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「ルル」、「ロキソニン」が地道に伝えていくメッセージとは。10年単位で見据える、セルフケアを考える様々なきっかけづくりの裏側。

著者: 第一三共ヘルスケア株式会社

第一三共ヘルスケア株式会社では、製薬会社として製品を販売するだけでなく、企業のオウンドメディアやブランドの活動を通して生活者の方にとって役立つ情報を広く届けることで、”セルフケアを支えるパートナー”を目指し、日々取り組んでいる。

今回は総合かぜ薬ブランドの「ルル」、解熱鎮痛薬ブランドの「ロキソニン」が行っている取り組みに迫る。2つのブランドではかぜや痛みの症状に対処するために製品を提供するだけでなく、健康な生活を送る上で大切な「セルフケア」について正しい知識を身につけるきっかけ作りに取り組んできた。本ストーリーでは、その取り組みの詳細とそこに込められた想いについて、それぞれのブランドを担当する北條、鈴木に広報担当として企業のセルフケア情報の発信を行っている上吉川が話を聞いた。


左から「ロキソニン」担当の鈴木、「ルル」担当の北條、広報担当の上吉川

「ルル」、「ロキソニン」ブランドとは

上吉川:取り組みを行っているブランドについてお聞きします。まずは、「ルル」からお願いします。


北條:「ルル」ブランドは70年以上の歴史を持つ総合かぜ薬ブランドです。以前、薬は苦いものだという考えが浸透していましたが、ルルが糖衣錠を採用したこと、また錠剤を小さくしたことでとても飲みやすくすることができ、子どもも飲みやすい家族想いの製品として親しまれてきました。今ではご家庭の常備薬としての「ルルAシリーズ」、症状別に選べる「ルルアタックシリーズ」、その他にも、ドリンク剤、のどあめ剤などを展開しています。


左から「新ルルAゴールドDXα」、「新ルルAゴールドs」、「新ルル‐A錠s」(いずれもOTC医薬品:指定第2類医薬品)



上吉川:続いて「ロキソニン」はいかがでしょうか。


鈴木:「ロキソニン」ブランドは痛みのトータルケアブランドとして、内服薬シリーズ、外用薬シリーズがあり、様々な痛みに悩む方に向けた製品を展開しています。2011年に医療用医薬品だった「ロキソニン」を日本で初めてスイッチOTC化し、一般用医薬品「ロキソニンS」として販売を開始し、その後はロキソニンSシリーズとしてラインナップを拡充しています。2023年に発売した「ロキソニンSプレミアムファイン」は、生理痛のメカニズムに着目した成分を配合しており、つらい生理痛にお悩みの方に向けた製品となっています。


上吉川:「ルル」と「ロキソニン」は当社の看板ブランドですよね。


「ロキソニンSプレミアムファイン」(OTC医薬品:第1類医薬品)


常備薬と家族の絆の大切さを伝える。「ルル」の「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」

上吉川:それでは、それぞれのブランドの取り組みについて伺っていきます。総合かぜ薬ブランドである「ルル」は、どのような取り組みをしているのでしょうか。


北條:ルルとして力を入れているのは健康な生活を送る上で、急な体調の変化に対処できるよう家庭に薬を常備することの大切さを伝えることです。常備薬に関する調査を行ったところ、薬を常備している家庭がとても少ないことがわかりました。一方で、いざ体調不良のときに家に薬がなかったり、あっても使用期限が切れてしまっていたりと、困った経験もあるようです。


上吉川:かぜの症状や薬、常備薬についての知識は、当社サイト「くすりと健康の情報局」でも発信をしています。

その中でも、ブランドとしてご家庭に薬を置いてもらうことの大切さを伝えていくことは、長年常備薬として親しまれてきた「ルル」ならではの取り組みですね。


北條:そうなんです。常備薬について改めて考えてもらうきっかけの一つとして、2021年に立ち上げたのが「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」です。プロジェクトでは、飛騨高山、阿蘇小国、奥州江刺と各地の職人の方に作っていただいたくすり箱をプレゼントとしてお届けしました。さらにプレゼントしたくすり箱を家族に渡す様子を動画で配信しています。くすり箱を準備することが、家族の病気やけがの備えになること、さらには大切な家族を労わり、その想いを伝えていくことになると考えています。


上吉川:今回のプロジェクトを始めるにあたって、何かきっかけはあったのでしょうか。


北條:コロナ禍となり、何かあった際の常備薬の重要性を再認識したことや、コロナ禍で家族と会う機会が減少するなかで、常備薬は家族の健康をそばで見守る存在としても重要なのではないかと考えたことが、一番のきっかけです。


上吉川:とてもすてきなプロジェクトだと思います。プロジェクトの動画を見ましたが、家族の絆が感じられ、心が温まりました!


「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」Webムービーはこちら:家族をつなぐ くすり箱プロジェクト|風邪(かぜ)にルル|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)



北條:ありがとうございます。これまでどのようにすれば常備薬の大切さを伝わるのか検討してきましたが、ただまっすぐに製品特性を伝えたり、お薬を常備しましょう、と発信したりしても一部の人にしか届かない、と感じておりました。共感を伴わないと、人は動かない。今までルルが培ってきた世界観に共感してもらうことで、次のアクションにつなげてもらえるのではないかと思っています。


北條:とはいえ、動画やキャンペーンよりもさらに皆さんの記憶に残るためにどうしたらよいか、ということを考えていく中で、2022年から「家族でつくる くすり箱ワークショップ」も開催しました。親子で木製くすり箱の製作体験を通じて、常備薬の大切さや「ルル」の想いに触れてもらうことを目的としたワークショップです。家に帰ってもくすり箱として活用してもらい、それを開くときに親子で体験したことを親御さんにも、お子さんにもどちらにも思い出してほしい。子どもたちにとっての”原体験”を提供できればいいなと思っています。


上吉川:子どもの頃にわくわくした体験は記憶に残りますよね。子どものころからくすり箱に触れてもらうことで、家族への想いをつないでいくことになると感じました。


北條:ワークショップへの参加応募は人気で、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況です。


「ルル」と「SENSEI よのなか学」による、より多くの子どもたちがくすりに触れるきっかけづくり

北條:ワークショップは担当者が自ら行うため、回数を増やせず、「多くの子どもに早いうちからくすりについて知ってもらいたいのに」と、もどかしく感じていました。そんな折、「SENSEI よのなか学」というサービスを知り、「ルル」から小学1年生向けの教材「じぶんでできるよ!けんこうなせいかつ」を製作し、提供することにしました。ご応募いただいた学校に教材を提供し、先生から授業を行ってもらうという取り組みのため、多くの子どもに体験してもらうことができます。内容は小学一年生の”さんちゃん”が健康な生活を送るために、毎日の生活の中で自分ができることをみつけていくというものです。既に47都道府県430校もの学校から応募があり、授業を実施していただき、人数だと相当な数になると思っています。子どものときから健康について、そしてくすりについて考えてもらうきかっけになればうれしいですね。



生理痛を我慢しないでほしい。「ロキソニン」の「みんなの生理痛プロジェクト」を通して伝えたいこと

上吉川:「ロキソニン」はブランドサイトでも痛みについて情報発信をしていますが、その他に取り組まれていることを教えてください。


鈴木:2023年に「ロキソニンSプレミアムファイン」を発売したことをきっかけに、社会全体で生理痛の理解が深まることを目指す「みんなの生理痛プロジェクト」を立ち上げました。ブランドキャラクターである石原さとみさんを起用したブランドメッセージ広告「#生理痛を甘く見ないでほしい」の展開をはじめとして、生理痛の対処啓発・理解促進を目的として、産婦人科医の先生とともにセミナーを開催するなど、性別を問わずより多くの方に生理痛について知っていただくための活動をしています。鈴木:また生理痛に悩んでいることに対して周囲からの理解が得られず、そのため我慢せざるを得ないというケースもあるのではないでしょうか。生理痛に悩む当事者には我慢以外の選択肢あることを知っていただき、自分にあった対処法をみつけていただくための情報発信を行っています。同時に、生理痛に悩む方に思いやりを持って接することができる社会を目指して、当事者以外の方にも生理痛について知っていただく啓発活動を行っています。


プロジェクトの詳細はこちら:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/special/project/


上吉川:当事者がつらい生理痛を我慢しないために、社会全体で理解が広がることを目指したいという想いがが伝わってくるプロジェクトですね。



生理痛と向き合うはじめの一歩を踏み出す「FIRST STEP ACTION」とは

鈴木:昨年10月には、今まで生理痛について考えたことがなかった人も含めてみんなで生理・生理痛と向き合う「はじめの一歩」を提供したいとの想いから、「FIRST STEP ACTION」を始動しました。その活動のひとつとして、高校1年生対象の「生理痛について“学び・考える授業”」を昨年12月に埼玉県立大宮南高等学校で実施しました。高校1年生を対象にした理由は、生理痛の対処法のひとつである鎮痛薬※が服用できる年齢になったタイミングで、性別関係なく生理痛と向き合う機会を提供したいとの想いからです。


※市販の鎮痛薬のうち、服用年齢が15歳以上である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の成分を配合したもの。


上吉川:だから「FIRST STEP ACTION」なのですね。実際に高校1年生への授業を実施して、どのような感想がありましたか。


鈴木:女子生徒からは、「生理の経験があっても知らないことがたくさんあり、対処法も含めて正しく知ることが出来てよかった」「今までは生理痛がつらくても我慢していたが、無理せずに相談したり、助けを求めていいということを知れた」といった声が寄せられました。また、男子生徒からも「直接アクションをしなくても気遣える人になりたい」「家族や身の回りの人が、生理痛に限らず困っているときの接し方について考えたい」など、授業を通じて各自が考えるきかっけになったとの感想をいただきました。

授業に際しては、全国の高校生を対象に実態調査を行ったのですが、「欠席日数が成績や大学の推薦に影響するから生理痛痛がつらくても無理をして登校している」といった声がある一方で、学校生活で生理痛で困っている人を目にする機会は無いとの声もありました。対照的ですよね。今回の授業を通じて、目には見えない痛みで悩んでいる人がいるかもしれないということを想像するきっかけにしてもらいたいと思っています。


鈴木目に見えない痛みというのは、生理痛に限った話ではないですよね。困っている人がいるときに、想像力をもって何かできることがないか、考えるきっかけになれたらと思っています。


上吉川:性別に関係なく、共に考える時間を持つことは将来的にとても大切だと思います。とてもすてきなプロジェクトですね。


上吉川:「ルル」、「ロキソニン」の学校での取り組みについて話してもらいましたが、実は最近、広報にも学校からの問い合わせがくることが増えています。授業のフィールドワークの一環で「ミノン全身シャンプー」について知りたいというお願いや、薬剤師志望の高校生から薬について話が聞きたいなど、現在対応しているところです。内容はさまざまですが、実際に学生さんを受け入れてプチ授業のようなものを実施しています。学生さんの事後アンケートではブランドや会社のことが好きになったと言ってもらえることが多く、とても大切な活動だと思っています。



伝えてもらう講師の先生の重要性と取り組みを広げていくことの難しさ

鈴木:ロキソニンの授業では産婦人科医の先生に講師をお願いしています。生理、生理痛といったセンシティブなテーマだからこそ、普段距離が近い方よりも、専門家である産婦人科医の先生の方がコミュニケーションを取りやすく、意見を言いやすいという側面があります。一方で、おひとりの先生にお願いする形式だと全国各地で授業を実施するのは難しいため、広く展開する方法が課題だと感じています。


北條:お話を聞いていると、テーマによって適している講師の方が異なることを強く感じました。ルルは小学校1年生向けの授業ということもあり、勝手を知る先生にやってもらうからこそ、しっかりとコミュニケーションを取りながら進められ、子どもたちも授業に入り込めているように見えました。もしブランド担当のように知らない人が講師として授業をしていたら、子どもたちは心を開いてくれなかった可能性もあると思います。


鈴木:そうですね。ルルのように社員のなかで講師ができる人を増やしていくというのは一案です。ただ、それでも限界はあるので、例えば地域の取り組みに賛同してくださる薬剤師の方に協力いただく、行政と連携するなど、さまざまな可能性を模索していきたいと考えています。どうやってこの取り組みを広げていくかは、今後も考えていきたいと感じています。



地道に続けることが大事。ルル、ロキソニンブランドの取り組みのこれから

上吉川:最後に、今後の意気込みについてお聞きします。


北條:このような新しい取り組みを始めましたが、すぐに浸透しなかったら辞めるというのではなく、長く続けていくことが大事だと考えています。私自身、この取り組みは「10年施策」だという強い意志をもって立ち上げを行いました。これからも「ルル」を通じて、常備薬の大切さを伝えていけるといいですね。


鈴木:まさに時間をかけて地道に取り組んでいきたいですね。ロキソニンとして、生理痛への理解と思いやりのある社会の実現を目指して、活動を続けていくことが浸透につながると感じます。


北條:今回あらためて話を聞いて、取り組んでいる内容は違っても、生活者の方にセルフケアについて考えるきっかけにしてもらいたい、という想いは同じだと感じました


上吉川:広報担当としては、このようなブランドの取り組みがさらに生活者の方に届くよう、情報を発信していきます。そして、これからも生活者の健康を支えていければと思います!





<関連情報>

◆第一三共ヘルスケア株式会社について

第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ(※)の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。

現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。

こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。


※ 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ジェネリック医薬品・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。




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