諦めていた場所でもしっかり密着する、新発想の絆創膏「マルチフィットタイプ」の開発の裏側と製品に込めた想い。
東洋化学株式会社は、滋賀県日野町で1959年に創業し、1968年から絆創膏の製造販売を行っています。これまでに理美容師向け仕様の絆創膏やドラッグストアの救急絆創膏・家庭用創傷パッドなどの医療機器を中心に製造販売しております。
この度、2022年10月に発売を開始した家庭用創傷パッドである「キズクイックfit マルチフィットタイプ」が累計販売個数10万箱を突破しました。この製品のポイントは「貼る方向を選ばず場所に合わせて『3次元&360度』どの場所に貼っても皮膚と一体化」するため、今までの絆創膏で貼り難かった場所・あきらめていた場所にも快適な貼り心地を感じられることです。東洋化学だからこそできた、こだわりぬいたこの製品には、これまでの一般的な絆創膏にはなかった魅力がたくさん詰まっています。
このストーリーでは、マルチフィットタイプの誕生の裏側と製品開発に込めた想いをお伝えします。
キズクイックfit マルチフィットタイプ
真摯な製品開発で暮らしを豊かに。人々の毎日に寄り添う製品。
東洋化学の製品は、他にはない特徴を持ったものばかりです。些細な困りごとにも真摯に向き合い、暮らしの役に立ちたい。常に情熱を持ち続け、何事にも一生懸命取り組むことで高品質な生産と独自の技術を培ってきました。私たちはひと味ちがう工夫で、製品を通して、同じように一生懸命な人々の毎日に貢献できるように取り組んでいます。生活者の想いを製品に反映すること大切にしており、
・「肌へのフィット感」の探究
・「目立ちにくい素材」の開発
・「指が痛くても使いやすい包装仕様」への挑戦
など、既存の概念にとらわれない柔軟な発想で、使う人を第一に考えた製品開発を続けているところが東洋化学の魅力です。
新しい生活習慣でも快適な日常生活を送れるマルチフィットタイプ
手荒れなどで悩まれる方は増加しており、特に冬場は以前からあかぎれなどで手指に悩みを抱える人たちが数多くいらっしゃいました。しかし、市販の絆創膏はどれも似た形状で、「この場所に貼りたいけど、上手く貼れない」という声を様々な場面で聞きました。また、当社が独自に開発した製品の中でも”指先用”など、通常の絆創膏の形では貼りにくい部位に特化させた形状の製品販売数量が伸びており、生活者の困り事がまだまだそういった複雑な部位にあるのではないかと考えておりました。弊社は、OTC向けでは唯一である、家庭用創傷パッドをハイドロコロイド膏体から自社で一貫製造しているという強みがあります。これは製造上、絆創膏の形状開発における自由度が他社より圧倒的に高いということを意味します。ケガをしない場所はないのに絆創膏が貼りにくい場所は存在する、そんな矛盾に着目して調査をしてみたところ、たくさんの方がそういった思いを持たれていることが分かりました。そこで私たちは、「今まで貼り難かった場所や貼るのを諦めていた場所でもぴったりと皮膚にフィットする」、「貼っていても手指の動きを妨げない」これらの2つの項目を同時に満たす全く新しい形状を目指しました。また、ここ数年のコロナ禍を過ごす中で手洗い・消毒が当たり前の生活習慣となった今、手荒れなどに悩む方は益々増加していると思われます。この新しい生活習慣においても快適な日常生活を送って頂けるようにと、「貼り易さ・フィット感」だけでなく「剥がれにくい」を追求しこのマルチフィットタイプが生まれました。
今までの絆創膏では貼りにくかった場所にも
しっかり密着
会社史上最多のテスト数!剥がれのリスクを低減した新しい絆創膏
指先、爪周り、指関節、指の股、こぶし、ひじやひざなどは3次元曲面であり、皮膚の伸縮運動が多いため今までの絆創膏では浮き剥がれることがしばしばありました。そのような部位に対しても剥がれにくく、フィットする形状とするために四辺にくぼみを設け、皮膚の曲げ伸ばしが大きい部分に貼り付けても皮膚運動に追従するようにしました。しかし、単にくぼみを設けるだけでは接触面積が減ってしまい、剥がれのリスクを低減できないことが問題点でした。そこで、「四辺対称に配置された4つの円弧の大きさ」や「隣り合う円弧部のくぼみの深さと距離」がそれぞれ異なる52種類のプロトタイプを作製したのちのべ1万回以上にもわたる貼付テストを行い、形状を最適化しました。
限られた時間の中で形状を決定する必要があったため、毎日全身の様々な部位に貼り続けました。実際に実用評価を行ったのは6~7名で、誰がいつどの部位にどんな角度で何を貼るかなど、詳細なスケジュールが立てられていました。形状決定までの期間は、時間単位で全身に貼った絆創膏の状態を気にしながら過ごす毎日でした。出社と同時に絆創膏を貼り、入浴前後や就寝前後などいかなるタイミングでも絆創膏の貼付状態を確認する必要があり、本当に絆創膏とともに毎日を過ごしていました。この製品の開発におけるテスト枚数は、東洋化学の50年以上ある歴史の中でも最多といって過言ではないと、当時の担当者は話しています。
当時の状況を語る
マルチフィットタイプの開発担当者
「些細な困りごとを解決したい」マルチフィットタイプが解決できていること
展示会のように消費者の方々と直接接することができる機会には、社員の手のこぶしや指の股など凹凸がある場所にマルチフィットタイプを貼っている状態をご覧いただき、この形状の魅力をお伝えしています。ドラッグストアなどの店頭の棚に並んでいる製品を見るだけでは伝わらない内容を、想いとともに伝えることができるのが展示会の良さです。
例えば、「指の股も貼れるんです」とお伝えすると「こんな形求めてた!この場所、普通の絆創膏だと貼れないのよね」とすごく嬉しそうなお声が返ってきたり、さかむけ部分にぴったりフィットしている状態をお見せしたときには「この部分は絆創膏を貼っても隙間から水が入ってきてしまうから、これすごく良い。」と驚きと感動の声が返ってきます。皆さまの困りごとをこのマルチフィットタイプが解決できているのだと思うと、東洋化学としての”些細な困りごとを解決したい”を実現できていることを実感します。そして、このような消費者の方々の生のお声は、私たちのより良い製品づくりのためのモチベーションアップにもつながっています。
「さあ今日も」の気持ちをアシストする会社であり続ける
東洋化学の製品は皆さまの身近なところにあります。
「指のキズや手荒れなど小さな個所のサポートが、今日1日のがんばりの支えになっていることを願って」そんな思いを持ちながら私たちは新たな製品開発や製造に日々取り組んでいます。貼る安心を全ての人に届けたい。
東洋化学は皆さまの『 さあ今日も 』の気持ちをアシストする会社であり続けます。
今後は、「お客様の困りごとを拾いあげ、悩みを解決する製品を積極的に開発していく」という一連の流れを強化し、お客様とのつながりをより一層深めていけるような仕組みづくりに努めてまいります。
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