全クリエイターの修正対応における負担を大幅に軽減するために。自社の課題にフォーカスし誕生した、「mitekaku」リリースの裏側。
株式会社Ryuki Designは、2009年の創業からLPのデザイン制作を行っているデザイン会社です。私たちは、2021年11月に高品質な修正指示ツール「mitekaku(ミテカク)」をリリースしました。
サービスURL:https://mitekaku.com/
近年、高度な機能や特化したツールが人気を集める中、どうして本サービスの開発へ至ったのか。サービスの提供を開始してから、多くのデザイナーやクリエイターの作業効率を革新的に向上させてきました。開発の裏側には、デザイン会社として各企業様と仕事をする中で感じた課題感がありました。
本ストーリーでは、「mitekaku(ミテカク)」が誕生するまでの裏側やサービスに込められている想いを、代表の緒方よりお伝えします。
株式会社Ryuki Designとは?
私たちはLP制作に特化したデザイン会社です。自社ECサイトはもちろん、「楽天市場」、「ヤフーショッピング」、「Amazon」など、商品やサービスを販売するためのデザイン制作が得意です。私たちのサービスは、構成、デザイン、コーディングなど全てを内製化していることが特徴です。これにより、一貫した品質管理が可能となり、クライアントに対して安定した高品質なデザインを提供することができます。
さらに、LPの制作においては、最適な構成とデザインでユーザーの注意を引き、行動につなげることが重要です。私たちはこれらの点を深く理解し、ユーザーが望む情報を効果的に伝え、購買へと導くLP制作を行ってきました。そして、今回お伝えする「mitekaku」システムが修正指示の手間と時間を大幅に削減し、よりスピーディーかつ効率的なデザインプロセスを実現しています。
修正指示ツール「mitekaku」とは。
「mitekaku」とは、『見て書く』からネーミングされた修正指示ツールです。取引先様や社内のメンバーへデザインを提出する時に利用し、そのまま修正指示を記載してもらえるツールです。別サービスや意図しない形式でのお戻しを避けることができ、内容の確認や照合を効率化します。
他に類を見ない独自の機能、特にデザインを実寸サイズで表示できたり、リアルタイムでのフィードバック機能が好評です。それだけでなく、「mitekaku」はデザイン会社が作ったシステムなので、現場の声がふんだんに盛り込まれた「現場で本当に使えるシステム」として好評です。
現在、有料機能も提供していますが、大部分は無料で利用できるため、たくさんのクリエイターの方にご利用いただいています。
自分たちの仕事を振り返ると、修正対応に想像以上の手間がかかっていた。
2018年に「mitekaku」の開発に着手しました。その背景にあったのは、「修正の過程が意外と手間がかかっている」という認識です。創業から、3300社以上の企業様のLP制作をご対応してきましたが、この課題感は長い間持ち続けていました。
クライアントとデザイナーの間のコミュニケーションの非効率性は、修正のプロセスが複雑で時間を浪費する一因でした。これらの問題をより深く掘り下げると、「修正指示を誰でも簡単に記述でき、統一するべき」という結論に至りました。分析を進めると、それぞれの側に問題点があったのです。
クライアント側の問題
- 修正指示の経験が少ないクライアントは、どのように、どうやって修正指示を伝えるべきかわからない。
- 意思疎通が必要な指示修正は大変さや面倒くさいと感じる業務の一つ。それ故に、クライアントが修正指示を後回しにしてしまうことも。
デザイナー側の問題
- デザイナーが受け取る修正指示の形式が一貫しておらず、エクセル、画像、パワーポイント、電話など、様々な方法で修正指示が行われます。この複雑さにより、デザイナーは多くの時間を修正指示の解読に費やすことになり、非効率となります。
このような状況が生まれることで、デザイン作業を早く完了させた努力が修正段階で無駄になってしまうと、非常にもったいないと感じます。私たち株式会社Ryuki Designでも、そのような問題が頻繁に発生していました。
そこで私たちが開発に着手した「mitekaku」は、全てのクリエイターの修正対応の負担を大幅に軽減する、という強い意志を持って設計を開始しました。
まず最初に取り組んだのが、ユーザーインターフェース(UI)の設計でした。私たち、株式会社Ryuki Designはランディングページ(LP)制作やバナー制作に長けているため、社内で便利に使えるようLPやバナーの修正指示に特化した形のUIを設計しています。そのために社内で徹底的なヒアリングを行い、必要な機能をリストアップしました。
また、「mitekaku」の開発にあたり特に重要視したポイントが2つあります。それは、ユーザーのWebリテラシーが様々であることから、「簡単に利用できる」という点と、「軽いシステム」を提供するという点です。
一つ目の「簡単に利用できる」を目指すため、ユーザーフレンドリーなインターフェースの設計を心掛け、直感的に操作できるようなUI/UXに努めてきました。
二つ目の「軽いシステム」については、システムが重すぎると作業の効率が落ちてしまいます。そのため、システムの最適化に取り組み、スムーズに作業できる軽快な動作を追求しています。これらの取り組みを通じて、「mitekaku」がより使いやすい修正指示ツールとなるよう努力しております。
システムは3ステップで完結させる設計に。
①画像の取り込み
※取り込み方法はファイルからの読み込み・画面キャプチャ・クリップボードからの取り込みの3パターンが可能
②修正したい箇所を選択して指示を書き込む
※読み込んだデータ上の修正指示したい箇所をドラッグして記入するだけ
③修正指示を書き込んだら ファイルURLを発行して共有
※保存ボタンを押すと、修正指示の内容が保存され共有URLが表示
その後、設計から完成までに1年以上を費やし、ようやく社内で利用可能なレベルに達しました。しかし、システムを実際に使用してみると、思いがけない問題が表面化します。
当時の状況を振り返ると、まだ本当に基本的な機能、つまり画像の読み込み、修正指示の書き込み、そして保存が可能な段階でした。保存に時間がかかる、特定の取り込み方法でエラーが発生するなど、まだまだ多くのバグがあり、改善の余地があったのです。
社内からは、「前のやり方のほうが効率的」「お客さんに説明の手間が増えた」など、効率化するはずが、非効率に感じてしまうと言う本末転倒な結果になっていました。
そして、そこからさらに半年間、現場のフィードバックを取り入れながら改修を行い、社内からも「mitekakuが無いと不便」と言われるようになり、2021年11月9日にようやくリリースすることができました。
機能改善を重ね、さらにクリエイターの修正対応の負担を大幅に軽減する
リリースから2年間、私たち株式会社Ryuki Designは、「mitekaku」の機能を改善し、セキュリティを強化し続けてきました。その結果、今では大手企業の厳しいセキュリティチェックをパスし、多くのクリエイターの方々にご利用いただくまでに成長しています。
また、クリエイターの方々が業務をより効率よく改善できるようにと考え、社内で利用できるシステムを前提に、利益還元の価格設定にしました。私たちはWebクリエイターだけでなく、動画クリエイターや印刷関連のクリエイターの方々にも「mitekaku」をご利用いただきたいと考えています。その使いやすさと便利さを、ぜひ多くの方々に試していただければ幸いです。
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