Logo

80代の著者さんもおられます。

「IT技術」と「モノづくり技術」をクロスさせることで他にはない価値を発揮したい――パーソルクロステクノロジーの取り組みと展望

著者: パーソルホールディングス株式会社

パーソルグループは、中期経営計画2026においてありたい姿として「“はたらくWell-being”創造カンパニー」を掲げ、はたらく個人の可能性を広げることに挑戦しています。


モノづくり・IT・研究開発など多様な領域における技術課題の解決を担うとともに、エンジニアをはじめとする技術者の派遣事業を展開するパーソルクロステクノロジー株式会社。“はたらく個人”の中でもエンジニアのはたらき方を変えることで、社会課題を解決していきたいという思いがあります。


今回は、取り組みと展望をテーマに、パーソルクロステクノロジーでIT営業本部と事業統括本部を管掌する執行役員本部長の山川に話を聞きました。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「TECH DOOR」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。


“一人ひとりが自分でキャリアを切り開く時代”を見据えて感じた、人材サービス業界の将来性


―まずは、山川さんのこれまでのご経歴から聞かせていただけますか。


ファーストキャリアは生命保険会社の営業職で、新たな営業組織を1期生として立ち上げる経験をしました。その後インテリジェンス(現・パーソルキャリア)に転職し、転籍や事業統合プロジェクトへの参画なども経験しながら、パーソルグループで20年ほどキャリアを積んで今に至ります。


私が転職活動をしていた当時はまだ終身雇用が主流でしたし、私は首都圏から離れた地域にいたため、転職活動の情報収集に非常に苦労しました。行き詰まりを感じたときに、偶然見つけた人材紹介サービスに申し込んだことが、人材サービス業界へのキャリアチェンジのきっかけです。


無料で転職について相談でき、自分一人では得られなかったような情報が豊富に得られ、さまざまなアドバイスまでもらえる。そんなサービスのあり方に非常に衝撃を受けたと同時に、これからの時代は「一人ひとりに“自分でキャリアを選択すること”が求められるようになる」と直感し、業界としての伸びしろに期待して人材サービス業界を志すようになりました。


―パーソルグループのキャリアの中で、どのような役割や業務を経験されてきたのでしょうか。


人材紹介サービスにおいて、キャリアカウンセラーとして5年ほど個人のお客さまへの営業を担当した後、サービス企画業務とIT関連業務をそれぞれ経験しました。


そして、ここまでの経験で人材紹介のビジネスモデルや組織構造が理解でき、どの場所でも一定のパフォーマンスが出せると自信がついたことを機に、視野を広げるべく人材派遣サービスのIT組織へ異動しました。


異動後は、事業再編に伴うプロセスや現場のオペレーション整備、システム統合などを行っていました。というのも、当時よりパーソルグループ内では積極的な事業再編が行われており、IT環境の整備も必要不可欠だったのです。ここ10年ほどは、事業再編に関わる一連の業務に奔走していました。

人材や技術、企業の“クロス”によって、社会やエンジニアとしてはたらく個人のニーズに応える


―ここからは、パーソルクロステクノロジーとはどのような会社か、概要から聞かせてください。


パーソルクロステクノロジーは、自動車や航空宇宙、産業機器などの“モノづくり”から、システムやWeb、通信といった“IT”まで、幅広い領域において技術的なコンサルティングや請負、エンジニア派遣などを手がける企業です。



私はその中で、テクノロジーを活用してビジネスやサービス、業務プロセスをデザインする「サービス戦略本部」を率いる役割と同時に、ITエンジニア派遣事業の営業組織「IT営業本部」も兼務しています。


―パーソルクロステクノロジーはどのような背景で設立されたのでしょうか。


IT・モノづくりエンジニアの人材派遣サービスを提供するパーソルテクノロジースタッフ、モノづくりの領域における人材派遣・業務委託・請負を行うパーソルR&D、両社の親会社であるパーソルプロフェッショナルアウトソーシングの合併によって、2023年1月に誕生しました。


昨今テクノロジー活用のニーズが急速に高まり、今後もその社会実装の加速が予測される中、エンジニアとしてはたらく個人の“多様なはたらき方”や“スキル獲得・キャリアアップ”に対するニーズも高まっています。


「“はたらくWell-being”創造カンパニー」を掲げてはたらく個人の可能性を広げることに取り組むパーソルグループとして、私たちの持つ採用・育成力と案件獲得力を活かし、このような社会やエンジニア個人のニーズに応えたいというのが、社会的な背景をふまえた一つの目的です。


またこれからの時代、ITとモノづくりの垣根は限りなく低くなっていくはずです。たとえば自動車の電子制御が当たり前のものになると、ハッカーによる乗っ取りを防ぐためにも、IT領域で培われた技術を応用して車のセキュリティを高めることが求められるようになりますよね。

こういったITとモノづくりの関連性が高まる中、パーソルグループが持つそれぞれの領域における技術を武器として“クロス”させ、シナジーを生みながら他にはない価値を発揮していきたいという思いも込められています。

はたらくエンジニアとお客さま、それぞれに提供できる価値とは


―続いて、パーソルクロステクノロジーへの“期待”にフォーカスして伺います。まずはたらくエンジニアの方々に対して、どのような強みを持ち、どのような価値を提供していけると考えていますか?


まず前提として、派遣というはたらき方は、組織や環境の変化に適応して自分自身を柔軟に変化させるという、今の時代においてビジネスパーソンとして求められるスキルを磨けるものだと言えます。

この観点から、エンジニアリング技術だけでなくビジネススキルも高め、キャリア形成における強力な武器を身につける機会を提供できることが、一つの価値だと捉えています。


また、これまで培ってきた案件獲得力と顧客基盤によって、活躍の場として幅広い選択肢を提供できることも強みだと自覚しています。思いを持って努力される一人ひとりのエンジニアに対し、さまざまな業界のモノづくりに携われる可能性や、ITに関してもインフラやセキュリティ、AIなど多様な領域に挑戦できる可能性を届けていきたいところです。


―スキル習得、人材育成という観点ではいかがですか?


パーソル総合研究所が実施した「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」の調査結果分析から、日本では新たなスキル・テクノロジーに対する関心や意識が諸外国と比べて低いことが明らかになりました。


出典:パーソル総合研究所,グローバル就業実態・成長意識調査(2022年),p14


これをふまえ、リスキリングやアップスキリングといったはたらく個人の継続的なスキル習得・向上を企業が後押しすることが重要だと私たちは捉えており、現在この人材育成に向けた取り組みに注力しています。


将来的には、パーソルグループとして蓄積してきた人材育成のノウハウや仕組みを活かしながら、モノづくりとITの両領域における知見を学べる拠点や仕組みを整備していきたいと構想しています。


―お客さまに対してはどのような強みを持ち、どのような価値を提供していけるとお考えですか?


総合人材サービス企業としての採用・育成力や、パートナー企業さまとの協業によって、幅広い領域に対応できるエンジニアを輩出できることが、強みになると考えています。それによって、たとえば戦略や企画のフェーズから実装・運用までEnd-to-Endでご支援することで、お客さまの事業に貢献していくというのが一つの価値提供のあり方です。


また戦略や企画のフェーズからご支援に入らせていただいたその先で、グループ内での連携によって、システム開発や運用・保守を請負や人材派遣などさまざまな手段で支えていきたいと考えています。

―人材派遣ビジネスの市況感もふまえ、今後の課題と捉えていることがあれば教えてください。


これからは、単に「人材が足りなくて困っているお客さまのもとへ人材を派遣する」というビジネスではなく、DXをはじめとしたお客さまの根本的なニーズに対して「こうすれば実現できるのでは」とご提案し、派遣や請負、業務委託といったさまざまな形で価値提供ができるようになっていかなければいけないと考えています。


そして、そういった提案や価値提供をするには、何よりも日本におけるエンジニアの数を増やす努力をしなければいけません。一社が与えられるインパクトは小さなものかもしれませんが、新卒の方や経験者・未経験の方、職業訓練校で学んだ方などがエンジニアとして新たなスタートを切れる組織や仕組みを作ること、営業を管轄する立場として派遣先やお仕事を見つけてくることに、パーソルクロステクノロジーでしっかりと取り組んでいきたいと思います。


―最後に、パーソルクロステクノロジーとしての今後の展望をお聞かせください。


特に大きなテーマとなるのが、“生産性を高める”ことです。日本の労働人口が減っていく中であらゆる企業が直面するこのテーマに取り組み、さまざまな企業をお手伝いし続ける存在になっていきたいと思っています。


こうした“はたらく”への向き合い方は、人材紹介や人材派遣のような、いわゆる人材サービスの“ど真ん中”からは少し外れる、間接的なものかもしれません。


しかし、テクノロジー活用によって生産性を高める過程において、結果的にこれまでにないポジションが生まれて新たなはたらき方が拓かれたり、人材不足に悩む企業の悩み解消につながったりしていくはずです。


そんな、“はたらくWell-being”を生み出すための手段としての生産性向上を世の中にご提供することを通じ、中期経営計画2026や、その先にあるビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現に向けた価値発揮ができる組織を目指していきたいと思います。


※2023年11月時点の情報です。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「TECH DOOR」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。




行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。

この他の企業のストーリー

5min read
株式会社スタディカルテ
3分で【医学部入試との相性】が確認できる!受験生の空回りを無くすため『志望校相性診断』を無償提供するスタディカルテ代表の想い
3分で【医学部入試との相性】が確認できる!受験生の空回りを無くすため『志望校相性診断』を無償提...
3min read
ALBATZ株式会社
幻のコーヒー「コピ・ルアク」〜不思議なファンタジーに潜む「光」と「影」
幻のコーヒー「コピ・ルアク」〜不思議なファンタジーに潜む「光」と「影」 【世界一のコーヒー天然...
4min read
株式会社エンストル
急成長した「家具のリメイク」の裏側。"家具をつくり、直す"enstolならではのリメイクとは?
急成長した「家具のリメイク」の裏側。"家具をつくり、直す"enstolならではのリメイクとは?...
9min read
ITS JAPAN LLC.
介護・保育・物流など3Kと呼ばれる業界の救世主「見えにくいものを見える化する」WEBアプリ TACTICS開発秘話
介護・保育・物流など3Kと呼ばれる業界の救世主「見えにくいものを見える化する」WEBアプリ T...
6min read
三菱地所・サイモン株式会社
酒々井プレミアム・アウトレットに「遊覧ヘリ」「ゴーカート」が新登場。買い物にとどまらない体験価値向上の狙い
酒々井プレミアム・アウトレットに「遊覧ヘリ」「ゴーカート」が新登場。買い物にとどまらない体験価...
6min read
稲とアガベ株式会社
SAKEと地域の未来を発信したい! 秋田・男鹿のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」が開催した、クラフトサケ元年を象徴するイベントがもたらしたもの
SAKEと地域の未来を発信したい! 秋田・男鹿のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」が開催した、ク...
5min read
一般社団法人 全国燃料協会
BBQを日本の炭でもっと美味しく。国産木炭の魅力を発信する「炭フェスタ」がBBQイベントを通じて伝えたいメッセージとは
BBQを日本の炭でもっと美味しく。国産木炭の魅力を発信する「炭フェスタ」がBBQイベントを通じ...
5min read
アトラスト・ヘルス株式会社
「世界中の医療体験」が見直されている世界で、精神科領域へのアクセシビリティの改善や新しい医療体験を構築し、WeMeetという人々の心と医療の架け橋を創る理由
「世界中の医療体験」が見直されている世界で、精神科領域へのアクセシビリティの改善や新しい医療体...
10min read
マウントマヨンジャパン合同会社
エンジニアのスペシャリスト・田邊氏インタビュー 〜エンジニアの強みを最大化するための2つのDX〜
エンジニアのスペシャリスト・田邊氏インタビュー 〜エンジニアの強みを最大化するための2つのDX...
6min read
アドビ株式会社
アドビ、本社を置くサンノゼで新社屋の開設と地域への取り組みを強化
アドビ、本社を置くサンノゼで新社屋の開設と地域への取り組みを強化 撮影: Courtesy o...