ソーシャルグッドなビジネスをアフリカから!日本人起業家の挑戦:利用者の声vol.3
「お金を借りたら返す」
至極当然のことと思うでしょうか。
アフリカでは、必ずしもそうではありません。
後払いや分割で買い物をして完済しないことは当たり前、銀行などから借りたローンも返さずに行方をくらましてしまう場合もあります。国によっては警察組織でも不正が横行していて、賄賂を握らされれば、どんな犯罪も見過ごすという土壌ができている場合もあるのです。(きちんと警察組織が機能している場合ももちろんあります)
もちろん、すべての人がそんなことをする訳ではありません。しかし、一部の人がそのような振る舞いをしてきたがために、基本的には「人を信用しない」ことがリスクマネジメントの最も有効な手段として定着しました。
そのため、事業資金を確保するためには、自分が信用に足る人物であるということを証明する必要があります。
ここで問題になるのは、銀行口座の保有率の低さです。銀行口座を持っていない、クレジットカードもない、収入は売り上げによって月ごとにバラバラという信用情報が全くない小規模事業者が、事業の安定・拡大のために融資を受けることは、非常に困難です。
こうしてアフリカでは、持てる者と持たざる者の格差が広がってきました。
果たして、この環境で育った子どもたちは、真面目に、誠実に生きるような人に育つでしょうか?
次の世代に負の連鎖を繋げない。今の世代でこの不条理を断ち切る。これが、HAKKI AFRICAが掲げるビジョンです。
信用情報を持たない小規模事業者に、HAKKI AFRICAは小口融資を行います。生まれた環境によって、つかめるチャンスが制限される今のケニアの社会で、経済的にハンディがあっても、誠実に努力を積み重ねようとする人の背中を押せるのが、マイクロファイナンスという事業だと考えます。
これまでお金を借りることができずにいた小規模事業者たちに融資し、ビジネスを安定させたり、ビジネスチャンスを広げるために使ってもらい、完済まで誠意をもって寄り添います。こうして少しずつ溜まった信用スコアを、銀行口座やクレジットカードと並ぶ「信用パスポート」とするのが、HAKKI AFRICAが目指す貧困脱却の方法です。
たとえば、ケニアの首都ナイロビで美容室を営むジョイスさんは、銀行口座やクレジットカードを持っていません。
信用証明が難しいジョイスさんは、銀行から融資を受けることができません。もしも銀行からの融資が可能だったとしても、金利が高すぎて返済する目途が立たない状況でした。そのため、ヘアオイルやブレイズ(編み込み用の人口毛)が足りず、お客さんを待たせたり、別の日に来てもらうよう頼まなければならない日もありました。
ジョイスさんは一度に15,000Ksh(約15,000円)をHAKKI AFRICAから借り、そのお金で店の備品を増やしたり、新しくスペースの広い店舗へ移転することができました。
ケニア人スタッフのサポートを受けながら計画を立て、1,000Kshや2,000Kshなど、少しずつ返済しています。
アフリカには社会課題が山積しています。NGOの活動や政府間援助を通して課題解決を図ることが多かった時代から、アフリカ内外から意思ある起業家が集まり、ビジネスで社会課題を解決しようという風潮がどんどん色濃くなってきました。
HAKKI AFRICAは、アフリカの真の自立は人々が誠実に努力を積み重ねた先にしか生まれないという信念のもと、可能性をふやす人をふやすため、テックとスピードを武器に、アフリカからしか生まれないビジネスをリードします。
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