誰もが知りたかった1on1ミーティングの悩みに明快回答!本田賢広氏の実践解説執筆ストーリー
変化が激しく“正解”のない現代では、上司の指示を部下に伝える上位下達ばかりでは立ち行かない。メンバーも主体的に想いやアイデアを出し、果敢にチャレンジできる環境が不可欠である。そのためには双方向で率直、活発、建設的なコミュニケーションが欠かせない。
しかし現実は、飲み会の減少やリモートワークなどで雑談は減り、対話も表面的になりがち。そんな中、熱い注目を集めているのが「1on1ミーティング」である。1on1とは従来の上司主体の進捗確認などとは異なりメンバー主体、定期的に上司と一対一で対話するもの。
多くの企業が導入しているが、「メンバーが自発的になり業績が良くなった」「上司に悩みを聴いてもらえた」など喜びの声がある一方、「メンバーが本音を話してくれない」「1on1は苦痛だ」など悲鳴にも似た声があるのも残念ながら事実である。
「1on1ミーティングの極意」は深い信頼関係ができ、メンバーが内発的に動機づけられる「質の高い1on1」について、その本質や具体的実践法を記したものである。丸善 日本橋店はじめ東京・大阪の主要書店4店舗でビジネス書ランキング1位を獲得した同書の制作秘話を紹介する。
1on1ミーティングの現場で起きていることへの深い洞察。実践者に寄り添うため、その本質を本田賢広氏自ら執筆
著者の本田賢広氏は、経営層向けのエグゼクティブコーチングや、1on1ミーティングを始めとする企業研修、講演、執筆などを行う、国際コーチング連盟マスター認定コーチです。
出版会社ワンパブリッシング社が著者を探していたところ、「実践!1on1ミーティング」(日本経済新聞出版2021年3月)を読まれた方がご縁を繋ぎ、その著者 本田氏に執筆を打診。最初は「図解付きで、1on1ミーティングに初めて取り組む方向けの、優しいものを」という企画提案でした。
しかし、本田氏曰く
「ありがたいお話ですが、そのような本はすでにいくつも出版されています。それよりは、1on1ミーティングを実践していて、うまくいかないけど何とか光を見出したい!と熱心に取り組み苦労しているマネジャーに寄り添いたい。少しでも力になれるものを書いてみたいです」
1on1ミーティングは、上司の『あり方』を含めた『体得スキル』です。したがってポイントが分かればすぐにうまくできるとはなかなかならず、ある程度継続する中で、創意工夫や改善をしながら徐々に上達するものです。そこで、本田氏が1on1ミーティングのフォロー研修などを行った際、多く寄せられた「うまくいかない」お悩みについて本質的な要因を紐解き、具体的な解決策を記す形(Q&A形式)ならお役に立てるのではないか。こうして企画がスタートしました。
当初は、ライターさんを立てましょうという話でした。しかし2時間の著者インタビューを5日間行い、出来上がったサンプル文章を見た本田氏は
「やはり10年以上かけて練り上げてきた体系は、いくらライターの方が優秀でも10時間話したくらいで本質が伝わるものではないとよく分かりました。そしてコーチは“上”から目線ではなく“横”から勇気づける存在。先生然とした語調は自分らしくなく違和感があります。敬意と応援の気持ちを込めて執筆したいです」として、前作同様、著者自ら執筆することを決意。日中は研修やコーチングでスケジュールビッシリのため、土日祝日は当たり前、移動中や夜中、そして何度も完徹するという命懸けの執筆の日々が始まりました。
15,000人の研修受講者、実践者の悩みや質問から、本田賢広氏が選びに選び抜いた22個の実践的Q&A
最初に取り掛かったのは、1on1実践者の悩みの選定。延べ15,000人に向け実施した研修でいただいた受講者からの質問、フォロー研修実施前の事前アンケートに書かれた悩み、研修後にいただいた悩みへのメール回答、そのほかにも寄稿文やブログなどあらゆる材料をかき集めプリントアウトしたところ、A4用紙50枚にもなりました。さらに全ての悩みや質問を一つひとつ短冊状に切っていくと山のように積み上がり、そこからが大変。近しい内容でカテゴリー分けするのは気が遠くなるような作業です。本田氏が経営するセブンフォールド・ブリス社の天野さんが獅子奮迅の活躍で大いに協力してくれ、何とか全て分けることができました。
何日もかけて整理した結果、Qの数は72に。このままではとても本のサイズに収まらないので、さらに数日かけて統合や入れ替えを繰り返し、やっとの想いで22個までまとめることができました。しかしそのようなプロセスを経て煮詰められた22の質問は、非常に濃い、まさに選び抜いた納得のQになったのです。
対症療法ではない、マインドセットから見つめ直す根本的な問題解決を提案
本田氏がQに対するAを作るに当たって大切にしたことは、対症療法ではなく「本質」から回答すること。「うまくいかないなら、こうすればいい」という対処に留まらず、まずは「うまくいかないのは、上司のどのような言動に起因しているのか。その言動は、上司のどのような心理から起こっているのか」という真因に目を向けます。「そうであるならばマインドセットはどうありたいか、何のために、具体的にどうすれば良いか」というように、根本的な克服ができることにこだわり抜きました(即効性というより、漢方薬のようにじわじわ体質から快方に向かうイメージ)。
なぜなら、うまくいかない言動のベースにあるマインドを変えずに表面的なテクニックだけで何とかしようとしても、むしろ相手に伝わるのはノンバーバル(非言語=表情や声のトーンなど)、つまり本心であり、かえって不信を招き逆効果だからです。また、表面的なテクニックばかり使い続けると、上司自身のマインドも段々にすさんでいき、誰もハッピーになりません。
そして、往々にして同じ誤ったマインドセット(メンバーに無理に言うことをきかせようとする、メンバーの感情を無視するなど)から複数のうまくいかない事象が引き起こされるため、一つの事柄に表面的に対処しても応用が効かないのです。逆に言えば、適切なマインド(人は自分を認めてくれる人には心を開いて素直な気持ちになるなど)でメンバーに接することができれば、様々な問題が一気に解消します。机上の空論では終わらず効果が出るゆえんです。実際にうまくいった実践者のお声も、多数収められています。
読者からの反響
「Qがそれそれ!って頷けるものばかりだったので、みんな同じ悩みなのねとちょっと安心感もあり、あっという間に読み終えました。同僚も同じ感想を言っています。これまで1on1は不定期だったのですが、最近は定期で実行しています」
「昨今、1on1ミーティングがマネジメントの基本になっているため、関連書籍を多数読みました。実際に取り組んでみるとできないことばかり。具体的にどのように考えれば良いのかをQ&A形式で丁寧に解説されており、極めて実践的。今後の1on1ミーティングにおける教科書になるのではないでしょうか。配下の全管理職、管理職候補に読んでもらおうと思います」
「私がメンバーとの1on1を通じてマネジメントを行う上で、メンバーに質問されて胃がキリキリしたことや、悩み抜いたが結論が出ていないことなど、本当に知りたかったことがQ&A形式ですべて書かれていました。結果、朝まで一気に読んでしまい、ずっと手元に置いておきたい書籍です(笑)マネジメントや1on1を真剣にやっている人ほど心に刺さると思います。このような1on1を実践できるリーダーに皆が成長できれば、日本や世界が良くなる気がしています」
本田氏から読者の皆さまへのメッセージ
「これまでメンバー想いの方、自律的なチーム作りを目指される方、管理職として成長したいと志を語る方など多くの素晴らしいマネジャーに出会ってきました。その想いを実現する手段として、1on1ミーティングにチャレンジされる皆さんにはリスペクトしかありません。『1on1ミーティングの極意』がそんな皆さんにとって、少しでも困難克服のパートナー、あるいは癒しや勇気の源などになりましたら幸いです。
私はこれからも、経営層向けのエグゼクティブコーチング(組織の上位層が良質なコミュニケーションをすれば会社全体の風土が良くなる)や「社内1on1コーチ養成プログラム」などで一歩一歩貢献していきます。そして2024年度は企業内に留まらず、個人の方がオープンにご参加いただけるスクールの開講も検討、準備しています。
私自身、幼少期からの対話下手で苦い経験を繰り返し、その度に学んできました。そして今が人生で一番楽だ、楽しいと感じられるようになりました(未だ修行中ですが)。コミュニケーションの質が人生の質に直結することを実感しています。皆さんのますますのご活躍とご多幸を応援しています!」
【目次】
はじめに 〜1on1ミーティング実践者の皆さんへ、敬意と応援の気持ちを込めて〜
序章1on1ミーティングと3つのフェーズ
第1章1on1ミーティングの必要性や運営についての疑問
01 1on1ミーティングをやったら離職率が下がる、また業績が上がるとは思えません。意味はあるのですか?
02 日頃からメンバーとのコミュニケーションは取れています。1on1ミーティングをやる必要があるのですか?
03 高い専門知識やリーダーシップがあるメンバーへの1on1ミーティングは、どうすればよいのでしょうか?
04 1on1ミーティングを受け入れてくれないメンバーがいて、困っています。
05 繁忙で1on1の時間が取れません。また、メンバーが忙しさを理由に、1on1の時間を取ってくれません。
06 1on1ミーティングの始め方、進め方、終わらせ方が分かりません。
07 メンバーがテーマを思いつきません。また、継続実施する中で、テーマが尽きてしまいます。
第2章メンバーが本音で話せるために 〜第1フェーズ
08 メンバーとの間に「世代」やコミュニケーションの取り方にギャップがあり、分かり合うのが難しい状態です。
09 メンバーに愚痴や他責発言が目立ち、こちらが心を開きにくい場合、どうすればよいですか?
10 メンバーがなかなか本音を話してくれません。どうすればよいでしょうか?
11 メンバーとの関係がすでに壊れている場合でも1on1ミーティングをやらなければならないのですか?
第3章 メンバーが内発的に動機づけられるために 〜第2フェーズ
12 「褒めて伸ばす」というが、下手に褒めると達成基準が下がって良くないのではないでしょうか?
13 モチベーションが低く、淡白に見えるメンバーにはどう接すればよいでしょうか?
14 「もう定年も近いので、大過なく過ごせればいい」と言われるベテランに、どう接すればよいでしょうか?
第4章 メンバーが「ありたい姿」に気づくために 〜第3フェーズ
15 メンバーに「どうすればいいと思う?」と訊いてもアイデアが出ないので、ついアドバイスしてしまいます。
16 ありたい姿がないメンバーは、どうすればよいでしょうか?
17 ありたい姿が引き出されるためには、具体的にどんな質問をすればよいのでしょうか?
18 時間内にコーチングが終わらなかったり、メンバーのテーマが変わったりした時、どうすればよいでしょうか?
19 キャリアプランが明確に出てこない。どうすればよいでしょうか?
20 他責ばかり言うメンバーにそれを気づかせたいが、どうしたら変わってくれるでしょうか?
21 違和感を覚えるメンバーの言動を全て肯定したら、「認められた」と受け取られて悪影響が出ないでしょうか?
22 あまり本音で何でも言われても、解決しようがないことは困ってしまう。どうすればよいですか?
第5章 1on1ミーティングと上司の成長
謝辞
【書誌情報】
書名:1on1ミーティングの極意
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4651203213/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i1
著者:本田賢広
発売日:2023年7月23日
定価:1,650円(税込)
発行:株式会社ワン・パブリッシング
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社セブンフォールド・ブリス
電話: 03-6908-5617
Email:honami_amano@sevenfoldbliss.com
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ