20年間改良を積み重ねてきたビジネス企画手法「匠Method」に込められた想い。誰もが使えるオープン

株式会社匠Business Placeが提要するビジネス企画手法「匠Method」は、ITサービスの企画、部門改善、企業中長期戦略策定など、その汎用性の高さからさまざまな業種・シーンで活用されています。

匠Methodが生まれたのは21世紀になったばかりのころで、当時、IT企業の役員に就いていた、匠BP萩本順三会長が創り上げました。当時からビジネスの肝は戦略よりも価値であるということを提唱し、現在では「誰でも使えるオープンな手法」として提供しています。

本ストーリーでは、匠Methodを生み出した背景、込められた想いをお伝えします。

システム開発は本来「共創」であるべき。匠Methodを生み出した匠Business Placeの創業経緯

2000年代初頭は「IT革命」の名のもとに、多くの企業で IT の導入が進みました。

インターネットを使った情報活用、電子メールによるコミュニケーションの変革など、仕事の現場では使うツールがどんどんと増え、仕事の形態や価値が変化していった時代です。そのような中、仕事の仕方は変わっても本質的な部分で変わっていないものがあることに気づきました。

現在も続くシステム開発における受発注関係、そこに受け渡されるものは「要求」であり、これは発注側が受注側に文字通り「求めるもの」でした。しかしながら本来システム開発は共創作業であるべきだと考えており、2006年に仲間とともに「要求開発」を創りました。「要求はそこにあるものではなく、開発するものである」をスローガンに活動を続ける中で、さらにその「要求」に潜在する「価値」を描くことこそが重要なことであるという結論に達しました。そうして「匠Method」としてまとめ、これを展開するために匠Business Place という会社を立ち上げました。現在は、匠Methodを用いた教育、コンサルティング、システム開発のサービスを提供しています。

一枚の絵を価値の地図のように使い、チームの集合意思をつくる。匠Methodに込めた想いとは

成功するビジネスはある個人の才能によるものが大きいという側面は確かにあるのですが、それをチームで「集合意志」を形成することで価値を描き、それを実行することが重要だと考えました。匠Methodは価値の描き方、表現の仕方、伝え方を非常に簡単に説明しています。いくつかの図を描く中で、個人個人の思考をフル回転させてアイデアを出し、加えて他者の思考から刺激を受けることにより、より「集合」としてのビジネスアイデアを作ることができます。１枚の絵を価値の地図のようにみんなで指差しをしながらディスカッションを深めることができる、そんな手法を作りたいと思いました。

匠Methodは頭の中だけで作り上げたものではなく、実際のビジネス現場において何度も何度も実践をし改良を加えて今の状態にあります。そしてそれは今後も続いていき、一生をかけて最良の手法を作っていきたいと思っています。

認定NPO法人フローレンスの未来を作る部門改革をご支援

ビジネスの成功のための道具として匠Methodを使ってほしいという願いがあります。そしてビジネスの成功を社会に役立てなければならないという信念がありました。そこで、社会課題解決に取り組むことや、社会と共生を目指す持続可能なビジネスにも対応できることを証明したいという想い、また、そのようなプロジェクトに身を置きたいという想いから、認定NPO法人フローレンス様のより良い社会を創るためのプロジェクトや、人事部門と代表室の部門計画に、匠Methodを使ってお手伝いをさせていただいております。

慶應義塾、早稲田、東大大学院などに講座を提供

これからの社会形成を担う学生の皆さんが、魅力的な社会やビジネスを創造できるように、過去には慶應義塾大学大学院、現在は、早稲田大学、東京大学大学院などで匠Methodによるビジネス企画の授業を展開しています。また、ビジネスアナリシスの手法と知見を普及する団体「IIBA(International Institute of Business Analysis)」で開催されたイベント「BBC2019」でも日本を代表して登壇をしています。