修は主に「対面」で行われていましたが、その形態が制約されるようになったため、ZoomやCisco Webex、Microsoft Teamsなどのオンライン会議システムを使った研修の需要が急速に増えました。しかし、当時はまだオンライン会議システムを使える人材が限られており、多くの人々が困惑していました。
そんな中、私たちは2020年以前からZoomを使っていた経験があったため、その使い方や効果を多くの人々に教えることができました。
多くの企業にオンライン会議システムの使い方や、オンライン上でのコミュニケーションの方法を伝える中で、これらの重要性と可能性、それと同じぐらいの課題感を強く持つようになりました。
そこで、私たちはオンラインコミュニケーションのノウハウを提供し、テレワークやオンライン研修の品質向上を支援することで『世界中の人々の画面越しのコミュニケーションをよりスマートに、より豊かに』することを目指し、協会の設立を決意しました。
「ビジネスパーソンのオンラインコミュニケーションのスキルアップを支援したい」と、書籍の出版を決意
離れていてもコミュニケーションが取れる、仕事ができる、という環境は、多くのビジネスパーソンの生活の質を向上させ、日本だけでなく世界の企業が『テレワーク』を導入し始めました。2023年現在でも日本の大手企業を中心に一般的な働き方となっています。
しかし、この変化には様々な課題も伴いました。
- 物理的に離れたチームメンバーとの関係の希薄化
- 孤立感やメンタルヘルスの問題の発生
- 情報共有の不一致
- 会議の生産性の低下
など、テレワークによってネガティブな影響も浮き彫りになったのです。
多くの人々が、オフラインとオンラインのコミュニケーションが本質的には似ているものの、異なるアプローチとスキルを要することに気づき始めてきたのです。
これらの課題は、オンラインコミュニケーションの専門知識への緊急性を示唆しています。
「オンラインコミュニケーションのスキルは多くのビジネスパーソンが必要としている」
私たちはそう確信し、このスキルとノウハウをより多くのビジネスパーソンに届けるため、2021年の夏、書籍を出版しよう!と思い立ちました。
満を持して企画を持ち込むも、あえなく却下される
しかし、本の出版にはさまざまな困難が待ち受けていました。私たちは「オンラインコミュニケーションはすべてのビジネスパーソンに必要なスキルである」と信じて疑っていなかったのですが、コロナとの共存が始まった2022年には「テレワークは一時的な現象で、すでに出社回帰が始まっている。旬は過ぎた」と、市場需要は低いと言われました。
また、既に「オンライン●●」という本はこれまでに出版されているものの、爆発的なヒット作がないということも指摘され、市場ニーズはない、と、企画は却下されました。
逆転劇
しかし、書籍化の企画は却下されながらも私たちのもとには、「弊社は今後もテレワークを新しい働き方として定着させるが、コミュニケーション不全が起こっている。助けてほしい」という相談が増える一方でした。
私たちはテレワークや、オンラインコミュニケーションのスキルが、ビジネスパーソンの生活の質を向上させるポテンシャルを信じており、オンラインコミュニケーションの必要性が今後ますます増してくると改めて確信しました。
私たちは、テレワークの「ブーム」は去ったのかもしれないが、今後問題がどんどん顕在化してくると考えました。実際に、そのような声を多くいただいていました。
便利だと思ったもの(オンライン会議システム)は、簡単にはなくならない。よってオンラインコミュニケーションのノウハウは、成功や成果に直結する重要なスキルであると確信していました。
そして、この取り組みの必要性と、私たちの思いを改めて編集者に訴えました。
「私たちが作りたいのはオンラインコミュニケーションツールの技術的な指南本ではなく、コミュニケーションの本です。オンライン会議システムの便利さの一方で、会話のキャッチボールや感情の共有が難しいと感じる人々が多くいます。この便利さと苦痛とのギャップを埋めるために、私たちはビジネスパーソンに対してデジタル空間における効果的で便利なコミュニケーションのノウハウを提供したいのです」。
「実際に求めている人がいて、コミュニケーションの本ならニーズはあるだろう」と、
ようやく出版社からの承認を得ることができました。
執筆という響きはかっこいいけど・・。大変な大仕事だった
しかし、次は書籍の執筆という大仕事が待ち構えていました。作ることがゴールではない、「読まれる本」を作る。これが編集者と私たちの共通の目標でした。
私たちはやる気満々で執筆を進めましたが、テキストだけでは伝えきれない具体的なオンラインコミュニケーションの方法やノウハウを、誰にでもわかりやすく伝えることに非常に苦労しました。
書いては赤字で戻され、この表現は第三者には伝わらない、もっと具体的なエピソードはないか?と、書いても書いてもダメ出しの嵐。もっと簡単に出せると思っていたのに!と、心が折れかかっていました。
そのような中でも他の本との差別化をはかるため、大きく4つの工夫をしました。
1.協会独自で調査したデータをたくさん紹介し、できるだけファクトで語るようにしました。
2.読み手が楽しみながら学べるよう、直観的に分かりやすい、コミカルなイラストを随所に挿入することにもしました。
3.情報の量よりも、読者が「実際のビジネスシーンで使える」ことに重点を置き、コツを本当に重要な40個に絞り、アクションを起こすハードルをできるだけ下げました。
4.バーバルコミュニケーションのコツだけでなく、テキスト上のコミュニケーション(チャットやメール)の効果的な使い方にも言及。
「オンラインコミュニケーションの教科書」の完成
このように、紆余曲折を経て、そして多くの方のご協力のおかげで「オンラインコミュニケーションの教科書」はついに書店に並びました。
本書はオンラインコミュニケーションの専門家である私たちが、多くのビジネスパーソンとの経験を通じて得られたコツを伝えています。
たとえば、オンライン会議の生産性を向上させる方法や、成約率を上げるためのオンライン商談やプレゼンの技術、そしてオンライン上で良好な人間関係を築くための気遣いのコツなど、具体的なテクニックを紹介しています。
また、テレワーク環境での仕事効率化とメンタルケアの重要性も取り上げました。
テレワークがは、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちですが、本書ではそのバランスを取る方法にも言及しています。
「オンラインコミュニケーションの教科書」は、読者がオンライン上でのコミュニケーションにおいて効果的かつ円滑にコミュニケーションを行えるようにするための実践的なガイドとなることを目指しています。
この本が、多くの人々のオンラインコミュニケーションの苦痛を軽減し、効果的なコミュニケーションを実現できるようになることを願っています。
テレワーク時代におけるコミュニケーションの進化と革新に貢献するこの本が、ビジネスパーソンたちの成果と満足度を高める一助となることを期待しています。
■書籍案内
直接会わなくても最高の成果が出る オンラインコミュニケーションの教科書(かんき出版)
<目次>
第1章 たったこれだけで、オンライン会議の生産性は爆発的に上がる!
第2章 成約率が劇的にアップする! オンライン商談・プレゼンの技術
第3章 オンラインでいい人間関係を築く気遣いのコツ
第4章 テレワーク環境を味方につける仕事効率化とメンタルケアの極意
■一般社団法人オンラインコミュニケーション協会の取組み
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会では、テレワークを導入、推進する法人企業、公共団体向けに、画面越しでのコミュニケーションを円滑に進められるよう、下記の学習コンテンツを提供しております。
・チャットによるテキストコミュニケーション術研修
・オンライン会議術研修
・スマートテレワーク術研修
・コミュニケーションロス防止研修 その他
https://onlinecommunication.jp/training/
これまでに263件を超える法人企業、公共団体向けのオンラインツール活用の支援実績から導き出された、オンライン会議で生産性を落とさない方法や、画面越しのコミュニケーションにおけるテクニックなど、ビジネスを加速させるための学びを提供いたします。
2022年1月に発表した「オンラインコミュニケーションにおけるストレスに関する実態調査」の結果は、Yahoo!ニュース等、多くのメディアに掲載されました。
豊富な調査データに裏打ちされたメソッドは、生産性向上や、組織内外のコミュニケーション活性化に有効であると多くのクライアントから評価をいただいております。
<お問合せ先>
https://onlinecommunication.jp/contact/
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