早稲田大学ビジネススクール(MBA)で導入される、次世代経営シミュレーションゲームの誕生秘話と、経営人材育成への取り組み
スコレ株式会社(SCHOLE Corp)は、企業の経営を担う人材に必要な、"経営戦略の立案"、"財務的な思考力"、"リーダーシップ" などを実践的に習得する経営シミュレーションゲーム、“Business Management Game (BMG)” を開発しました。
BMG はゲーミフィケーションを活用した最先端のプロダクトで、人的資本への効果的な投資や、広い視野と高い視座を持つ経営人材の創出を実現します。
現在はビジネススクール(MBA)だけでなく法人企業様での導入が進んでおり、この記事ではBMGの誕生秘話や、人材育成への活用事例、将来への展望などをお伝えします。
01. 人材育成や組織開発で悩みを抱えた原体験をもとに、“経営シュミレーションゲーム”の開発に取り組む
2020年4月、LINE株式会社に所属していた須藤は、体系的に経営を学ぶことを目的に、早稲田大学ビジネススクール(以下、WBS)へ入学します。
WBS で様々な業界に勤める学友たちと出会うと、LINE の事業部長として新卒社員のキャリア開発、中途社員の採用やエンゲージメント強化など、人材・組織にまつわるテーマに注力していた自分と、近しい悩みを抱えていることに気づきました。
そこで、WBS で学んだ経営学のエッセンスと、実務で得た実践知を組み合わせることで、より多くの人が能力を発揮することに貢献できるプロダクトを作れるのではないかと考え始めます。
学生時代にゲーム会社で働いていたことや LINE での経験を活かして、WBS の同級生である大野と、経営シミュレーションゲームの開発を目指して、2021年にスコレ社を創業しました。
早稲田大学へプロダクト開発を提案
2021年に WBS の先生方とプロジェクトのキックオフをしてから、プロトタイプが出来るまでの期間は約1年。本業や大学院での勉学もある中で、週末プロジェクトとして集まった仲間たちと共にプロダクト作りに取り組んだのです。
※マネジメントゲームの講義を担当される眞野先生、田村先生と (2021年8月)
02.「Business Management Game (BMG) by SCHOLE」とは?
BMG のプレイヤーは、経営者として会社を創業し、企業価値の最大化を目指して、競合他社と競いながら経営に取り組みます。
5,000万円の資金をもとに、工場建設、原材料の仕入れ、製品の製造、人材採用、営業や広告宣伝などを実施し、経営理念の実現や事業成長に取り組みます。
オリジナルでわかりやすい Web 上で完結する UI 、ゲーミフィケーションの要素を取り入れた経営システム、経営の結果がリアルタイムで出力される財務諸表などを用いて、部門を横断した経営に取り組みます。
※BMG by SCHOLE (特許申請中)
一般的な座学の研修と違って、リアルなビジネス環境が凝縮されたシミュレーションを実践することで、経営人材としての能力開発に繋がります。
限られた時間の中で意思決定を繰り返し、経営理念・戦略の実現に向けてチームで経営に取り組む経験が、学習効果を飛躍的に高めることが特徴です。
03. 早稲田大学ビジネススクール(MBA)では、毎年約200名を超える日本・海外の大学院生が利用
2022年より、スコレ社が提供する BMG が早稲田大学ビジネススクールの授業に導入されています。
※二日間の集中講義に臨む社会人学生たち
企業に勤めながら大学院に通う社会人学生、グローバルプログラムへの留学生など200名以上が利用しており、経営者目線の獲得、理論と実践の融合、リーダーシップ開発とチームビルディングに貢献しています。
※2023年より英語版の提供を開始
リアルな経営を追求したゲームシステムやロジックの設計、楽しく本気で経営を実践できる UI/UX の構築、運営用の管理システムの構築など、考慮すべき点は多岐にわたりましたが、テストプレイ会を何度も実施し、全体のバランスを調整していきました。
04. 法人企業様でも、経営人材の育成とリーダーシップ開発を目的に"BMG経営研修"の導入が拡大
人的資本の重要性が謳われ、さらなる人材への投資や能力開発が求められる企業様に貢献することを目指し、BMG を活用した経営人材育成プログラムの提供をはじめました。
不確実性の高い現代だからこそ重要度がます、戦略的マインドセットと決断力、柔軟な適応能力と問題解決能力、戦略と財務両輪での思考力、リモート環境下でのチームビルディングなど、幅広い目的で導入が進んでいます。
金融機関 / メーカー / 医薬品 / 製造業など幅広い業種の企業様でご活用いただき、受講後のアンケートでの満足度は95%以上と非常に好評で、継続的にご利用頂いております。
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◇導入事例: ライオン株式会社様 (インタビュー)
新規事業の立ち上げを担う部門を対象に、1.企業経営を実践する経験、2.事業計画の立案における精度の向上、3.チームビルディングと相互理解を目的に、BMG経営研修を導入されています。
企業経営を擬似的に体験することで、組織全体の経営に対する解像度が高まり、事業計画のクオリティ向上に貢献し、受講者の満足度は非常に高い結果となっています。
経営・事業に対する共通言語を構築し、限られた時間の中での議論や意思決定の繰り返すことで、ハイブリットな働き方が中心になる中でのチームの一体感醸成に大きく繋がりました。
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BMG は学びの効果を最大化するために進化できる余地が多分にあります。経営人材の育成とリーダーシップ開発に貢献するためにも、引き続きプロダクトの改善に取り組む予定です。
05. 人材の多様性を活かした Team Building & Leadership 開発にも着手
現在は事業の軸として ”BMG経営研修” を提供していますが、私たちが目指すのは “理論と技術の力で人と組織の可能性を解放する” ことです。
そこで、自己認識(Self Awareness)を軸とする Team Building & Leadership Program の提供を始めました。
若手社員の自己理解、新設されたチームにおける相互理解、事業目標を達成するためのチームビルディングとアクションプラン策定などを目的に、企業様で導入されています。
一方的な座学ではなく、一人一人の強みや違いに着目したワーク中心のインタラクティブなプログラムが、受講者の主体的な学習と新たな気付きの発見を促進しております。
06. 急速にテクノロジーが発展する現代だからこそ、人や組織に向き合うソリューションを提供したい
AIなどの技術の進化、雇用制度の変化、価値観の多様化などに伴って、ビジネスパーソンを取り巻く環境は急激に変化していますが、技術の力によって不要な業務から解き放たれる現代だからこそ、それを扱う人や組織がより重要になると信じています。
多くの人々が自己を正しく認識し、ありたい自分を追求しながらもポテンシャルを最大限に発揮し、よりよいビジネス、組織、キャリアへと繋がることを目指して、様々なソリューションの提供に挑戦します。
まだまだスモールなチームで、試行錯誤しながら事業を立ち上げている段階ですが、もしも共感してくださる方や、弊社が提供する事業にニーズを感じる企業様がいらっしゃいましたら、お声がけをいただけると大変うれしく存じます。
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スコレ株式会社 / SCHOLE Corporation
代表取締役社長(CEO): 須藤 奨
早稲田大学教育学部を卒業後、新卒で入社したLINE株式会社にて広告事業本部長、Marketing Solution Company Executive などを務め、2023年に退職。
現在は創業したスコレ社のCEO兼、デジタル庁にて国家公務員として勤務する。2023年経営学修士(MBA)取得。note / X(Twitter)
取締役(CMO): 大野 幸
新卒でウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社に入社し、EC事業やマーケティング・プロモーションに従事した後、現在は、国内メーカーにて、グローバルDX戦略、マーケティングデータ分析などを務める。
2022年経営学修士(MBA)取得。日本マーケティング学会、ナラティブ・マーケティング研究会所属。
スコレ株式会社
・Mission:理論と技術の力で人と組織の可能性を解放する
・事業内容:人材・組織開発に関するソリューションの開発と提供など
・設立: 2021年8月2日
・HP:https://www.schole-corp.com/
・問い合わせ先:schole.contact@schole-corp.com
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