創建1800年を誇る。九州最北端の和布刈神社が手掛ける「空き家供養」斎行までのストーリー
松本清張が「時間の習俗」に描いた和布刈(めかり)神事で知られる門司区の和布刈神社。「仏教伝来以前の自然信仰では死後の魂は自然に返るとされ、海や山への散骨が行われていました。
古来の弔いのあり方に立ち戻り、人生最後の道先を照らすお手伝いをしたい」という思いから2014年からスタートした「終活」支援として「海洋散骨」で供養した遺骨は2500柱を超え、最近では県外からのお申し込みも増えております。
神道式のお葬式「神前葬」や、思いのこもった遺品を供養する「思物供養」など、人々が直面する「終活」支援を行ってまいりましたが、この度、「空き家供養」を斎行することとなりました。
このストーリーでは「空き家供養」を斎行するに至った背景について、振り返ります。
和布刈神社
3万社余りの寺社仏閣が消滅するという危機感から始まった「終活」支援
本来神社とは、人生の節目を祝う儀礼や、亡くなった方を弔う、冠婚葬祭を通して人智を超えた概念への敬意を表す場所です。
しかしながら、2050年になると3万社余りの寺社仏閣が人口減少などの影響により消滅すると言われています。
多くの神社は主に、賽銭と祈願、お守りというこの3つの柱から成り立っており、特にお正月の三ヶ日に1年分の収益を確保し、12ヶ月按分し運営している神社が殆どです。この正月の収益に依存することをやめない限り消滅という結末が待っているでしょう。
一方で人口が減少しているものの、高齢化が進んでおり、2040年になると年間170万人の方がお亡くなりになります。
これは、第一次葬儀時代が幕開けするということで、2025年には4人に1人が75歳以上に達すると言われています。
御霊が海へ還るための「海洋散骨」や神道式のお葬式「神前葬」、思いのこもった遺品を供養する「思物供養」「空き家供養」などを通じて、このような近年の社会的な背景や神社の仕組み、本来持っていた意義を考え続ける中で課題解決に繋がる新しい「終活」支援の形を見つけ、取り組んでまいりました。
2033年には全住宅の27.3%が空き家に。空き家問題の様々な原因
現在全住宅の13%が空き家であり、2033年には国内の空き家は1955万戸、全住宅に占める割合も27.3%になる見通しが出て、大きな社会問題になりつつあります。
また、北九州市の高齢者率は30.7%であり、市民の約 3.3 人に 1人が高齢者となっています。
自身の家を放置したままマンションや施設に移り住む高齢者の方、先祖から相続したものの管理しきれず放置される空き家。
これらが多く点在する地域においてなぜ、空き家になってしまうのか。空き家になってしまう理由を考えると
「祖先の思いがこもった家を手放すことへの抵抗感」
「なにか収益につながるのではという期待」
「管理しきれないことでの放置」
など、様々な事情が見えてきました。
土地と家をお返しし、思いを清め、次世代へと引き継ぐ「空き家供養」
日本では古くから、家を建てる際、土地の神さまに使用の許しを得て、土地と家が末長く安全であることを祈願する「地鎮祭」を斎行してきました。
空き家供養とはその土地の守護神に長年、その土地を利用させてもらったことへの感謝とその穢れを祓い、土地をお還しする祭典のこと。
先祖代々、手を加え大切に使ってきた家にはもの同様、思いが宿る。
空き家供養は長らく神さまよりお借りしていた土地と家をお返しし、思いを清め、
次世代へと引き継ぐための区切りとなるはずです。
リリース後には近隣の方からも「良いよね」等の共感のメッセージをいただいており、事業の可能性を感じています。
超高齢化社会に入る2025年に向けて、和布刈神社の目指す神社の終活支援
和布刈神社の御祭神である瀬織津姫は日の終わりを司る月の神さまであることから、「終活」支援は和布刈神社の由緒に添った事業と考えております。
御霊が海へ還るための「海洋散骨」や神道式のお葬式「神前葬」、
思いのこもった遺品を供養する「思物供養」に「空き家供養」。
これらはこれまでの人生を振り返り、安心して残りの人生を過ごしていく為に、残された大切な人たちへの思いやりと準備です。
時代の流れと共に当たり前だった多くの価値観がいま、見直され、生前にご自身の意思で最後の時を決めたいと考える方が増える中、和布刈神社は人生の終末を神社で整えるお手伝いをしております。
(無料でご参加いただけます) 終活セミナー・散骨体験会
▪終活セミナー
海洋散骨とご供養の流れをご説明します。終わりに拝殿にて正式参拝し、
皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
▪散骨体験会
海洋散骨「合同散骨プラン」を本番同様の内容でご体験頂けます。
神主と共に船に乗り、お骨に見立てたお塩を海に撒きます。
詳細と申込みはこちらから
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ