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医療支援から災害対策まで。ライフラインを支える製品を次々に生み出すヴィガラクス株式会社の誕生と製品開発のストーリー

著者: ヴィガラクス株式会社

#開発ストーリー #防災 #太陽光発電



私たちヴィガラクス株式会社は、災害時でも当たり前のようにライフラインである電気を使える用品を提供し、いかなる時も人々のLIFEの尊厳を守り尊び、LIFEの質を向上することを目標としている会社です。

設立は2019年。“ヴィガラクス”という社名は、3つの言葉が組み合わされた造語です。


Victory(勝利)・Vigorous(活発)・Lux(光の照度の単位)


前職で太陽光パネルメーカーの営業を経験してきた代表の横山が

「災害対策の中でも電気にフォーカスした商品に取り組みたい」という想いからこの社名を付けました。

そして、それには代表が阪神淡路大震災で被災した体験が大きな影響を与えています。


今回は、ヴィガラクスの創業ストーリーとそこに込める想いを代表・横山からお話しさせていただきます。


原体験は阪神淡路大震災。後に起業するきっかけに

阪神淡路大震災が起こった1995年、私は中学1年でした。

当時、兵庫県尼崎市にある自宅で両親と祖母、姉と暮らしていましたが、突然の揺れになすすべもなく、ただただ布団の中で揺れがおさまるのを待つことしかできませんでした。

幸いにも家は倒壊を免れましたが、当時通学路として利用していた電車のレールは波打ち、同じく通学路沿いの家は倒壊。

地震の発生が通学時間だったならば・・・と初めて死を感じた出来事でした。

そしてこの被災した経験が、後にヴィガラクスを創業する原体験となったのです。

写真提供:神戸市

太陽光パネル業界に抱いた疑問

社会人となり太陽光パネル業界に転職したのですが、そこである疑問を抱くこととなりました。

まず、太陽光パネルが投資目的にばかり使われていること。

それに、メガソーラーを設置する場合は当時山を切り開いて設置する方法が

大半で、社会にとっていいもののはずが環境を破壊する設置方法にギャップを感じていました。

しかもそのメガソーラーで生み出した電気はそのまま一般家庭で使うには電圧が高すぎて使えず、また一般家庭向けに電圧を変換する装置もない。

だったら意味がないんじゃないだろうか。

太陽光発電は災害が発生した時にこそ活かされるべきだと思ったんです。


太陽光発電について勉強と行動を積み重ねた日々

太陽光パネルだけだと災害時には天候が良い昼間にしか使えず、さらに発電した電気を貯めないといけない。そこで家庭用の太陽光パネルと、大容量のバッテリーをセットにして電気の備蓄ができないかと考え、勉強を始めました。


次にレジャー用バッテリー事業の新規立ち上げにも関わりました。キャンピングカーのバッテリーを従来の鉛電池からリチウムイオン電池に切り替える開発を手伝ったんです。

そこで自分のやりたいことはレジャーではなく、やはり災害対策だなと改めて思うきっかけになりましたね。


さらに建築用コンテナとの出合いもありました。コンテナは頑丈で移動も運搬もできる。このコンテナと太陽光発電、備蓄電気を組み合わせては・・・と今のヴィガラクスで販売している商品の基礎となる組み合わせを考えました。


災害対策の重要性を思い、2019年に起業

中学生で経験した阪神淡路大震災。そして社会人になってから感じた太陽光パネルへの疑問。“電気”というライフラインに必要不可欠なものを、災害時にこそ使えるように。

被災という経験があったからこそ、災害対策の重要さを知り、自分の進むべき道に確信が持てました。

そしてその想いを胸に、2019年に「ヴィガラクス」を起業しました。


新型コロナウイルスの流行

私が起業した2019年の終わりごろ、世界は一変しました。

新型コロナウイルスが猛威を振るい、外出さえままならない混乱の時期がこんなに長く続くと、誰が予想したでしょうか。

今まで災害対策に力を入れてきた私でしたが、この世界的な危機に何かできないのかと考え始めていました。

そこで生まれたのが「モバイルクリニック™」です。


医療従事者も患者さんも守る「モバイルクリニック™」の開発

発熱外来コンテナ診療所「モバイルクリニック™」は、フォーモスト株式会社(東京都中央区)と株式会社ピースノート(栃木県宇都宮市)との開発連携協定により誕生しました。


病院には様々な理由で訪れる方がいらっしゃいます。

原因は分かっていないが発熱などの症状がある方、新型コロナウイルスと判明した方

その他の病気が原因で通院している方。

もちろんそこで働く医療従事者たちもいるわけです。

病院としては患者の治療にあたると共に、院内で感染を広げないことも重要な課題です。

そのためには新型コロナウイルスの疑いがある患者を診察する「専用の施設」が必要だと考えました。


新型コロナウイルス以外の患者の安全の確保、医療従事者を感染リスクから守り、病院経営も守ることができ、医療崩壊を防ぐことができる設備。しかもそれがすぐに機能できたら。

そこで専門医の監修の元開発されたのが「モバイルクリニック™」でした。


事業の柱となったモバイルクリニック™の活躍

ありがたいことに、モバイルクリニック™は設置先医療機関、施設スタッフの方々、利用者の方々に喜んでいただけ、各メディアにも取り上げられるなど弊社を代表する商品となりました。

現在、用途に合わせた複数タイプを展開しており、2023年9月時点で全国78施設89棟の導入実績があります。


変わっていく法律と、モバイルクリニック™のポテンシャル

2022年12月、国会で感染症法が改正されました。

新型コロナウイルスが5類へと移行され、私たちの生活に変化が起きたように、医療現場にも大きな変化が起きています。


大きくまとめると、今回の新型コロナウイルスの流行における反省点を踏まえ、未来の未知のウイルスに備えた対策をやっていこうということになったんです。

各病院には国や都道府県が行う感染症対悪や医療の確保について協議に応じる義務が課されており、その中には発熱外来の数の確保も含まれています。移動・運搬ができるモバイルクリニック™ならば新たに施設を建設することもなく対応でき、これからも活躍してくれると思っています。


災害時に役立つ仕事を」という原点に、改めて立ち返った

この約3年間、新型コロナウイルスという大きな課題に向き合ってきましたが、災害は待ってくれません。

自分がヴィガラクスを作った原点となる「災害時に役立つ仕事を」という想いもどんどん形になってきています。

それがエルアーク®シェルターです。


エルアーク®シェルターとは

エルアーク®シェルターは、耐久性・居住性に優れた建築用コンテナに太陽光発電システムと備蓄機能を搭載した運搬・移動が可能な施設です。

自家発電により送電線や電源がない場所にも設置することができ、停電時にも電気の供給が可能です。

電気は水や食料と並んで生活に欠かせないものであるにもかかわらず、準備や備蓄のハードルが非常に高い。

いざ災害が発生した時には多くの人々の避難生活を賄う電力が大量かつ継続的に必要になります。現状の発電機等では、発電燃料の確保、発電機能などクリアしなければならない課題が多く、クリーンで安全な電力環境を準備し備えておくためにこのエルアーク®シェルターを開発しました。


エルアーク®シェルターの二つの活用方法

エルアーク®シェルターには様々な活用方法があると考えています。

その中で私たちがご提案したいのが緊急時の避難用備蓄倉庫や災害時の救護室として活用する方法。

エルアーク®シェルターは自家発電ができるので、避難用倉庫としてだけではなく災害時に救護室として活用することができるのです。


災害対策として重要なこと

厚生労働省医政局が出している令和6年度の概算要求に災害医療体制を推進するものが盛り込まれています。

そこには今後発生が予想されている南海トラフ地震や首都直下地震等の大規模災害に備えて、災害医療の体制強化や施設整備の支援を行う予算が振り分けられています。

さらに、災害時に病院機能の補完として薦められているのが医療用コンテナです。


医療用コンテナとひと口に言っても、様々な種類が存在します。

移動のできない設置型のもの、災害発生時に他所から運んでくる移動型のもの。

私たちの考えでは、移動型のコンテナには限界があると思っています。

もし災害発生地域に行くまでの道路が寸断されていたら、大渋滞が起こっていたら、事故が起こっていたら・・・

現場に到着するまでにかなりの時間を要することになるでしょう。

そうならないために、災害発生時にはその設備が即稼働し、さらにインフラ復旧時まで稼働し続けていることが重要であると私たちは考えます。

モバイルクリニック™とエルアーク®シェルターなら、移動・運搬もできる設置型コンテナとして新たな建物を建設することなく設置でき、災害時にもすぐ医療施設として活用することができます。

今後は災害対策としてのモバイルクリニック™の可能性を広げ、災害発生時の様々な課題に対しエルアーク®シェルターにて対応できるよう商品企画をしていきたいと考えています。



私たちヴィガラクスは医療・防災で命と暮らしを守ることを信念としています。

これからも私たちの挑戦は続きます。




プロフィール

横山 和也


学生時代に阪神淡路大震災で被災。その経験から「災害時に役立つ仕事を」と志すようになる。社会人となり旅行会社での営業、福利厚生制度見直しのコンサルティング、美容医療機器メーカーでの営業、ソーラーパネルメーカーでの営業、レジャー用バッテリー事業の新規立ち上げなどに関わり、2019年に独立、ヴィガラクス株式会社を設立。



【会社概要】

社名:ヴィガラクス株式会社

本社所在地:兵庫県神戸市中央区栄町通5丁目2-2

代表取締役:横山和也

主な事業内容:医療コンテナ「モバイルクリニック™」シリーズの開発・販売

       自家発電システム搭載コンテナ「エルアーク®シェルター」シリーズ

       の開発・販売

       防災ブランド「エルアーク®」シリーズの販売


【商品情報】

モバイルクリニック™:https://www.vigalux.jp/mobileclinic/

エルアーク®シェルター:https://www.vigalux.jp/elarcshelter/




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