Logo

みんながストーリーを持っている。

革新的なデザインと機能性が融合する電子ホイッスル「ULTRAK」とTAMAKOのものづくりの裏側

著者: TAMAKO株式会社

TAMAKO株式会社は、2020年に設立し、主にファッション分野とスポーツ用品分野で商品開発及び販売を行う会社です。今回は、コロナ時代が始まった頃にさかのぼって、今スポーツ業界で人気商品「ULTRAK電子ホイッスル」の開発の経緯を紹介します。


ボタンを押すだけで笛の音が出る、衛生的でファッショナブルな

電子ホイッスル「ULTRAK」

この電子ホイッスルは、口を使わずに指でボタンを押すだけで110dbの笛の音を出すことができます。一般的な笛タイプよりも衛生的で、感染症のリスクを低減します。コロナ禍でもホイッスルを使用する必要のある教師やコーチなどをターゲットユーザーとしています。他メーカーの電子ホイッスルとの違いは、デザインをファッションデザイナーが担当し、スポーツ製品ながら外観や色をより可愛らしく、よりファッショナブルにし、日常的に使用しやすいデザインへと近づけました。実用性においては、内部の部品配置を繰り返し改善し、市販で最も小さく、最も軽い電子ホイッスルを実現しました。

日本の文化からインスピレーションを受けたTAMAKOのものづくり


TAMAKOは、クリエイティブ集団です。主な事業は、ニット生地の開発、アパレルブランドの運営、ライフスタイル製品の開発です。チームには、ヨウジヤマモトでパタンナーとして働いていたデザイナーや、ニット生地や電子製品の開発経験があるデザイナーが在籍しています。TAMAKOは、日本の文化からインスピレーションを受けており、常に「ストレスフリー」のものづくりを目的としています。



TAMAKO株式会社は2020年3月に設立されました。当時はコロナが流行しだし、社会全体が不安定で国際物流はほぼ停止していました。2回の生地とアパレルの展示会を開催しましたが、良い結果にはなりませんでした。しかし、私たちは自分の理念を諦めず、クリエイティブを止めることはありませんでした。「電子ホイッスルULTRAK」もこの時期に開発され、発売したところ非常に良い反響を得ることができました。その後も、アパレルブランド「BTMK」を設立し、アメリカのストリートスタイルとは異なり、私たちは日本のストリートカルチャーからインスピレーションを受けて上質な生地を開発することに工夫を凝らし、多くの支持を受けることができました。

 

日常に溶け込むデザインとスポーツシーンで求められる性能の両立


「緊急事態宣言」がまだ発表されていないとき、私たちは体育館で学生がトレーニングをしているのを見ました。コーチはマスクを下げて口笛を強く吹き、この光景から私たちのデザイナーはこの製品のアイディアを思いつき、1ヶ月以内にプロトタイプを開発しました。


 製品の開発過程で最も時間をかけた点は、製品の外観です。

まず、ホイッスルが大音量を出すメカニズムは自身の形に大きく関わります。発声部品からの固有振動が安定しない場合は、そもそも110dBの音量を出すことができません。

また、スポーツ用品のデザインは、ほとんどが黒で、多くの角があり、非常にスポーティで日常生活から離れています。しかし、この考え方で製品を開発すると、製品のサイズが大きくなり、私たちがこの製品を開発する際に掲げた初めの目的に反してしまいます。


そこで、私たちは「現場の声」を重要視し、様々な競技のアスリート達に取材をすることから始めました。元野球選手やランニングコーチ、バレーボール教室の先生、体育教師の方々から実際に現場の声を聞き、多くの方が軽量で持ちやすいものを求めているということを知ったのです。


次に現場の声を取り入れてシュミレーションを行いました。ボールやキューブ型など様々な形でホイッスルを想定し、手に持ちながら体育の授業を可能な限り再現してみました。その結果、どれも運動するたびに落としやすい為、コンパクトで握り込みやすい形状を考えるようになりました。


そして、「コーチ」の求める形状、重さ、カラーを考え、練習中に選手の情報や記録を書き込む際に使うペンを手に持っているイメージから、マーカーのような電子ホイッスルのデザインに至ったのです。この形にすれば、音がぺんの先端に集約し、向けたい方向に発することも実現可能です。



試作品を作成した後、最初のバッチは幼稚園の先生にプレゼントされ、非常に良い評価を受けました。正式に発売されると、私たちの予想を超えて、スポーツ界からたくさんの支持をいただき、アジアで非常に良い成果を上げ、見た目にこだわったのか多くの人々がそれをバックパックのチャームとしても使用しています。


TAMAKO株式会社は電子ホイッスルをはじめとしたULTRAKのスポーツ用品を展開し続け、現在も最大音量130dBを出せる災害対策の電子ホイッスルの開発や全機能ストップウォッチの開発も始めております。アパレルをメイン事業としている弊社にしか作り出せない、スポーティなだけでなくスタイリッシュでファッション性に富んだ華やかなスポーツアイテムを今後もご期待ください。


 

スタッフのコメント

ユーザーに認められていて非常に嬉しいです。日本には「ものづくり」の文化と技術があり、もっと多くの人々が自分のオリジナルの製品を作ってあらゆる製品の品質が上がり続けることを望んでいます。





行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

7min read
MARK株式会社
プログラミング学習への壁を取り除き、子供達が積極的に学べる環境を用意する「トイプロ」開発ストーリー。
プログラミング学習への壁を取り除き、子供達が積極的に学べる環境を用意する「トイプロ」開発ストー...
10min read
株式会社横浜赤レンガ
横浜赤レンガ倉庫の楽しみ方を広げる。思い思いの“朝”を満喫する「モーニングメニュー」の取り組みと、その実現の裏側。
横浜赤レンガ倉庫の楽しみ方を広げる。思い思いの“朝”を満喫する「モーニングメニュー」の取り組み...
4min read
ASPIRE Intelligence LLC
日本人初の快挙!信元夏代・プロスピーカーのアカデミー賞、CSP®称号を獲得
日本人初の快挙!信元夏代・プロスピーカーのアカデミー賞、CSP®称号を獲得 世界を舞台に輝く、...
3min read
積水ハウス株式会社
忙しい共働き夫婦も遠隔操作で“時短”を実現  家族の“幸せ時間“を生み出す家づくり
忙しい共働き夫婦も遠隔操作で“時短”を実現  家族の“幸せ時間“を生み出す家づくり 家族の“幸...
7min read
貸切民泊志ろきや
プロフェッショナルたち | 貸切民泊 志ろきや(福井県勝山市)リニューアルプロジェクト
プロフェッショナルたち | 貸切民泊 志ろきや(福井県勝山市)リニューアルプロジェクト お一人...
4min read
株式会社アスマーク
コロナ禍のマーケティングリサーチを救った、「オンラインインタビュー」の発展秘話
コロナ禍のマーケティングリサーチを救った、「オンラインインタビュー」の発展秘話 コロナ禍のマー...
9min read
株式会社リハ・イノベーション
リハビリテーションを特異とする起業ストーリー
リハビリテーションを特異とする起業ストーリー ■なぜこの会社を起業したのか私は医療機関で15年...
13min read
株式会社月と文社
「無名の本でも好きになってくれる人はいる」。早期退職した元雑誌編集長が「ひとり出版社」を立ち上げ、大人向け絵本『東京となかよくなりたくて』を出版した理由
「無名の本でも好きになってくれる人はいる」。早期退職した元雑誌編集長が「ひとり出版社」を立ち上...
6min read
パナソニック株式会社 コミュニケーションデザインセンター
東日本大震災から生まれた、究極の利便性を追求した防災ライト 単1形~単4形のどれでも1本の電池で使える「電池がどれでもライト」の誕生秘話
東日本大震災から生まれた、究極の利便性を追求した防災ライト 単1形~単4形のどれでも1本の電池...
2min read
ピープル株式会社
東京の玩具メーカーが南魚沼に田んぼを借りた理由 ~「お米のおもちゃ」と「ピープル農場」について~
東京の玩具メーカーが南魚沼に田んぼを借りた理由 ~「お米のおもちゃ」と「ピープル農場」について...