創業75年の府中家具メーカー若葉家具が、新たな提案の場 複合拠点『わかばかぐ』として生まれ変わった軌跡
わたしたちは1947年に創業して現在まで、広島県府中市で家具を造っています。箪笥造りから始まりデザイナー家具・オリジナル家具・オーダー家具・家具調仏壇などの製造・販売をしています。
箪笥からの新たな製品づくりを目指し開発を続ける中、15年ほど前に家具デザイナーの小泉誠氏との協働プロジェクトをきっかけに「kitoki」ブランドを立ち上げ、その後も小泉氏と共に暮らしに寄り添う家具「間合」「和温」「思浮」などの製品開発を続けてきました。
そんな中、自社ブランドの家具の価値感や小泉デザインの世界観を体感して頂けるショールームとして、全館をリノベーション。「空間+家具」が心地よく展開され、その中にはものづくりや府中家具歴史、体感型のスペースを設けるなど、今までの家具ショールームとは一線を引く新たな複合施設「わかばかぐ」としてリニューアルオープンいたしました。
「このストーリーでは、そこに行きつくまでのプロセスや構想、想い、社員との取り組みなど、わかばかぐショールームの全面リニューアルの過程についてお伝えします。」
わかばかぐの理念
『家具を通して、暮らし文化を創造する』
若葉家具は、「わかばかぐ」らしいモノづくりとコトづくりを行い、製品の良さを伝えると共に、その思いを伝え、「家具」を通して、心地よい暮らし方を提供し実践し続けます。そのために、誠実・堅実・実感を実現し継続していきます。
『家具は「家」に「具」わるもの』
若葉家具では「家具=生活道具」として、暮らしに寄り添う“道具”だけでなく“家”そのものも「家具」として捉え、総合的な暮らし方をご提案しています。
その中でも生活の中心となるテーブルや椅子、ソファなどの「家具」は 愛着を持って長く使って頂きたいという想いで、伝統技術を活かした造り、人にも環境にも配慮した素材、使い心地と洗練されたデザイン性にこだわっています。
創業75年、伝統の府中家具メーカーがショールームを全面リノベーション
若葉家具は創業75年。これまで府中家具の製造元として箪笥づくりから発展し、30年前にメーカーとしてショールームの建設、十数年前からは生活スタイルの変化に添った家具への転換をはかる為、家具デザイナー小泉誠氏のデザインした家具を中心にブランド展開、そしてそれを伝える場としてのショップ開設などを行ってきました。
そのものづくり(製品とデザイン、独自性)へのこだわりを更に自信を持ってご提供出来る場とするために、小泉誠デザイン・監修の元、ショールームの全面リノベーションを行いました。それは単に空間という場の建物を工務店やデザイナーと共に新たに作り出すだけでなく、それを伝える社員も快適な場で働き、その家具を使いながらそれを自ら伝えていける環境づくりとして、そしてこれまで以上に地域に根付いた会社である為に、複合的なショールームとして新たにスタート致します。
『わかばかぐ』としてこれからも「誠実」「堅実」「実感」を理念として、今まで培ってきた「実」を大切にそしてそれを育てていく事で、さらに50年後を目指し、つくり続け、伝え続け、これまで以上に皆様のお役に立てるよう努力してまいります。
府中家具(若葉家具)の歴史とものづくりを伝えるミュージアム
このショールームの特長の1つでもある府中家具(若葉家具)の歴史とものづくりを伝える場(ミュージアム)が2階にあります。
トンネルのような入り口にはその歴史を綴った年表があり、ミュージアムへの入り口であると同時に府中家具の歴史を読み解くことが出来ます。
そのトンネルを抜けると古道具や古家具が並んでいて、その当時使われていた道具や家具を垣間見る事で、ものづくりの奥深さとその想いを伝える場となっています。
時代が変わり、ものづくりの方法や価値観が変わってくる中で、今まで先人たちの培ってきた歴史やその想いを伝え続けていくこと、それもこれから新しい事をスタートさせる我々の役目でもあり、それはいつの時代も継承し続けることが大切だと思っているからです。
この場を通じて、いろいろな方に見て感じて頂ける事でその歴史とものづくりの背景を知って頂き、学んでいただけるようなそんな場所になることを願っています。
また、ギャラリー企画展示もあり、年ごとに内容を変えた展示スペースが併用しています。(写真:「はかる」展:小泉誠の古道具と府中家具)
「暮らしながら働く」がテーマ。社員やお客様が家具と空間を体感してもらえる場に
今回のショールームリノベーションで大切にしている事は、デザインや新たな空間づくりだけでなく、その後の継続性。そのためにこの機にロゴも一新。「わかばかぐ」(ロゴデザイン:小泉誠)としました。
同時に「わかばかぐの理念」を確立し、リブランド後の「わかばかぐ」らしさを大切にするために、社内での必要な情報はもちろん、今後について、また「わかばかぐ」についての想いを共有し、小泉さんと共に何度もミーティングを重ねながら進めていった事が大きな動きとなりました。
今までとは違った動きや変化に対する戸惑いも感じながら、ただそれに伴って新たなスタートとなる「わかばかぐ」への想いと今後もさらにお客様に喜んで頂けるような取り組みになるように、ミーティングを重ねてきました。
工事の進行状況に合わせながらのミーティングなので、設計内容や工事の様子を確認しながら進めていく事で、内容もより充実し何より社内のコミュニケーションにも役立ちました。
小泉さん自身が今回の設計・デザインだけでなく、今後の動きについての社内ミーティングを主導で行って頂けた事もとても大きな事であり、それがこれまで十数年共に歩んできた事への結果であり、我々にとっても誇らしく思えるところです。
ただ、毎回内容に沿った課題が小泉さんから出されるので、スタッフもお互いに確認しながら、まるで宿題をするようなそんな形で気を緩めることなく頑張りました。
その中でも、2階にフリーアドレス化のオフィススペースを設け、社員の仕事場としてはもちろん、キッチンを使っての食事、社内の会議、社外との打ち合わせスペースとしても活用出来ます。これは社員自らが実際に家具を使い、その空間を体感し伝えるためのものでもあり、まさにそこで実際に「暮らしながら働いている」ような場所です。
お客様にも商談やイベントを通じてその家具と空間を体感してもらえるようになっています。家具を見て、触れるだけでなく、実際に「体感」して頂く事を目的にしています。
自然・地域と繋がる場としての庭へのこだわり
暮らしには部屋の空間はもちろん、外との融合も大切です。自然とふれあう場、外と中を楽しむ場として庭にもこだわっています。
それは同時に地域とのコミュニティの場としても考えていて、ショールームに来られた方がその場で寛いだり、イベント開催時にはその場で地域交流や異業種交流の場といったふれあいの場所としても活用していきます。
庭は芝生になっていますが、その芝も社員で協力しながら芝を植えました。
家具屋が提案する新しい居場所「わかばこ」誕生
今回のリノベーションのもう一つの大きなテーマとして、外と中、暮らしと庭の融合を考えた中で、新しい暮らしの提案として庭の中に「わかばこ」を建てました。
その小屋は、家具から暮らしを提案する「わかばかぐ」としての新たな発信でもあり、「家具=家」との考えにもつながるものでもあります。
それは家の離れとして、自分だけの趣味の部屋、カフェを併設したい方、オフィスとして使いたい方など様々な要望に合わせた提案が出来る小さな家です。
このデザインも小泉誠氏で、本来なら工務店が提案するこの小屋を是非、家具屋としても提案していきたいとの想いが伝わり、このリノベーションを機に「わかばかぐ」の庭に誕生することになりました。
オープン後の反響も良く、たくさんの方に見て頂き、体感して頂いております。
リニューアルオープンして「空間+家具」をしっかりと実感し、今まで以上に製品の良さが伝わり、暮らしを提案するショールームとして見て頂けるようになりました。遠方からのお客様もあり、家具の展示だけでなくものづくりの歴史ミュージアムとしても楽しんで頂いております。
今後は空間と家具を利用したイベントや庭を使ったマルシェなども計画していて、さらに多くの方に楽しみながら「暮らしを体感出来る場」として、また社内では「暮らしながら働く」をテーマに新生「わかばかぐ」は飛躍を続けてまいります。
これからも「わかばかぐ」らしさで家具の魅力を伝えていきたい
このリノベーションを機に「わかばかぐの理念」を再認識し、新たにスタートしました。その中の「わかばかぐ」らしさとは
1. 製造メーカー : 自社で製造している
2. 地域性 : 地域の歴史や特色を活かしている
3. 独自性 : 他にない独自の考えを提案している
4. デザイン性 : デザインを取り入れた会社づくり
そして3つの「実」「誠実」「堅実」「実感」を実現しながら、「家具」を通して、心地よい暮らし方を提供し実践し続けます。
わかばかぐの製品情報や詳しい内容は下記よりご覧頂けます。
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