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圧倒的わかりやすさでROICをスタンダートに。現場マネージャーや担当者に向けた『ROIC 超入門~ P/Lだけじゃない事業ポートフォリオ改革』の誕生秘話とこだわり

著者: アットストリームコンサルティング株式会社

いまROIC経営が注目されています。


それは、企業を取り巻く社会環境の変化によって「売上や利益の管理だけでは企業が成長できなくなってきた」からです。企業価値向上に向けたひとつの方向性、それがROIC経営です。


 本書では、ROICの考え方、基本的な計算方法、キーポイントとなる事業別ROICの算出、ROICの目標値の設定の仕方や他の経営指標との活用などを通じて、ROICをどのように経営に活かしていくか、わかりやすく説明します。


会計の専門家ではない方にも、ROIC経営の本質が理解いただけます。

執筆までの経緯:ROICへのハードルを下げるという使命感。

ある会社でROICを経営指標とする経営管理制度の導入のお手伝いをしていたときに、財務部門の担当者の方から次のようなことを言われました。


「問題は、どうやって現場に説明するかですね。現場に説明しても、ROICどころかB/Sって何ですか? と言われますよ。」


多くの会社が経営指標としてROICの導入を進めています。

一方、導入してはみたものの、なかなか現場に浸透できず苦労しているというお客さまも数多くいらっしゃいます。


そこで、ROICついて解説したWebページ、書籍などを探してみたのですが、


・会計知識のない担当者向けに、

・ROICを用いたマネジメントを

・わかりやすく、それでいて体系的に


説明する文献は、意外にも存在しないことがわかりました。


だったら私たちが書くしかない、これが執筆するに至る経緯となりました。



出来るだけ専門用語は使わない。最も配慮した“圧倒的なわかりやすさ”。

本書の読者層としてイメージしたのは、営業や生産など、会計の専門知識には疎いとされる現場のマネージャー、担当者の方々です。


具体的には、


・「P/L(損益計算書)のことはなんとなくわかるけど、B/S(貸借対照表)、や簿記のことはよくわからない」という読者を対象として、


・ROICを導入すること、すなわち「利益中心の経営管理から、資本効率を意識した経営管理」へ変わるとはどういうことか」


について、できるだけ平易に説明することを心掛けました。


本書の執筆にあたってもっとも配慮したのは「圧倒的なわかりやすさ」です。多くの読者がわかっているだろうと思う初歩的なことについても、あえて丁寧に説明しました。


ROICを説明しようとすると、ついつい会計やファイナンスの専門用語を使いがちになってしまいますが、できる限り専門用語は使わず、平易な言葉で説明することを心掛けました。


また、専門用語を用いるときは、まずはその専門用語自体を平易な言葉で説明することで、基礎知識のない方にでも丁寧に読みすすめれば理解できるように書きました。

●本書の注目点(1) 美咲さんの成長物語

本編では、それぞれのテーマについて、3人の登場人物の会話で説明しています。その中で登場する入社2年目の美咲さんを、本書のターゲット読者層に設定しました。


経営管理の知識まだ不十分な美咲さんが発する素朴な疑問、そしてその疑問に対する答えを、できるだけ簡潔に説明するために会話形式で書いてみました。


章を経るごとに、徐々に成長していく美咲さんの姿をご覧いただきながら、読者の皆さん自身の成長を実感いただければと思います。

●本書の注目点(2) 文章を読むのが苦手な方にも配慮し要約と内容を図表で表現

本書では、文章で説明した内容のエッセンスをできる限り図表でまとめるようにつとめました。


「超入門」というタイトルからして、読者の皆さんの中には、文章を読むのが苦手という方も多いのではないかと推察します。


そうした方々には、図表だけを見ても、意味をつかんでいただけるよう配慮しています。

●本書の注目点(3) 少し複雑で難しい記述は、コラム的に解説

簡単・平易を心掛けていますが、中には避けて通れない「少し複雑で難しい」ことも解説しなければなりません。そうしたときには、「木戸先生の経営管理講座」として、コラム的に解説しました。


本文との繋がりを考えながら読んでいただくと、より全体が見えてきます。

●本書の注目点(4) 「ROIC」の課題と限界について言及

ROICは多くの企業で導入されていますが、どんな会社や事業でも使える「万能な指標」ではありません。


本書はROICをテーマとしつつも、「ROICをマネジメントに用いることによって生じる課題や限界」についても、できる限り記述するよう努めました。


ここは、筆者が本書でお伝えしたかったもう1つの主張でもありますので、そんな思いもイメージしながら読んでいただければと思います。


●出版後の反応

出版前に期待したとおり、いや、予想以上の反応をいただいています。


この分野に明るい読者の方々からは「簡単すぎる」という言葉も多くいただいていますが、ROICのことを初めて学ぶ方や、ROIC経営を導入している多くの会社から、次のようなお声がけをいただいています。


・類書と比較して圧倒的にわかりやすい

・研修用のコンテンツ作成に相談にのってほしい

・ROIC経営の浸透を手伝ってほしい


全マネージャーに、この『ROIC超入門』を配布したいと、数百冊をまとめて購入いただいた会社もありました。


そもそも、「ROIC」を出版社に提案したときは、担当の編集者の方は、別の企画を考えていました。


しかしながら、出版社の企画会議ではその書籍は実現されませんでした。


そこで『ROIC超入門』を引き戻して再考することになり、結果的に、本書を執筆することとなりました。

●これから本書を読まれる皆さまへ

ROICは他の経営指標よりも、現場へ浸透しやすい指標です。「資本効率」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、中身を理解してしまえば、皆さまの日常業務の改善施策を考えるのにもお役に立てるはずです。


本書は、どなたにも理解いただけるように平易な言葉で執筆しましたので、「ROICの導入が決まったが、どうすればいいのかわからない」といった現場マネージャーの皆さまも、目を通していただければ、ROICに関わるひと通りのことは学べるはずです。


また、ROA、ROE、ROICの違いについてもわかりやすく解説しているので、経営指標について学びたいという皆さまにも、ご一読いただきますようお願いします。


本書を読んでいただいた皆さまの会社人生が、より豊かになることを願っています!




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