女性のタブー「月経やホルモンの悩み」をみんなが当たり前に話せる世の中へ。HERDAYSがアスリートや企業へ月経講座を提供するわけ
株式会社ウィルミナは1984年創業、化粧品の企画販売を中心に約40年間の長きにわたり女性の悩みに寄り添い続けてきました。自社工場を持たないファブレス企業として、原料など各分野で独自の特長をもつメーカーとパートナーシップを結ぶことにより、常に最新の技術や知見を取り入れた商品を開発し、過去20年間の累計出荷実績は9,000万本以上になります。そんなウィルミナは、表立って話がしづらい月経や更年期障害といった女性ホルモンに対する悩みに寄り添うため、2022年10月にオンライン診療・処方プラットフォームサービス「HERDAYS」を立ち上げました。そして、現在、「HERDAYS」のサービスを通じて、低用量ピルという選択肢の普及、女性のコンディショニング対策への啓蒙活動を行っています。このストーリーでは、私たちがHERDAYSに込めた想いを、創業以来初となる女性の代表取締役であり、HERDAYSの生みの親でもある幸村の言葉とともにお伝えします。
化粧品会社を超えていく。新サービス「HERDAYS」を立ち上げた理由
実は、ウィルミナの社名は、よりよい未来をつくりたいというWILL(意志)とあらゆる女性の道をILLUMINATE(照らす)していく決意から2022年9月に変更したものです。
「これまで囚われてきた固定観念や常識に気が付いて、全ての女性が生きやすい世の中になっていけばいい。そのためには化粧品の枠を超え、女性のさまざまな選択肢に寄り添うようなサービスを提供していきたい。自分の体を知り、いま取れる選択肢を知ることで、これからのライフプランを決める支援をしたいと考えた」と幸村は当時を語ります。
「結局、化粧品を作っているとはどういうことかというと、女性のホルモンの変化に向き合っているということ。月経や更年期障害、始まるもそうだし終わるもそうだし。そこに向き合う40年でもあるわけなんですよね。化粧品を作ってきていたけれども、化粧品だけでは解決できないホルモンの悩みの深さがあるというのは分かっていました」(幸村)。
そこで幸村が立ち上げたのが「HERDAYS」です。ロゴデザインには、クラシックな書体に曲線を組み込み、心身の“ゆらぎ”を表現。不安定な要素を持たせつつ、それらを密着させることで、一人ひとりの”ゆらぎ”に向き合うコミュニティの安心感を体現してもらいました。
「当事者だけでなく、社会全体で課題を解決できるようなコミュニティにしていきたい。シスターフッドと呼ばれるような、連帯できる場所がまだまだ日本には足りないと思っていて。そういった思想も含めて、このサービスでありブランドであるというところは、他と違うものにしたいと思っています。医薬品やプロダクトだけ販売して稼ぐ、という従来の思想ではなく、今までタブーとされてきた月経や更年期障害を当たり前に話すことができ、その悩みを関わる人達みんなで解決をしていく世の中へ日本を変えていきたいと考えています。そして、女性が自分らしく晴れやかに生きる社会をつくりたい。そのための製品やサービスを既存のやりかたを超えてでも提供していくことが大事だと思っています」(幸村)。
HERDAYSのクリエイティブ制作パートナーである㈱ARCA代表、社会派クリエイティブディレクターとしても活躍している辻 愛沙子さん(右)と。
自分の人生を自分で選択できる、そんな当たり前を全ての女性に
HERDAYSのコンセプトは”自分の人生を自分で選択できる、そんな当たり前を全ての女性に”。第1弾として働く女性の多くが悩みを抱える月経課題を解決するため、低用量ピルのサービスを提供しています。
「月経をコントロールすることというのは、すなわち、体調をコントロールできるとか、日常をコントロールできるというところなんです。ずっと「仕事も日常も自分で自由に選択できて動けるような生き方ができたらいいよね」と思ってきたので、少しでも体調や日常をコントロールできるように、まずは月経=ピル処方から提供したいなと思いました。」(幸村)。
また、HERDAYSには「月経や妊娠、セックスや更年期、乳がん、子宮頸がん、卵巣がんといった女性特有の病気に至るまで、女性が抱える健康問題やライフスタイルの課題がある中、「女性の体や性にまつわること」の一般情報は限られていて、共有することすらタブーな常識を変革する、そんな社会的意義をもたせたい」と語ります。
様々なアンケート調査で女性特有の症状が退職の経験・検討に至らしめ、働く上での大きな妨げになっていることが明らかになっています。低用量ピルは女性がパフォーマンスを維持し、QOLをあげることに有効な手段です。しかし国連が発表した「避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)」によると、低用量ピルの日本における服用率は2.9%。米国の13.7%、イギリスの26.1%、ドイツの31.7%といった欧米の服用率と比較すると低く、低用量ピルは日本でまだまだ知られていない選択肢です。この点について幸村は「日本で服用率が低いのは、圧倒的に正しい知識や情報が足りていないからだと思っています。」と語ります。
HERDAYSの取り組み:アスリートや企業へコンディショニング対策講座実施
サービスローンチから約1年。HERDAYSは女性アスリートや企業に対し、コンディショニング対策講座の提供を開始しました。月経痛やホルモンバランスに苦しむ当事者だけではなく、彼女たちと関わるコーチや上司が月経を始めとする女性ホルモンに対する正しい理解を深めていただくことで、チームとして試合や仕事でのパフォーマンスを考える社会を目指しています。
ホルモンバランスを整える選択肢の1つである低用量ピルのトップアスリートの服用率をみても、世界では83%が服用しているのに日本では49%ほどです。コンディションや対策についても、まずは正しい知識と情報を知ることがスタートと考えています。
そして、ウィルミナが目指す、社会全体で課題を解決する世の中への活動は、ウィルミナだけでは難しいと考えています。多くの企業様との連携や協業を通じて目指す社会作りへ挑戦をしていきます。
直近では、女性アスリート支援の一環で12歳〜15歳の選手やその保護者、男性指導者に対しコンディショニング対策の講座を実施。今すぐピルによる対策が必要ではないとしても、つらいときには「我慢するしかない」という選択肢しかないのではなく、パフォーマンスを維持するために対策をとるという選択肢があることを共有しました。「コンディショニング対策は男性も一緒に学ぶということが大事だと思っています。スポーツも企業もそうですが、経営や指導的立場にいるのは男性がまだまだ多い。月経をタブーにするのではなくみんながあたり前に話せるようになれれば、社会全体で課題を解決できるようになるんじゃないかと思っています」(幸村)。
なお。教育プログラムはHERDAYS監修医、産婦人科医の多面的なサポートも得て開発したもので、薬剤師の資格を持つウィルミナの社員がファシリテーターを務めます。本教育プログラムは、2023年9月より提供開始した法人向けサービスにて一般企業社員向けにも提供可能です。
◆HERDAYSについて
2022年10月にローンチした株式会社ウィルミナが運営するオンライン診療・処方プラットフォームサービス。女性が抱える身体の不安や生きづらさを解消することをミッションとし、第一弾として多くの女性が抱える月経に関する体調不良等の悩みを軽減するためにピル処方サービスを展開。日々の選択肢を届けるオンライン診療・処方プラットフォームとして、お客様と医師を繋ぎ、オンラインでの医師診療環境・決済代行・配送までをワンストップで実現いたします。https://herdays.jp/
◆法人向けサービスについて
女性従業員のパフォーマンスや会社全体の生産性向上を目指す企業様に、コンディショニング対策講座を実施いたします。
講座を通じて女性従業員のヘルスリテラシーを高めるだけでなく、男性従業員も一緒に月経について学び理解を深めることにより、チームビルディングにも有効な内容となっています。なお、講座を受講いただいた企業様には、HERDAYSを通じた低用量ピルのオンライン診療・処方を法人価格にてご提供いたします。また、ご要望に応じて福利厚生として導入いただくことも可能です。
【講座・サービスに関するお問い合わせ】:cs@herdays.jp
◆株式会社ウィルミナについて
1984年にニチメン株式会社(現 双日株式会社)の一事業部門としてスタート。約 3,000 万人もの組合員を擁する生活協同組合の化粧品カテゴリーにて主要ベンダーとして、化粧品・ヘアケア・オーラルケア・健康食品などの「安全・安心」な商品を提供し続けている。2020年 6月には一般市場向けに自社サイト「大人肌研究所」を開設。2022年10月にはオンライン診療・処方プラットフォーム「HERDAYS」をスタートし、ウェルネス市場へも参入。また、2023年7月にフェムケアブランド「Ibiza Beauty」を展開する株式会社ファイブテイルズを吸収合併。Well-Being & Beauty Company として、あらゆる女性が自分らしく、晴れやかに生きる社会の実現を目指している。
<会社概要>
会社名:株式会社ウィルミナ(2022年 9月1日社名変更)
所在地:本社- 東京都新宿区新小川町 4-1 KDX飯田橋スクエア 3階
代表者:代表取締役 幸村 潮菜
事業内容:女性のLife Issueを解決するソリューションの企画・開発、自社ブランド化粧品等の企画、開発、製造販売及びインターネット通信販売、インターネットを用いた遠隔医療関連サービスの企画・運営
企業サイト:https://www.willumina.co.jp/
<ウィルミナ代表取締役 略歴>
楽天に入社し、コスメ、ウェルネス、マタニティなど女性向け商材の責任者、営業統括部長を歴任した後、ベンチャー企業に入社。テクノロジーを使って顧客満足度を高めることを追求した数々のサービス開発や事業を立ち上げる。その後、商社に入社し、国内外の健康と医療の先端イノベーション、ウェルネス領域への投資を担当。
2022年2月ウィルミナの代表取締役社長に就任。女性がより活躍する社会を応援する企業を目指している。
広島大学オープンイノベーション・アドバイザー。慶応義塾大学大学院経営管理研究科卒。
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