ニューノーマルでの物産展開催…京王百貨店の催事担当者の思いとは
都内最大級の催事場をもつ京王百貨店新宿店。物産展の中でも人気・売上規模ともにトップクラスの人気を誇るのが春・秋の年2回開催する「北海道展」です。今回の同展は、緊急事態宣言発令に伴う長期休業後初の都心部での物産展開催になります。
<リリースURL>
食品催事の企画を取りまとめる食品・レストラン部 催事担当 統括マネージャー・堀江英喜に、“ニューノーマルの物産展”に踏み出す思いを聞きます。
食品・レストラン部 催事担当 統括マネージャー 堀江英喜
食品担当バイヤーなど、10年以上にわたり食品売場に携わってきた。2019年6月より同職。
開催決定の裏には、“楽しんでいただきたい”という強い思いが。
盛況だった昨年8月の「秋の大北海道展」の会場の様子
3月末に予定していた「春の大北海道展」は、新型コロナウイルス感染拡大初期で予測のつかない部分が多く、中止の判断をせざるを得ませんでした。お客様からの期待やお取引先の売上確保のことを思うと悔しかったです。
しかし、今回は初めからコロナの影響を想定した中で準備を進めることができました。「こんな時だからこそお客様に“食”を通じて少しでも旅行気分を味わっていただきたい」というのが開催に至った大きな理由です。
ただ、それには「お客様・従業員の安心・安全」の確保が大前提です。感染防止策を講じながらの店舗運営の知見をもとに、物産展での感染防止対策を入念に講じることができたことから、開催に向けて動き始めました。
物産展を楽しみにされているお客様の応援の声はもちろんのこと、出店をお願いしたお取引先の方にも、地元の観光業が厳しい状況もあり開催を喜んでいただいたことが後押しとなりました。
運営も商品も大きく変更した、新たな「北海道展」
感染防止対策として会場運営面で大きく変更したのは、混雑時の入場制限です。会場内のお客様の数をカウントし、規定の人数を超えた場合には入場制限にご協力いただきます。待ち時間もできる限りストレスなく過ごしていただけるよう、会場から離れていても大体の待ち時間がわかるシステムを新たに導入することにしました。そのほか、会場内の通路幅を拡げ、試食・試飲は中止します。
商品ラインアップは、弁当や菓子、海産物など、持ち帰り可能な商品を中心としています。現地の味を出来立てで楽しめるのが魅力のイートインは密を避けるため、イートインでないと再現が難しいラーメン店1店舗*のみに限定しました。毎回高い人気を誇るラーメンのイートインですが、安心してご利用いただけるように席数は前年同様ながらスペースを約2倍に拡大し、お客様間の距離を確保します。
*週ごとに入れ替わりで計2店舗出店
出店店舗数は2週間で約60店舗、通常時からは3割ほど少なくはなりますが、どの店舗も自慢の定番人気商品をそろえています。
そのほかに今回は、ご来店されずとも北海道展を楽しんでいただけるように一部商品はネットショッピングでも購入できるようにしました。銘菓や農水産物など約30品目をそろえています。
これからの物産展の役割とは
担当者が厳選した各地の美味しいものが一堂に集まり、普段百貨店を利用する機会の少ない若い方などをはじめ幅広い世代の方に楽しんでいただけるのが物産展の大きな魅力です。
それと同時に、会場に来ている現地生産者・販売員との会話や交流などを含めた“会場の雰囲気”を楽しみにされているお客様も多くいらっしゃいます。
コロナ禍においては、ネットショッピングサイトでの展開強化などお客様にとっての選択肢の拡大や利便性の追求は必須ですが、それ以上に、リアルでの物産展には、今改めて意識されている“ヒトとヒトとのつながり”や“日本各地の魅力”を伝える役割があることを再認識しています。
お客様にいかに楽しんでいただくかということはもちろん、微力ながらも各地の魅力発信のお手伝いができればという思いも強くなり、今後も“物産展ならではの魅力”を大切にしながら、「新しい生活様式」に合わせたより良い形を検討していきます。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ