創業100年余の靴下会社による逆転の発想。足に履かない靴下の新しいカタチ「はかないくつした」が生み出されるまで
株式会社ナイガイは、1920年に名古屋で靴下会社として創業。靴下を世界に広める努力をし続け、2020年、創業100周年の節目を迎えました。創業からの技術を活かし新商品の開発を進め新しいことへ進化を続けています。
本ストーリーでは、開発担当の遠藤裕治が生み出したヒット商品「はかないくつした」の誕生秘話をお伝えいたします。
遠藤裕治(エンドウユウジ)
全国的にも珍しい繊維学部を卒業後、約30年前に株式会社ナイガイに入社。
技術部と商品企画MDを経験し、新商品の開発に携わる。
今まで数多くの特許技術を考案し商品化を実現し、現在では靴下のエキスパートとして
商品開発に尽力している。
株式会社ナイガイとは
1920年(大正9年)に名古屋で靴下会社として創業。近代化されつつあった日本の
社会生活の中で必需品になると思われる「靴下」を事業のターゲットとして考え、 欧米にあった近代的な靴下編機を日本に持ち込み会社を設立。国内販売はもちろん、国外に輸出し得る靴下の製造販売を目指し、社名を”内外(ナイガイ)”と致しました。この創業の精神を貫き、靴下を世界中に広める努力をし続け、2020年、創業100周年の節目を迎えることができました。
NAIGAIが100年間こだわり続けて作り上げた靴下を、これからの100年もこの街から皆様に” 素足以上に足どり軽く”履き続けていただけるよう発進していきます。
逆転の発想から生まれたヒット商品「はかないくつした」
「はかないくつした」は素足のようにみせながらも、 汗を吸ってくれたり、 滑りも抑え歩きやすくし、 足や靴を護ってくれる等の靴下の機能性をしっかり保った商品になります。
フットカバーのような短い丈の靴下を着用した際に踵がズレてしまったり、踵内側に当たるすべり止めが苦手だったこともあり、踵もすべり止めも無い靴下があったら、それらのストレスが解消されるのではないかと考えたのが始まりです。踵部分を無くす為に「足に履かずに靴の方に履かせる」という逆転の発想がポイントでした。
通常の商談では苦戦。クラウドファンディングに挑戦し、好評価をいただく
靴下というよりはインソールに近い形態から通常の商談ルートでは苦戦しました。
得意先バイヤーからは面白いけども・・・と二の足を踏まれ、中々採用に至りませんでした。
そこで当社としは初めての試みとしてクラウドファンディングに挑戦し、支援者を募集しました。支援者の声として「こういう商品を探していました」「これがあれば素足でサンダル等を履いた時の悩みが解消されそうです」等のコメントを頂き、本格販売への自信になりました。
ニット製品ゆえの「ほつれ」を防ぐ編み方と素材選定に苦心
ニット製品が故にフリーカットした縁部が洗濯後に糸ほつれしてしまう事でした。
縁部から糸端末が発生しても使用上は問題無かったのですが、外観的に不適だった為解消する必要があり、最後までネックとなりました。
協力工場に何回も試作をして頂いた結果、編み方と素材選定を工夫し、数十通り以上の組み合わせの中から最適なパターンを見つけ出すことにより、縁部の糸ほつれの問題を解消することが出来ました(製造方法についてはその後特許取得)
はかないくつした機能いいこと
5色展開
現在は女性用のパンプスやミュール向けのみだが、男性の靴向けも開発中。
【会社概要】
社名:株式会社ナイガイ
本社所在地:〒107-0052東京都港区赤坂7-8-5
代表取締役:今泉賢治
【商品詳細】
はかないくつした SUASiC ¥880(税込)
https://shop.naigai.co.jp/c/n_all/06405002
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