Logo

ここは、人生の物語に出会う場所。

国内DX市場の致命的な課題 |「機械で自動化できる作業」と 「人の手が必要な作業」とを緩やかに繋ぐことで解決

著者: 株式会社Marsdy


こんにちは、株式会社Marsdyで代表をしている武藤です。

自動+手動の数値管理DXソリューション「AutoDate(オートデート)」を運営していて、企業内の「誰にでもできる仕事」が0になる世界を目指しています。


直近で、プレシリーズAファイナンスとして総額3.2億円調達したことを発表しました。お客様と対話させて頂く中で非常に強いニーズを感じており、急成長しています。


・資金調達の詳細はこちら

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000129304.html


まだようやくスタートラインといった感覚ではありますが、この機会に、どんなマーケットの課題を解決しようとしているのか、「AutoDate」とはどんなサービスなのか、どんな世界を目指しているのかを、一人でも多くの方に知ってもらいたいと思い、文章にまとめることにしました。

国内DX市場に対する課題認識

労働生産人口の減少、それに伴うDXが叫ばれて数年が経ちます。この期間、技術の進歩もあり業務生産性を高めるツールやソリューションはSaaSという形で爆発的に増加しました。また、そのDXにまつわるデータ統合や業務自動化といった概念自体の認知も広まり、これまでIT化に積極的に取り組んでいなかった企業内でもその必要性が熱量高く認識されています。


ただ、それらツールをうまく使いこなし、その恩恵を受けている企業、社内の「誰にでもできる仕事」を0にできている企業は一握りしかいません。なぜなら、企業毎に異なる独自の業務オペレーションがある中で、画一的にツールを利用するだけでは、本質的な業務改善が実現しないからです。それを実現するためには多大なシステム刷新のコストと、業務オペレーション含めて設計ができる優秀な社内リソースが必要となっており、そこがボトルネックです。


DXに対する需要の広さと、それに対して供給できるサービスの幅には現段階でもまだまだ大きな乖離があると考えています。

なぜツール導入だけでは業務改善しないのか

業務プロセスを改善する上では、ざっくり下記のプロセスを踏む必要があります。


1. 現在の業務フローの洗い出し、整理

2. 無駄が多い部分を抽出

3. 「2」で無駄が発生している要因を特定

(そもそものデータベースなのか、中間の無駄フローなのか等)

4. 「3」を解決できる施策を実施


4の部分で、基幹システムを入れ替えたり、部分的にツールを導入するという打ち手が多くなっていると思います。


しかし多くの場合、1~3のプロセスを十分に行わずに4のソリューションの導入を決めてしまい、対象ツールを利用しても元々の課題が解決しなかったり、別の課題が生まれてしまうというケースに陥りがちです。例えば顧客管理が既存システムではスムーズにワークしていなかったので顧客管理SaaSを入れてみたが、機能的にもUI的にも、1~3の中で必要な粒度の情報がさっと出せない、その情報抽出工数と合わせると、導入前後でさほど改善していない、といったパターンなどが非常に多いと思います。


この1~3のプロセスが十分に行われない、ということがなぜ生じてしまうのでしょうか?これはシンプルには難易度が高いためではあるのですが、お客様の声を聞きつつ掘り下げてみると、「現状業務整理→ソリューションを念頭に置いた課題の要因特定」ができる人材がなかなかいないという点が大きいようです。組織構造的に、こうした全体を俯瞰する立場の人が現場の各論業務を正確に肌感覚含め把握するということが難しいのと、「ソリューションを念頭に」にあるように、ある程度の打ち手の知識やイメージを持って、課題特定をする必要があるからです。結構なスーパーマンがいないと、ツール導入「だけ」で現在の業務プロセスを改善できるようにするには難しそうで、ほとんどの場合は部分的なつぎはぎ的な改善に留まってしまいます。

「本質的にDXすること」の難易度の高さ

それでは、すぐツールに飛びつくのではなく、上記プロセスそれぞれをしっかりやり切って本質的にDXを目指そうとした場合、どの企業もその恩恵を受けることができるでしょうか?コア業務のオペレーションを安定的に回しつつ、DXプロジェクトにも大きな予算やリードタイムをある程度設けられる、体力のある企業であれば、投資対効果の見合う成果を得られるかもしれません。ただ、多大なシステム刷新への投資と業務オペレーション含め設計ができる人材が必要で、それらをもってしても数年単位のリードタイムを要する本質的なDXプロジェクトは、多くの中小企業では実現ができるものではありません。


業務プロセス改善の領域で特にニーズも強い、データ・数値更新系の業務で考えてみると、本質的にDXが推進されていく上では、


  1. データ基盤の整備(そもそもデータとして無かったものなど追加)
  2. データ統合システムにアジャスト(導入する基幹システムの規格に合わせる)
  3. ダッシュボードのアウトプット(グラフなどで見やすく)
  4. 業務の改善(3のダッシュボードを見てアクションが実際に改善される)


を目指しますが、既存のデータ統合システム・ツールで、3が簡単に&自動でできるようになる、といった訴求がされているものが多くあると思います。これがすぐにできれば理想ですが、あくまで理想です。


現実は、現在の業務オペレーションや保持データが相当シンプルでは無い限り、1&2のプロセスに大きなコストと労力、リードタイムがかかることになります。基幹システム入れ替えの際に、データのクレンジングに数ヶ月~半年かかったりといったケースがまさにその例です。本質的なDXを目指そうとすると、多大なシステム刷新のコストに耐えられる体力のある企業でしか恩恵を受けづらいゆえんがこれです。


弊社サービス「AutoDate」では、この1&2にかかっている社内リソースやシステム刷新を必要とせず、見たいアウトプット(ダッシュボード)も社内リソース無しで常に出来上がっている状態、つまり、上記プロセスの3&4を全ての企業に体感してもらうことをコンセプトにしています。


これにより、多大なシステムへの投資・リードタイムを必要とせずに業務改善という最終アウトプットを最短距離で実現することを目指し、「DXすること」へのハードルを下げます。

DX推進における「AutoDate」の位置付け


AutoDateの提供価値

自動+手動の数値管理DXソリューションの「AutoDate」では、機械で自動化できる作業と人の手が必要な作業とを滑らかに繋ぐことで、これまでDXが難しいとされてきた煩雑な業務についても、その業務負担を大きく減らすことができます。


サービス概要イメージ①


最大のポイントは、企業様個社個社の状況・状態に合わせたDXを実現できることです。これまでのように、画一的にツール導入により業務改善を目指すのではなく、「機械で自動化できる作業」と「人の手が必要な作業」とを、AutoDateが入って滑らかに繋ぐことで、その企業様に合った業務改善が実行されます。


大量の業務自動化データベースから構築されている自動化スキームと、柔軟な人的オペレーションの組み合わせで、痒い所に手が届き、お客様の実現したいアウトプットが自動で出来上がってきます。


また、その構築を行うプロセス自体もお客様の負担を最小限としているので、RPAツールのように、お客様側で開発や設定、運用途中の追加開発を行う必要もありません。普段の業務を行いながら、横で勝手にその仕組みが構築されていくイメージです。


サービス概要イメージ②


なぜ、どんな思いでやっているのか

私自身のこれまでのマーケテイング・セールス周りのキャリアの中で、原体験で持っていた課題感がきっかけとしては大きいです。


いわゆる各企業のマーケティング担当者は、「マーケ数値や、事業全体の数値の見える化シートを、いい感じに整えて作って。」といった依頼を投げられるケースが非常に多いです。そこで各基幹のツールなどの抽出データからどのように必要な情報をアウトプットするかを試行錯誤すると思うのですが、ここ数年、SaaSという形で様々な業務改善ソリューションが爆発的に増えているものの、結局上記の企業毎に存在する「いい感じのアウトプット」を実現しようとすると、必ずと言って良いほどそのツールでは実現できない制約が出てきます。SaaSという形でツールとして閉じているので、構造的に仕方のないことです。結果、その実現できない部分については人的な工数が大量に発生しつつ、数値管理レポートが整えられ、更新される、というのが多いパターンでした。企業によっては、経営に近い数字だからという理由で、その作業を高給の役職者が実行しているケースも少なくありません。


労働生産人口の減少、それに対する生産性の向上が待ったなしの状況下で、こうした数値整理・更新という、ある意味「誰にでもできる仕事」で多量な工数がかかってしまっている状況、非常に非効率な状況を何とかしたいと思い、このサービスを始めました。

最初は、自身が独立後にマーケティング支援をさせて頂いていた企業様にマーケティング周りの数値更新で提供し始めていましたが、様々な領域のお客様にインタビューをしていく中で、非常に広く・強いニーズがあることが分かり、領域を広げて提供していくようになりました。


また、マーケットのタイミングとしてもまさに今だと考えています。DXの重要性が叫ばれて数年が経過し、その重要性や周辺知識に関する認知は非常に広範囲に広まっている状態です。例えば、ITリテラシーが正直そこまで高くないような領域の企業様内でも「RPA」という言葉はざっくりどんなことができるかも含めて認識されており、各業務について「もっと効率化や自動化できないの?」といった議論や上の方からのプレッシャーも強くなっているようです。


ただ、「ツールなどは色々あるようだけれど、そのために本当に何をすべきなのか分からない、やり方が分からない」という声が多く、まさに、DXに対する需要の広さと、それに対して供給できるサービスの幅には現段階でまだまだ大きな乖離があるというマーケットの感覚です。


このタイミングでしっかり事業として成長させることで、「誰にでもできる仕事」を0にし、企業内の全ての才能がコア業務に集中できるような世界に近づけていきたいと考えています。

「誰にでもできる仕事」を0にしたい、新しい仲間を募集しています!

そんな世界を一緒に作っていく仲間を募集しています。

組織としても本格的にここから作っていくフェーズで、事業作り・組織作りを自分の手で実施していきたい方、これまでのDXという流れに課題感を感じており何とかしたいと思っている方、お待ちしております!カジュアルにはこちらでも!


・公式採用ページ

https://herp.careers/v1/marsdy/114V4wQJay_K


仲間を募集中です!






行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

5min read
アーキビジョン株式会社
アプリのデザイン課題を「Highlight」で解決。アーキビジョンが提案する、DX社会を豊かにするアプリ開発のデザイン改革
アプリのデザイン課題を「Highlight」で解決。アーキビジョンが提案する、DX社会を豊かに...
7min read
株式会社ココチエ
招待状もオンラインの時代。機能とおもてなしを兼ねた『WEB招待状 Yobunara(ヨブナラ)』が提供する新しい体験とは?
招待状もオンラインの時代。機能とおもてなしを兼ねた『WEB招待状 Yobunara(ヨブナラ)...
7min read
株式会社永谷園ホールディングス
誕生から72年の永谷園「お茶づけ海苔」が新しいカタチへと進化。過去から未来へ繋ぐ永谷園の想いと、お茶づけの新たな価値とは
誕生から72年の永谷園「お茶づけ海苔」が新しいカタチへと進化。過去から未来へ繋ぐ永谷園の想いと...
6min read
株式会社コモンセンス
海底で熟成されたワイン。南伊豆の恵みに包まれて育つ、SUBRINAが誕生するまで。
海底で熟成されたワイン。南伊豆の恵みに包まれて育つ、SUBRINAが誕生するまで。 2011年...
4min read
Project Nord ApS
「ピンチをチャンスに」北欧アートポスターのブランドProject Nordが逆境の中で学んだ教訓
「ピンチをチャンスに」北欧アートポスターのブランドProject Nordが逆境の中で学んだ教...
6min read
株式会社ポンデテック
社会に存在する偏見を取り払い、新たな選択肢を提案したい。障がい者が活躍する再生パソコン事業の立ち上げと、社会課題解決プロジェクトの裏側とは
社会に存在する偏見を取り払い、新たな選択肢を提案したい。障がい者が活躍する再生パソコン事業の立...
4min read
三菱地所・サイモン株式会社
思い出を持ち帰るお買い物体験を 御殿場プレミアム・アウトレット「Gotemba Night!!」への思い
思い出を持ち帰るお買い物体験を 御殿場プレミアム・アウトレット「Gotemba Night!!...
4min read
株式会社坂角総本舖
海老せんべいの老舗・坂角、ハンドクリーム〈エビカラミライ〉開発秘話。働く人の手と、豊かな海を守りたい。
海老せんべいの老舗・坂角、ハンドクリーム〈エビカラミライ〉開発秘話。働く人の手と、豊かな海を守...
10min read
株式会社PA Communication
ブランドの価値を世の中に伝えていく。BRAND BOOSTER COMPANYへの想い。
ブランドの価値を世の中に伝えていく。BRAND BOOSTER COMPANYへの想い。 PA...
5min read
株式会社さくらさくみらい
入園式と同時に”新規開園”をするには?開園準備と続くコロナ対応に挑む新園の園長
入園式と同時に”新規開園”をするには?開園準備と続くコロナ対応に挑む新園の園長 4月1日、保育...