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世界でますます注目されているEバイクの魅力を日本にも伝えたい。 「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」が誕生した背景と本書の魅力とは

著者: エッジプレス合同会社

エッジプレス合同会社は2023年6月28日に「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」を刊行いたしました。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」は、近年、世界で注目されているEバイクと呼ばれている電動アシスト自転車の特徴や、走り方のコツ、選び方、そして歴史と未来までを一冊に凝縮しており、これからEバイクについて知りたい人にお勧めの本となっています。このストーリーでは、本書完成までの経緯を振り返ります。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」が生まれた背景

街中でよく見る乗り物の1つと言えば電動アシスト自転車でしょう。1993年にヤマハ発動機が世界初の量産電動アシスト自転車が登場して30年となる2023年。バッテリー性能の進化や、お洒落なデザインの登場、モーターのアシスト比率のルール改定等により販売台数が増加。経済産業省のデータによると、2009年には50CC原動機付自転車の販売台数を超え、2018年は”ママチャリ”の愛称で知られている軽快車の販売台数を上回るほど普及しました。


かつては高齢者の乗り物というイメージがあった電動アシスト自転車ですが、今では高齢者だけでなく子育て世代や高校生の通学需要だけでなく、シェアサイクルや配送業務など様々な電動アシスト自転車を見かけるほどにまで成長いたしました。


電動アシスト自転車は日本だけでなく海外でも注目されており、特にドイツを中心とした欧州市場では「Eバイク」と言う名称で独自の発展を遂げており、一大産業となっています。ドイツ自転車産業協会によると、2022年度のEバイクの販売台数は220万台を記録し、平均販売単価も2,800ユーロ(日本円で約44万円)と、従来の自転車の枠組みを超えた新しいモビリティとなっています。


日本では考えられないほど注目されているEバイクには、MVアグスタ、ハーレー、ポルシェといった高級オートバイ・高級自動車ブランドや、ボッシュ、シェフラー、マーレ等の名だたる自動車部品製造企業が参入しています。実際、とある企業の取材では「殆どの自動車企業やオートバイ企業はEバイク市場の参入を考えている」と語っているほど、非常に加熱している業界なのです。


日本では、Eバイクは”従来の電動アシスト自転車よりも趣味性等を重視した高性能な電動アシスト自転車”として、様々な企業が販売していますが、現時点ではマイナーなのが実情です。


当社はウェブメディア「シクロライダー」でで、日頃から様々なEバイクの情報を紹介しており、電動アシスト自転車やEバイクの情報発信に力を入れています。日本でEバイクを普及させるには、従来のウェブでの情報発信では限界があり、Eバイクに関する初心者向けの書籍が必要だと思い、出版に至りました。

この一冊を読めば、誰でもEバイクがわかる本を届けたい

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」は、日本で初めて初心者にわかりやすくEバイクに関して解説した書籍です。これまで、出版されていたEバイクの書籍はムック本やエッセイしかなく、初心者向けにEバイクについて解説した書籍は本書が初めてとなります。


Eバイクの特徴から走り方、選び方、歴史といった内容を1つにまとめるという、今まで取材を行った知見を駆使して、高いレベルの内容を目指しました。


最初の「Eバイクとはどういう乗り物か」に関しては、街中で見る”ママチャリ#タイプの電動アシスト自転車や、モーターアシストが無い人力のスポーツ自転車、そして、オートバイと比較してEバイクの特徴を紹介しています。それだけでなく、一般的な電動アシスト自転車よりも幅広い使い方があるEバイクの活用方法を紹介しています。


次に紹介する「Eバイクを運転する際に覚えておきたい事」では、Eバイクで走る上で覚えておきたいポイントを紹介しています。Eバイクは、基本的に自転車扱いで免許が不要な乗り物なので、購入したら誰でも運転することができます。しかし、安全な運転や快適に運転を行う場合は、抑えておくべき所があります。ここでは、車姿勢の考え方やブレーキのかけ方、雨天や夜間走行、コーナリング、峠道などを走る場合といった通常の自転車で走る際にも参考になる内容に加えて、変速機の使い方と漕ぎ方やモーターアシストの活用方法といった、Eバイクならでは覚えておきたい走り方も解説しています。

Eバイクを丹念に取材していたからこそ、Eバイクの本質を伝えることが可能に

(実際にEバイクで旅行を行うなど、丹念に取材を実施)


本書の出版を行う際に注意したのが、常に本質を伝えることに重点を置いたことです。Eバイクの本場である欧州市場では、Eバイクは非常に売れているため絶えず進化し続けています。海外では既にスマートフォンと接続する事でメールや地図の閲覧を行うことができるナビゲーションシステムや、急ブレーキで車輪がロックするのを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)、変速を自動で行うオートマチックトランスミッションといった、自動車やオートバイ顔負けのハイテク装備を搭載したEバイクが登場しているのです。


そのため、本書では一般的なムック本などでありがちな製品紹介はあえて行っていません。これは、Eバイクの世界は絶え間なく進化しているため、安易に新製品を紹介すると陳腐化が進むためと、時代が経過しても価値を持つような本にしたいと考えたためです。そのため、印刷を行う寸前まで、Eバイクの日本国内事情・海外事情を精査し、Eバイクの本質的な内容を常に考えながら執筆・編集作業を行っていました。


製品紹介を無くした一方で、本書では楽しみ方や選び方などEバイクに関する本質を初心者でもわかりやすく紹介するように務めました。


例えば、第3章である「Eバイクで旅をしよう」の中に書かれているルート作りを挙げてみましょう。Eバイクのカタログには、航続距離が書かれており、1回の充電で100キロ以上走行できるEバイクがあります。しかし、Eバイクで旅をする際は航続距離だけでルートを決めてはいけません。実は長い坂道を走行している時と、平地をある程度速度を出しながら走行する時では、航続距離は大きく違い、その理由と対処法を紹介しています。


また、第4章の「Eバイクの選び方・点検・カスタマイズ」の中でも、Eバイクの選び方では、今までの取材から得た知識や経験を元にEバイクの選び方に関して徹底的に解説しています。一般的に知られていないモーターの種類による特性の違いや、モーターのパワーを調べるのにはカタログの何処を見ればいいか、バッテリー容量はどのくらい必要か、一般的なEバイクよりも軽い軽量Eバイクと呼ばれている種類の利点や欠点に加えて、Eバイクの実車チェックや試乗を行う際は、どのような所をチェックをするべきかを紹介しています。


(イラスト:松本規之氏)


Eバイクの本質に対する拘りは文章だけでなくイラストについても同様です。今回、本書の表紙・本文内のイラストを担当した松本規之氏は、漫画「南鎌倉高校女子自転車部」(マッグガーデン)や、小説「ミニスカ宇宙海賊」シリーズ(KADOKAWA)のイラストで有名ですが、実はEバイクオーナーであり、Eバイクに関して精通しています。Eバイクの本を出版するのなら、イラストレーターもEバイクに詳しい人であるべきだと思い、起用致しました。

日本では殆ど知られていないEバイクの歴史も紹介

最終章の「知っておきたいEバイクの歴史、そして未来」では、Eバイク初心者だけでなく、Eバイクを所有している人や、業界関係者でも興味を引く4社の歴史と未来を紹介しています。


最初にEバイクの歴史として登場するのがドイツのロバート・ボッシュ・GmbH、イタリアのファンティック・モーター S.P.Aの2社です。


1社目のロバート・ボッシュ・GmbHは自動車部品などで有名な多国籍エンジニアリング・テクノロジー企業で知られていますが、実はEバイクの駆動系を製造している著名な企業として知られており、同社の成功により、マーレやブローゼといった自動車サプライヤーがEバイク用部品に参入するきっかけを作りました。


本書では、リーマンショックによる世界不況による影響でEバイク業界に参入し、自動車サプライヤーで有名なボッシュがEバイク業界を牽引するほどまでに成長した理由を紹介しています。


(ファンティック・モーター S.P.A社屋:モータリスト合同会社提供)


2社目のファンティック・モーター S.P.Aは、2023年現在、オフロードオートバイやEバイクを中心に製造する企業で、イタリアのエンジン製造会社で知られているモトーリミナレリを買収したことで有名です。1970年代に誕生した同社は、当初は小排気量のオートバイを製造。紆余曲折ありながらEバイクに参入することでプレミアムブランドとして躍進した理由を紹介しています。日本ではマイナーなオートバイブランドのファンティックですが、同社の成功は様々なオートバイメーカーがEバイクに参入する原点と言えるでしょう。


ロバート・ボッシュ・GmbHとファンティック・モーター S.P.Aが歴史なのに対して、未来と言えるのが、日本のヤマハ発動機株式会社と株式会社JOeBテックの2社です。


ヤマハ発動機株式会社と言えば、日本有数のオートバイを製造することで有名ですが、1993年に世界初の量産電動アシスト自転車を発売した原点でもあります。ヤマハ発動機の電動アシスト自転車の開発の歴史から、最初の欧州市場の参入から撤退、そしてEバイク用モーターの開発や現在までのEバイク製造の歴史を紹介。同社が世界初の量産電動アシスト自転車を発表してから30年目となる2023年に、欧州市場にEバイクで再参入するヤマハ発動機の歴史と未来を知ることができます。


(JOeBテック沖縄工場)

(JOeBテック沖縄工場竣工式)


最後の株式会社JOeBテックは、沖縄で誕生した日本初のEバイク/Eモビリティ専門工場です。日本国内では製造業の空洞化が叫ばれており、その中でも沖縄は日本の中でも製造業が少ないと言われています。沖縄で製造業が育たない理由は地理的要因があると言われていますが、自転車の製造拠点の中心となった台湾や中国に近いのに加えて、日本の驚異的な関税の低さとサステナビリティ(持続可能性)が追い風となり、沖縄に一大産業であるEバイクの製造工場が誕生したのです。JOeBテックに関しては世界の自転車・産業メディアで唯一、当社が竣工式に招待され、工場の全貌を見て感じた未来を紹介しています。


日本でEバイクの歴史や未来を詳細に解説した書籍は非常に少なく、本書の資料性は非常に高いと言えるでしょう。

本書を通じてEバイクを知る有意義とは


最後に、本書を手に取った方がEバイクの楽しさや魅力を感じ、実際に乗ったりビジネスのポテンシャルを感じてくれれば嬉しいです。世界中でEバイクは大きな注目を集めており、日本でもその波に乗ろうとして、ステップを踏み出している企業が存在します。


今後もエッジプレスは、電動アシスト自転車やEバイクの情報をまとめた出版を行う予定で、今後もEバイクの魅力や役立つ情報を発信していく予定です。


本書は、日本では類を見ないEバイクの世界を知る入り口として、マイルストーンとも言える内容をまとめ上げたものとなっております。この本が長く、読者の皆様のお目に留まることができるのであれば、日本のEバイクの世界に貢献ができると確信しています。

本書概要



Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本

(レーベル:シクロライダーブックス)

発売日:2023年6月23日

価格

紙媒体:1650円(税込み)

電子書籍:1485円(税込み)

著:松本健多朗 イラスト:松本規之

ISBN 978-4-911100-00-4

A5判/モノクロ/168ページ

取引取次:鍬谷(クワタニ)書店


本書は、紙書籍版はAmazon/紀伊国屋書店/楽天ブックス/honto等のウェブでの通販や、全国の書店で購入できます。


電子書籍はAmazon Kindle/紀伊国屋書店/楽天Kobo/BookLive!/honto/Sony Reader Store/au ブックパス/理想書店等で購入することができます。




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