「僕ビール君ビール」リニューアルの裏側を大公開
株式会社ヤッホーブルーイング「よなよなエール広め隊(広報)」の道本(ニックネーム:どんちゃん)です。私たちは2020年4月14日に、株式会社ローソンと共同で開発したクラフトビール「僕ビール君ビール」の全面リニューアルを行いました!「若者のビール離れ」を解決するビールとして開発され支持されていた製品を、なぜリニューアルしたのか?そして、どうやって新しい製品をつくりあげたのか?今回はそんな裏側をご紹介します。
時代が変わればビールも変わる。初心に戻って考えた
2020年2月に「僕ビール君ビール」のリニューアルをお知らせすると、多くのファンの方から「寂しい!」というコメントが寄せられました。2014年の発売以来若者を中心に支持されていたビールを、なぜ今年リニューアルしたのか?その背景には私たちが目指している未来があります。
私たちは「ビールに味を!人生に幸せを!」というミッションのもと、日本のビール市場にバラエティを提供し、ビールを通じてささやかな幸せをお届けできるよう、日々活動しています。その中で私たちは「僕ビール君ビール」を通じてビールをあまり飲まなくなっている若者に向けてビールの魅力を伝えてきました。
しかし、市場調査の結果、2014年発売当時の若者の価値観と2020年現在の若者の価値観が異なることが分かりました。働き方改革の意識の浸透もあり、プライベートの時間を大切にする人がより多くなっています。その一方で「若者のビール離れ」は依然進んでいます。私たちはここで1度初心に返り【現代の若者】に対し、改めてクラフトビールの魅力を伝えるべきではないかと考え、製品を大きくリニューアルすることにしました。
誰が見てもその人を想像できるくらいターゲットは明確に狭く設定!
私たちは「100人に1人が強烈に支持してくれればそれで良い!」という考え方で製品開発をしています。大手ビール会社が市場の約99%のシェアを占めているビール市場においては、他製品と圧倒的に差別化を行いお客様に興味をもってもらうことが重要です。そのために、製品開発の第一歩はターゲットを定め、深く知ることから始まります。
定量・定性両軸で調査を行った結果、定めた人物像は【プライベートと仕事時間をスワイプするように切り替える。手軽にこだわり感を求めるさとり男子】。「28歳男性(独身もしくは既婚子どもなし)」「休日は奥さん(彼女)と家からそれほど離れていない、こだわりの食べ物屋に行ったりする。結構常連になっている。」等、超!詳細に狭く設定しています。
そんな人に届けたいビールは何か。調査の中で「平日夜、何するかワクワクする」「オフになりたくない。家に帰ってからの時間を充実させたい」等仕事終わりの時間を充実させたい!という姿が見えてきました。そこで「平日夜の“自分時間”をスタートするオプションアイテム」というコンセプトで「リフレッシュ感」のあるビールを開発することに決めました。
ドリンカビリティと個性の両立 そこには想定以上の苦悩が!
「リフレッシュ感のあるビール」を実現するために、2019年7月から香味の開発を始めました。工夫した点は大きく2つ。1つは「レモンやマスカット」のような爽やかな香りにすること、もう1つは軽快な飲み口を実現することでした。
しかし、開発は想像していたよりも難しく試作を繰り返しました。中でも特に苦労したのが飲み口の設計です。使用する麦芽の量や比率を減らしただけでは、薄い印象のビールになってしまいます。ドリンカビリティが高くてもちゃんと個性があるビールをつくるためには、他の打ち手が必要でした。
研究の末、発酵の温度を通常よりも敢えて下げるという製法を採用したことで、アルコール度数を下げながらも爽やかな香味が感じられるようになりました。こうした工夫を重ねることによって、開発から数ヶ月、ターゲットである若者に自信をもって提案できる「リフレッシュ感のあるビール」が出来上がりました。
新しい「僕ビール君ビール」の缶色はリフレッシュ感のある鮮やかな山吹色。アクティブに活動する若者をイメージした、大きくジャンプしたかえるのキャラクターが目印です。それまでビールに興味を持っていなかった若い世代の人にも手に取ってもらい、「僕ビール君ビール」をきっかけとしてクラフトビールが持つ美味しさや楽しさを知ってもらいたい。そしていつか世代に関係なく皆がクラフトビールを飲んで幸せな気持ちになる、そんな世界を実現したい!と私たちは本気で思っています。みなさんもお店で見かけた際には是非捕獲してみてください!
よなよなエール広め隊(広報) どんちゃん
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