企業向け一流アーティストキャスティングサービス「プレミアムキャスティング」誕生ストーリー
私たち株式会社タートルミュージックは、2008年にCM音楽制作会社としてスタートしています。その後、中国・アジアを含め、国内外で多数のCM音楽を提供すると同時に全豪No.1バイオリニスト、石川綾子のマネジメントをスタート。数々の常識を覆すマーケティング戦略でトップアーティストへ成長させました。
その他、オンラインナレーション&音楽制作の「シンクロ」、ライブコマース配信スタジオ「ブロキャストーキョー」など、アーティストマネジメント、音楽制作を超えて、映像、広告、イベント分野に事業を拡大して成長しています。
本ストーリーでは、一流アーティストを企業のプレミアムイベントにキャスティングするサービス「プレミアムキャスティング」について代表の望月衛へ聞きました。
企業の“おもてなし”ブランディング。プレミアムキャスティング誕生へ
– 望月さんは変わった経歴をお持ちだとか
そうなんです。僕のキャリアのスタートはアーティストでした。19歳でフュージョン系ピアニストしてデビューして同時期にちびまる子ちゃんの主題歌となった「おどるポンポコリン」を歌うBBクイーンズに参加して、レコード大賞受賞や紅白歌合戦にも出場しました。その後、ソロ活動(アルバム12枚リリース)、作曲家としてZARDや郷ひろみさんなど数多くのアーティストに楽曲提供もしています。
株式会社タートルミュージック代表取締役 望月衛
– 大学を卒業されて、すぐ就職したのですか?
93年に電通へ新卒で入社しました。広告をやりたかったわけではなく、PRというものにとても魅力を感じて、そのセクションを志望、運よく配属されました。実は入社後も音楽活動もバリバリやっていて、完全に二足のわらじでした。それを許してくれる懐の深い会社でしたね。電通では多くの一流クリエイターや一流企業と仕事ができたのでとても充実していました。
– マネジメント事務所にも所属されていたんですか?
そうです。最初はビーイング(大手音楽制作会社 B’zやZARD、大黒摩季など所属)に8年、その後フリーの期間を経てケイダッシュ(大手芸能事務所、渡辺謙(当時)、オードリー、新庄剛志など所属)に15年間所属していました。とにかく電通も忙しかったので、とても大変だったことを覚えています。
– 2008年に創業されて、キャスティングを始めようと思ったのですか?
いいえ、キャスティング事業は2017年から本格的にスタートしました。当時ボルボのマーケティング部長に転職した電通の先輩から、新しくできるショールームで毎月音楽イベントをやりたいと相談されたのがきっかけです。この仕事はコロナになるまで続きました。やってみたらとても(キャスティングが)自分に向いているということに気がつきました。
– キャスティングに向いていると感じた点は、どのようなところですか?
まず、(アーティストへの)連絡がすぐにできるということです。クライアントから具体的なアーティスト名が挙がるのですが、どのアーティストも直電できるか、一人介して紹介してもらってつながるとか、僕の場合、アーティストの顔もあって、作曲家の顔もあって、大手事務所にも所属していてと、30年間も芸能界にいるので誰でもどこかで繋がっているんです。ある時はミュージシャン経由、ある時はプロダクション経由、レコード会社経由、色々です。さらに、電通に15年勤めていたのでクライアントや、代理店がどういうことを大事にしていて、気にするかが手に取るようにわかります。キャスティングはアーティストサイドだけのことを考えていてもうまくいきません。クライアントとアーティスト双方のバランスをとりながら、両者にとって最上のコンディションを作り出すことが大切です。
キャスティングは誰でもできる、わけではない。両者と高難易度の調整が求められる。
– 最近はアーティストのHPなどにも問い合わせ先がありますよね。そこから問い合わせしたりするのですか?
そんな面倒なことはしません。一見効率的なようですが、この業界は信頼がとても大事なんです。(金額よりも)好き嫌いで仕事も選ばれてしまうのが当たり前の業界です。僕自身がアーティストマネジメントをやっているのでよくわかるのですが、一般的な問い合わせには迷惑メールも含めて実にさまざまな問い合わせが投げ込まれます。素性がわからない問い合わせには、非常にセンシティブになります。たとえ優良な案件だったとしても、返事さえ戻ってこないこともしばしば起こります。特に弊社がキャスティングするような一流アーティストなら尚更です。
– 他に注意すべき点はありますか?
クライアントにありがちなのが、お金さえ出せば、どのアーティストもやってくれると思ってしまうところです。アーティストからすると企業イベントへの出演はいわゆる“営業”行為なので、正直プライオリティが高くない場合がほとんどです。最も大事なファンを蔑ろにして、クローズドな企業イベントなどに出演することはありません。その勘所がキャスティングでは大事になります。どのアーティストが出演可能、不可能というのはほとんど肌感覚でわかります。それは僕がアーティストでもあり、マネジメント会社を経営しているからです。逆にいうと、アーティストにとって、(イベント出演することが)価値につながるということを説得して、普段出演しないアーティストを引っ張り出すこともしばしばです。
アーティストも、おもてなししたい。アウェイでも最高のパフォーマンスを引き出すために。
– では、アーティストは本気のパフォーマンスはしないのでしょうか?
プレミアムキャスティングが大切にしているのは、いかにアーティストに本気をださせるかです。なぜなら、アーティストが本気のパフォーマンスをしたら、(企業が招待した)お客さんが喜ぶ、そうなるとクライアントも喜ぶ、結果、アーティストも喜ぶ。3者がハッピーになります。
アーティストもやる以上は(自分のファンが少ない)アウェイの環境で、一人でも自分のファンにしてやろうと考えるのが性です。そのために、弊社はどうしたら、アーティストが気持ちよく、120%のパフォーマンスをできるかを常に考えて、提案しています。それは単に美味しい食事でアーティストをおもてなしすることではありません。ステージの作りや音響、照明、パフォーマンスに関わる全てのことに神経をそそぎ、ベストな状況に持っていきます。そのあたりは、アーティストマネジメント会社ならではのノウハウで、他社には真似できないところだと思います。
マネジメントする石川綾子コンサートより
コロナ禍での危機、V字復活へ狼煙
– コロナ禍では影響は受けたのでしょうか?
甚大な影響を受けました。2020年に東京オリンピックが予定されていました。オリンピックというのは、スポーツの祭典ですが、スポンサー企業にとってみると、巨大なホスピタリティ(営業)の機会となっています。その関連で実にさまざまなイベントが企画されていましたが、綺麗にゼロになりました。笑
音楽業界も大変でしたが、こちらはファンが待っているので、配信や人数制限などさまざま形を変えて、いち早く復活しましたが、企業イベントの回復はやっと、ようやくという感じで、今年の秋、冬から再開し始めました。弊社でも続々と案件が決まってきています。やはりリアルに人と会うというのは、企業にとってもとても大切なことで、まさにこれからV字回復に向けて、アクセル全開で、皆様の期待に応えていきたいですね。
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