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あなたの物語を教えてください

即時手ぶらで子どもを預けられる。ママ・パパに寄り添った一時預かり専門店「キッズルームCOCO.NURSERY」の誕生秘話。

著者: 株式会社aiHUB

一時預かり専門店キッズルームCOCO.NURSERY(ココナーサリー)を運営する株式会社aiHUB(アイハブ)は、子育て世代のママ・パパと子どもたちの人生のサポートをしたい!と立ち上がり、自分たちも預けやすいこんな店舗があったらいいなを実現しました。


入園料0円、ミルク・おむつ無料サービス、予約なしでも来店OKのキッズルームです。

持ち込みも自由、有料でも昼食・夕食、おやつを提供しているので、手ぶらでご来店が可能です。時間外は予約制にすることで夜間や早朝の運営も実現させた、保育士・看護師の有資格者が在籍した安心してお預けいただける店舗です。


今回はCOCO.NURSERYの店舗開発までのストーリーをお伝えいたします。




一時預かり施設との出会いは自身の悩みから。

代表取締役篠田千夏も現在3歳と1歳の2児の母であり、ビジネスと子育ての両立を実現するために一時預かり託児所を利用していました。

一時預かりサービス事業があることを知ったのも去年のことで、出産してだいぶ経ったあとでした。


2人目を生んで2か月後に主人の勧めで3日間の経営者セミナーに参加する機会があり、その時に生後2か月の子をみてもらえる施設がないか相談したところ、受講セミナー側からベビーシッター会社を紹介されたのが最初でした。


1時間約2000円×8時間の3日間だったので5万弱かかりましたが、それでもシッターさんが家に来てくれるサービスがあることに感謝しましたし、自分の貴重な時間も手に入りました。


その時に、受講セミナー側から、子どもがもう少し月齢があがれば、一時預かりの託児所があることも聞かされ「一時預かり施設」を初めて検索することになります。



子育てサポートを通じて新しい事業の柱を築きたい

aiHUBには(❝愛を繋ぐ❞と❝Ihave:私は持っている❞)という2つの思いが含まれています。弊社は、『住宅・暮らし』を通じて人と人との愛を繋ぐを企業理念に、当時は不動産事業のみの会社でした。


しかし、このたび託児サービス事業に触れてから、託児所の存在のありがたさとサービスのすばらしさに感銘を受け、託児事業は弊社のいう『暮らし』の分野で、ママやパパがこれからも仕事や夢に、自分の目標に向かって、将来家族と豊かな人生を送るための努力の過程に、そして子ども達の笑顔を増やすことができる地域密着型のサービスとして、愛を繋ぐことができる事業に当てはまると捉え、今よりも利用しやすいサービスと通いやすい場所で弊社で運営することとなりました。


託児事業をすることを決めたこのとき、2023年1月17日です。





スポットで即時に。託児所ではなくキッズルームとしているこだわり

当時、この世に一時預かりのシステムがあることを知らず、上の子は保育園に入園するまでの赤ちゃん期間は私の事務所にゆりかごごと一緒に持ち込んで、スタッフと赤ちゃんがいるなかで仕事をしていました。


今では保育園に入所できていますが、保育園が休園する祝日などに当時2歳の上の子を一時預かりに預けてみると、もちろん私は仕事が捗り、子どもは友達と遊ぶことができ、笑顔で一生懸命その日の出来事を話してくれ、1日中子どもと一緒に過ごした時よりも良好な関係を築くことができました。


育児もアウトソーシングを活用することの大切さを身をもって感じた初回でした。

この頃から複数の施設を利用することになります。


託児所と聞くと毎日に近いお預けのイメージで、月契約するほど家を空けるわけでない場合、そういう家庭はそもそも「託児所」というワードを検索しないので保育園・幼稚園以外で情報が入ってこないのです。


毎日必要でなくても、スポットで即時お預けができたらより良いサービスだと思い、事前に子どもと一緒に見学や面談に行く工程をなくしました。子どもを預けるまでになるべく保護者様の負担を減らし、気軽に利用ができる店舗を目指しました。


私のような自分のしたい仕事や勉強、夢を叶えるために自分の時間を確保することができる貴重な一時預かりシステムですが、近くに相談する相手や情報がなく孤独な育児に陥ってしまっているママ・パパの休息の場としても当店の育児サポート事業がお役に立つことができることも目指しています。



託児所に預ける日々での荷物はあまりに大量だった。

そこで、一番大変だったのは、託児所に連れていくまでの荷物でした。

一時預かり顧客だった私は、いつも突然用事が入りました。それは、一時預かりシステムを利用しだしてから選択肢が増えたことも関係しています。


例えば、今から人と合わせたいなどと食事が入った場合でも、行かなくてもいい用事ではあるけど私にとっては顔を出しておきたい用事で、今までは子どもがいるから参加することを当然にあきらめていた用事にも行くことができるようになりました。


連絡をもらい、その用事に向かうとなったときは、今いる出先から一旦家に帰宅し、子ども2人分の荷物【おむつ・分量を量ったミルクの粉、哺乳瓶、マグ、着替え】を持って、保育園に向かい子どもたちをピックアップします。途中スーパーでお惣菜など子どもの夕食とおやつを購入して一時預かり施設に連れて行きました。


急な用事でなければなんでもない荷物ですが、人に呼ばれてかけつけるのに2時間はかかっていたため、この事前用意が減るとより良いサービス事業になるのではと、この頃ずっと考えていました。


しかし、今のまま荷物が多くとも一時預かりサービスの存在はそれだけで素晴らしいもので、私の選択肢が広がったことは確かです。これまでに利用してきた託児所には、育児サポートをしていただき、とても感謝しています。


現在、当店のミルク・おむつ無料サービスに加え、食事有料提供サービスも好評をいただいており、駆け込みで食事も依頼されるときはとてもやりがいを感じます。





最も苦戦した物件探しも、持ち前の行動力で理想の物件を。

福岡市の都心の空き物件はすべて断られました。

複数人の来店と子どもの足音・声が近隣店から苦情になるのではないかという懸念から託児所は入居が決まりづらい業種だったようです。


ほどなくしてからエリアを拡大し、電車の駅通りではない、車通りの多い郊外の1階路面店で託児事業の承諾をいただき、スケルトンの店舗に入居することになりました。

この頃2月半ばです。


すぐ業者を連れてきて見積もり依頼しましたが、内装だけで300万円はかかるだろうということでした。しかも、壁から床から作るので工事に2カ月はかかる場所でした。


その数日の間に、斜め前の店舗が募集されているのに気づきました。そこは、2階ですが一面ガラス張りで目立つ外観に内装はきれいで入居後すぐに営業ができる物件のうえ、賃料は同額、さっそく不動産屋に問い合わせると託児所の入居可でした。すぐさまスケルトン物件はハンコを押す前だったため、不動産屋の女性にムッとされながら、なんとか事務手数料だけお支払いしてキャンセルができました。


そしていよいよ、ガラス張りの2階テナントとの打ち合わせです。2階の場合、消防法で2方向非難といって、2つの出口の用意が必要なんですが、こちらは裏口を大家さんの物置に使っているため合鍵も渡せないということになり、消防法の観点から託児所としては入居ができなくなりました。


スケルトン物件は昨日断ったところで、戻るとこもなく、キープしているテナント物件をすべてなくし、振出しに戻りました。


気持ちを新たにすぐに物件を探しなおします。都心から4駅離れた、特急・急行が停まる比較的大きな駅前で託児所入居可能な2階の物件を見つけました。事前に消防署に出向き、今回の物件が消防法をクリアしているか相談・確認し、契約を締結。

この頃3月半ばです。


NTT電話番号も前々物件のスケルトン物件のときに申込んだ同番号の引継ぎが可能なエリアだったため、工事日もすぐに訪れ、代表番号とともに公式HPの用意も進み、入居から1カ月後にOPENすることができました。


オープンまであと1か月

求人を募集し、新規スタッフが保育士2名・看護師1名・保育補助者4名の確保をし、子育て世代向けのフリーペーパーにオープンの案内と近隣商業施設やクリニックなどに1時間無料クーポン券を置かせてもらい、2023年4月22日にオープンを迎えます。


はじめ3か月は知名度がなく利用もまばらでしたが、夏休みから利用者が安定していき、広報活動を行えばそれだけの問い合わせと反響をいただき、当店のサービスが地域に注目されている事業であることは感じていました。


しかし、当店は認可外保育施設のため助成金等もなく、お客様の売り上げだけで運営をしなくてはいけないため、当初から1時間ワンコインで預かることに料金が安いのではという声を社内外からいわれてきました。


しかし、500円から少し料金をあげたところで、今の利用者が離れるだけで、値上げは決して効果的ではないと、私はより集客に力を入れ、ワンコイン営業にこだわりました。


それは私が利用者だったからです。大きな負担がかかると預けずらくなるのはお客様のためにならないと思い、利用者を増やす運営を続けました。





スタッフの「安全」こそ託児の「安全」に繋がる。値上げを決断。

おかげさまで7月に補充スタッフを募集することになりました。


新規店ともあり、面接の応募は多くくるのですが、イメージと違ったのか、採用しても数日働いただけで呼び出されて辞退されたり、入社日の昼休みの外出中に退社した応募者もいました。


かわいい子供たちを残して店舗を去っていく候補者をみて私自身が大きなショックを受けました。


次第に、既存スタッフに負担がのしかかってきます。


私自身も長時間現場に出ることが増え、スタッフの疲労困憊した状態を理解しました。

当スタッフがいなければこの店舗は運営ができません。


お客様の利益もですが、当スタッフを守るためにも余裕のあるスタッフの確保でより安全な託児ができるように、また昨今の賃金・物価上昇を鑑みて料金改定を決断いたしました。


そうと決まれば、料金改定1か月前の10月1日より店頭に料金改定の案内を掲げ、その後の面接で11月1日入社予定の3名の採用が決まりました。

価格増加と人材増員の働き方改革です。


やはり、1時間のお預かり料金が500円税別から800円税込に改定になってからは、利用者の人数は減りました。

それでも当店に感謝していただき、必要としてくれるお客様が継続して利用してくれています。


今では、新スタッフも余裕をもってお子様に接することができ、特にお客様の中で多く喜ばれている声が、『いつも預けると泣き続ける子ですが、ここで初めて笑っている姿をみれました』と言っていただくようになりました。


一時預かりの託児所には、初回のお子様が多く訪れますので、お子様も緊張して泣く子はとても多いです。私たちは、泣き続ける子をどのように笑顔にすることができるかを常に考えています。


そんな場に慣れない子へ、より一層手厚く接することができるようになったのは、この度スタッフの補充ができるようになったおかげであり、今回のことで私の務めは、広報活動以外にスタッフ一同が働きやすい職場環境を整えることだと気づきました。


スタッフがきらきら明るく働くことができると利用者側の視点に立った質の向上にも繋がり、豊かな店舗運営ができると確信しました。


とはいえ、今後も連日お預けになるお客様には利用料金に負担がかかりますので、チケットやパスカードの発行をもって割引価格を提供することにいたしました。


弊社は、これからもお客様のご意見やご要望に耳を傾け、お客様に必要とされる場を提供いたします。



                                 スタッフ一同




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