コロナからの再起。30年の歴史あるフィットネスクラブがコロナの襲来によりわずか半年で閉店し、アーチェリースクールとして再起。地域貢献とアーチェリーへの重なる想いとは
KLスポーツは、愛知県尾張地域にてスイミングスクールとフィットネスクラブを運営しており、1982年の開校から41年間、のべ約8万人もの地域のみなさまに水泳を教えて参りました。
水泳は0才から100才まで楽しめる生涯スポーツであり、また、オリンピック種目のひとつにも数えられる競技スポーツでもあります。
私たちはこのような水泳というスポーツを通じて地域のみなさまの健康と子ども達の成長をお手伝いさせて頂いております。
ところが、2020年、世界中が新型コロナウイルスに襲われました。
同年12月31日、KLスポーツが30年間運営して参りましたフィットネスクラブ”KLスポーツケルン”はその新型コロナウイルスのあおりを受け、閉店を余儀なくなれました。
▼閉店前
▼閉店後
あれから2年半。
閉店したフィットネスクラブがアーチェリースクールとして再出発。
なぜフィットネスクラブの再開ではなく、アーチェリースクールだったのか。
アーチェリーへの熱い想いとは…
コロナ禍の3年間について弊社の阿部恭三(副社長)が振り返ります。
30周年記念のはずが…
KLスポーツケルンは、1990年、プール、トレーニングマシン、スタジオ、ストレッチスペースを備えた成人向け総合型フィットネスクラブとしてオープンしました。
当時は入会手続きに行列ができる盛況ぶり。
その後、地域のみなさまの健康を願って30年に渡り運営して参りました。
また、2020年にはオープン30年を迎えることもあり、30周年イベントや30周年記念グッズの企画を進行中でした。
「フィットネスクラブ=クラスター」という風評が蔓延
みなさまの記憶にも残っているかと思います。
とあるフィットネスクラブで発生したクラスタ-(集団感染)が日本中に広く報道され、「フィットネスクラブ=悪」という風評が生まれました。
「クラスターが発生したのに、なぜ営業しているんだ?」と叩かれる毎日。
在籍会員はみるみるうちに減少し、僅か数ヶ月に半数にまで落ち込みました。
感染予防を徹底するも、力及ばすに閉店
フィットネスクラブが悪いわけではありません。
一方で、フィットネスクラブを叩いた人が悪いわけでもありません。
新型コロナウイルスという100年に一度の未知なるウイルスが急襲し、闇に包まれた世界。
人々の中に積もる不安や不満、やり場のない感情。
誰かを悪者にしたい、誰かを責めたいという感情も致し方ないと言い聞かせ、感染対策を徹底しスタッフ一同懸命に努力致しましたが、力及ばず叶いませんでした。
KLスポーツケルンは2020年12月31日、30年の歴史に幕を閉じることとなったのです。
閉店後の2年間、フィットネスクラブ業態をどうするか悩んだ
閉店後、スイミングスクール3校は営業を続けました。
海に囲まれた島国日本においては、子ども達を泳げるようにすることは社会的使命であると信じ、営業をすることを叩かれることがあっても、子ども達の未来には必要なことだと言い聞かせ、営業して参りました。
一方で、いずれ新型コロナウイルスも終息するであろうその後、閉店したフィットネスクラブをどうすべきかを悩む毎日でもありました。
フィットネスクラブを再開すべきなのか、それとも…
原点に立ち返って、地域貢献とは何かを考えた
こんな状況だからこと原点に立ち戻りました。
弊社の企業ミッションは「スポーツを通じて地域の子ども達の成長の一翼を担うこと、地域の皆様の健康の一助となること」です。
そして、私たちの施設は、地域のみなさまに必要とされ、支持頂けてこそ成り立っております。
すなわち、地域貢献なくして存続することは不可能であり、弊社スタッフには常日頃「地域貢献」を伝えて参りました。
一方、コロナ禍のフィットネス業界でいうと、無人営業の24時間フィットネスクラブが急拡大した時期でもありました。
そんな状況の中、フィットネスクラブを再開することが地域貢献なのか。
今地域のみなさまに必要とされているのはフィットネスクラブなのか。
そう考えていた際に、とあるスポーツに出会いました。
アーチェリースクールとしての再出発
そのスポーツというのが、アーチェリーです。
2021年に開催された東京オリンピックで、弊社KLスポーツあま大治スイミングスクールの地元あま市出身の武藤弘樹選手(トヨタ自動車所属)が銅メダルを獲得したのです。
当時は、アーチェリー?弓道の洋風版?くらいのイメージでした。
しかしながら、地元からメダリストが誕生したこともあり、アーチェリーについて調べていると、アーチェリーがいかに特徴的で魅力的なスポーツであるかということを知りました。
アーチェリーは、年齢、性別、体力、障がいの有無に関係なく同じルールで対等に勝負ができ、腕力や技術が重要なのは当然のことながら、最後は集中力や精神力が勝負を決めます。
男女混合のオリンピック競技、オリンピックとパラリンピックの垣根がなくなる競技に一番近いとも言われています。
多様性、インクルーシブ、ジェンダーレス、ボーダーレス…
様々な価値観が多様化した現代において、アーチェリーというスポーツの魅力に目が向けられる時代が来ると感じました。
「アーチェリーというスポーツを通じて、地域の人々の人生を豊かにしたい」
こうして、アーチェリーというスポーツの魅力を広く知ってもらい、アーチェリーを通じて地域のみなさまの生活が豊かになればという思いから、閉店したKLスポーツケルンを改装し、2023年6月1日、KLアーチェリーアカデミー春日井を開講したのです。
開校4ヶ月で日本最大級になったアーチェリースクールとしての、今後の展望
お陰様で開校から4ヶ月で、在籍会員数は日本最大となりました(2023年10月当社調べ)。
とは言え、アーチェリーはまだまだマイナースポーツです。
アーチェリーに出会った子ども達にアーチェリーの魅力を伝え、アーチェリーを通じて成長してもらいたい、そして世界で戦える選手を育てていきたいと思っております。
まずは近い目標として、地元愛知で開催される2026年アジア大会。
アジア大会で盛り上がりを見せたスポーツナンバーワンを目指して、今から3年かけて普及活動に勤しんで行きたいと思っております。
そして、いつの日かKLスポーツからオリンピック選手が登場する日を楽しみにして頂けると幸いです。
KLアーチェリーアカデミー春日井
愛知県春日井市勝川新町1-27
0568-34-1222
※お問い合わせは→こちら
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