自然由来シロップで身体に優しいクラフトコーラを楽しんでほしい。Uプロダクツのクラフトシロップの開発ス

合同会社Uプロダクツは、心と身体が喜ぶ自然素材のものを広めて、食と身体に向き合う機会を増やしたいという想いから、クラフトシロップ作りを始めました。

数種類のスパイスや果実などの自然素材をブレンドした身体に優しいナチュラルシロップを製造しており、Ｕプロダクツを代表する"私に還る"をコンセプトにした素直な味わいの”Uシロップ”シリーズと、おとぎ話をモチーフにした"otogiシロップ"シリーズを展開しています。飲んで、見て、香って、集めて気分が高まる、そんな心も喜ぶ商品作りをする為、遊び心のあるパッケージや色味、香りにもこだわりました。

このストーリーでは、商品開発の経緯や前身である「COLAND」からUプロダクツに至った裏側などをお伝えいたします。

クラフトコーラとの出会い。COLAND開業から2年の歳月を経て合同会社Uプロダク

ツへ法人化

合同会社Uプロダクツは、数種類のスパイスや果実などの自然素材をブレンドした身体に優しいナチュラルシロップの製造、販売をしています。

私は、元々自然食品メーカーに勤めていた経験があり、炭酸飲料などの飲み物を添加物など身体に良くないとされるものを使わずに自然な食材で作りたいと当時から考えていました。

そんな中、クラフトコーラという存在を知り、調べて何度か試作し、クラフトコーラ製造することを決意しました。当時はまだ自然食品の会社に勤めていたので、終業後や休日に試作を繰り返し、納得のいく味に仕上げていきました。またそれと並行して工場となる物件探しや資金調達を行なっていきました。

そして、2020年12月に「COLAND」を開業し、翌年3月に工場を改装、4月に清涼飲料水製造業の許可を取得し、クラフトコーラの販売を開始しました。工場といっても元塾の一軒家を改装したものですが、完成した当時はとても嬉しかったを今でも覚えてています。

クラフトコーラを販売するにあたり、OEMなど他社に委託して製造してもらうことも考えました。しかし、いろいろなクラフト飲料を飲んでいると同じ材料で作っても作り手の味や性質などが色濃く反映されることに気づき、OEMでは自分の作りたいものが作れないと思いました。また、口にするものなので、責任をもって作りたいと考え、工場から作ることにしました。

約２年間、自社以外のシロップもOEM製造しつつ、キッチンカーでのイベント出店や、クラフトコーラメーカーが一同に集まるイベント「クラフトコーラヴィレッジ」に参加するなど、幅広く活動。そして2023年１月より企画デザイナーを迎え入れ、法人化。「合同会社Uプロダクツ」へと生まれ変わりました。同時にクラフトコーラメーカーが立ち上げた「国際クラフトコーラ連盟（FICA）」の理事に就任。

ワンコインで楽しめるテイクアウトクラフトドリンク店をオープン

クラフトドリンクを気軽に親しんでもらえるようにと工場の一部を改装し、2023年4月よりテイクアウトドリンク店「シロップベースＵ296」をオープンしました。

【新店舗】三重県名張市にクラフトシロップ工房併設のドリンクスタンド「シロップベースU296」が4月15日オープン。

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ワンコインで楽しめる自社シロップのアレンジドリンクを提供しています。

工場併設ということもあり、店内はスパイスの香りで充満しており、来る人の好奇心をくすぐります。

夜勤明けの方など、頭がスッキリするからと訪れる方もいて、そういった方のガソリンスタンドのような存在でいられることが会社としてとても嬉しいです。

コーラは昔健康ドリンクとして販売されていた

コーラはもともと、コーラの実から抽出したほろ苦い味のコーラエキスを用いて作られた飲料のことでした。ちなみにコカ・コーラは1880年代ジョン・ペンバートンによって発明され、薬局にて慢性的な病気に効果のある健康ドリンクとして販売されました。

一方クラフトコーラは、複数のスパイス、柑橘、きび砂糖など添加物を加えずに小ロットで生産されたものを指します。地域の食材を入れたものや職人が作ったものなど、個性溢れるコーラが続々と登場しています。

味や品質、デザインへのこだわり。シロップだけにとどまらず、食品や日用品にも展開していきたい

COLANDの時からの考えは変わらず、自然な食材のみで作ったクラフト飲料を飲んでもらい、食を豊かにしていきたいと考えています。Uプロダクツのシロップは、コンセプトはそのままに、より幅広い世代に受け入れてもらえるよう、これまでの商品イメージを一新し、ナチュラルで洗練されたデザインに統一しました。

私たちの商品開発は自由な発想のもと、アイデアを形にしていきます。これも自社工場と、インハウスデザイナーがいるからこそ実現できます。

ジンジャーやレモンなどの素材からアイデアが浮かぶシロップもあれば、後述するotogiシロップのように物語から形にしていくシロップもあります。

現在進行中のシロップは、ギフト専用にすることを決め、箱のデザインやコンセプト、シロップの中身や瓶の形状などを決めていっています。

味や風味は妥協せず、自社工場だからできる細かい配合の変更を繰り返し、今できる最善のシロップを作っています。

どのような手順で形にするかは重要ではなく、自由な発想でそれぞれが思い描く商品作りを続けていきます。

今後はシロップだけにとらわれず、シロップやスパイスを使った食品や、ものづくりもできたらと考えています。

「私に還る」をコンセプトに、シンプルさを追及したUシロップ

現在発売中のラインナップには、"Uシロップ"と"otogiシロップ"があります。

Uシロップは、私たちを代表する商品で「私に還る」をコンセプトに、王道でシンプルな味付け。Uターンの意味もかけており、何も飾らない自分に還って休んでほしいという願いを込めました。

その為、見た目も味わいも飾り気のないシンプルさをとことん追求しました。

現在はコーラ・ジンジャー・レモン・チャイの４種類があります。

コーラシロップは、特に飲みやすさを重視。王道のクラフトコーラで、程よいスパイス感とレモンの爽快さが口の中に広がります。

「昔、駄菓子屋さんで食べたコーラのお菓子みたい」という方もおり、どこか懐かしい、まさにあの頃の私に還るような不思議な味わいです。

ジンジャーシロップは甘すぎず、辛すぎず、程よい刺激が特徴です。ライムの爽やかさもあり、夏は炭酸割りにして一気に飲みたいジンジャエールに。ミルクで割ると生姜の辛味がマイルドなミルクジンジャーになります。冬はホットミルクやお湯で割って、寝る前のおやすみドリンクにもぴったりです。

レモンシロップは水を一切使わない製法で、水分はレモンの果汁のみです。控えめな酸味がやさしく、爽やかなスパイスが微かに香ります。こちらも夏は炭酸水や水で割るのがおすすめです。冬もお湯で割ると芯から温まるホットレモンに。また、他のシロップに混ぜても爽やかさとコクが増すのでおすすめです。

新商品のチャイシロップはミルク割り専用で、茶葉にハチミツのような甘みとどっしりとしたコクが兼ね備えられたルフナを使用。深いのに軽い味わいが癖になります。シナモンやカルダモン、スターアニスなど定番のスパイスと茶葉を煮詰めたシロップなので、ミルクを注げば本格チャイが手軽に楽しめます。

パッケージは、瓶底に穴が空いたスタッキングボトルを採用。otogiシロップの上に重ねられるようになっており、重ねて楽しめる仕掛けをしています。

物語を連想させる色や香りをまとったotogiシロップシリーズ

一方の"otogiシロップ"シリーズは誰もが知る懐かしいおとぎ話を題材にしていて、Uシロップとは異なり、色合いや香りに特徴があります。

誰もが読んだことのあるおとぎ話。場面を想像できても味や香りはわかりませんでした。スパイスやハーブで織りなされる抽象的な香りはこれらを表現するのにぴったりだと思い、色や香りに特性を持たせました。

現在アラジン、人魚姫、白雪姫の３種類を展開しています。

”アラジン”をテーマにした「宵闇色（よいやみいろ）のコーラ」は紫の色味と香水のような香りでアラビアンナイトを表現。

”人魚姫”を題材にした「夜凪（よなぎ）のブルーハワイ」は、夜の海に消えてなくなる人魚姫のラストシーンを彷彿とさせる落ち着いた青色と、心を落ち着かせるラベンダーの香りでまとめました。

”白雪姫”の毒りんごをイメージした「禁断の林檎」は、水を使わず林檎の水分だけで作った少量生産のシロップ。美しい黄色と、芳醇な林檎の香りに濃厚なシナモンの香りが入り混じり、飲む人を魅了します。

"otogiシロップ"シリーズは華やかな色と香りが特徴ですが、香りが強く感じるという方には、焼酎、ワイン、ハイボールなどに混ぜてアレンジするのもおすすめです。

また”Uシロップ”のレモンシロップを加えると酸味が加わり、更に美味しくなるだけでなく、朝焼けや日没のようなグラデーションが楽しめます。

環境に配慮した製造を心がける

クラフトシロップを作る際に大量のレモンを使用し、漬け込んだ使用済みのレモンは廃棄していました。しかし国産の良質なレモンをただ廃棄するのは勿体無く感じ、一部を洋菓子屋さんなどに引き取ってもらうなど再利用してもらいました。それでも追いつかず、一部商品において果汁に変えるなど廃棄を減らす方向で動いています。

また、スパイスのガラを近所の農園で肥料の肥やしにしてもらうなど、製造メーカーとしてできることを考え、環境に配慮した製造を心がけています。