週休3日を見据えた新しい休暇制度「フリーワーク」を導入、建設業の新しいチャレンジ
秋田県能代市に本社を構える能代電設は、電気や電気通信、再生可能エネルギー関連事業、機械器具設置や管工事など、幅広い公共工事のマーケティング、プランニング、デザインから施工、メンテナンスを手掛ける総合エンジニアリング企業です。
2024年4月から、同社は新たな特別休暇制度「フリーワーク」を導入することを発表しました。この取り組みは、社員のワークライフバランスを向上させることを目的としています。
このストーリーでは制度導入までの経緯、取り組み、導入後の影響などの詳細をご紹介します。
自由な働き方が可能に!?「フリーワーク」とは?
「フリーワーク」とは、隔週の金曜日に社員が自由に働き方を選べる制度です。具体的には、以下のような柔軟な働き方が可能になります:
- 出退勤の自由:社員は自分の都合に合わせて出勤および退勤時間を決定できます。また、勤務場所も自由であり、カフェや自宅などでの勤務も可能です。
- 特別休暇の取得:この日を特別休暇として取得することも可能です。
社員のプライベート充実を目標に導入を検討
能代電設の取締役総務営業部長、近藤拓美はこの制度の導入背景について次のように語ります。
「建設業はその特性上、長時間労働や突発的な対応が求められることが多く、社員一人ひとりの負担が大きくなりがちです。現代社会では、働き方の多様化が進んでおり、社員のワークライフバランスを考慮した柔軟な働き方が求められています。それは私たち建設業にとっても同じです。『社員のプライベートが充実すればするほど、その充実度は業務の品質となって還元されるのでは』と考え始めたのがきっかけでした。」
会議での熟考や材料集めに奮闘。制度導入のプロセス
「役員会や管理職会議などでも熟考を重ね、当社ならではのアレンジを加えれば可能だろうと判断できる材料を集めました。業務上の納期は最優先ですが、休みにするか短時間だけ業務にあたるかのバランスは、各課長に任せることで運用できる目処がたったため、2024年の4月より施行しました。秋田県という地域はおろか、全国的に見ても同じような取り組みの事例はまだまだ多くないため、どうして今以上に休暇が必要なのかと考える管理職や役員も少なくなく、この制度の意義を理解してもらうことに最も苦労しました。」
予測を超えた使い方も。フリーワークがもたらした影響
「部署や課によって違いはありますが、各課長がうまくチームコントロールをしている効果もあって『休日にする、午前/午後だけ出社にする』などの配分がうまくできているように感じています。中には資格取得のために集中した学習の日にする、というケースや、デスクワークが続いて体を動かしたいということで地域の体育館に同僚と集まる社員もいます。こうした自発的、自律的な効果を生む予測はしていませんでしたが、スタートから数ヶ月で良い方向に向かっていると感じます。プライベートも仕事も、どちらも充実した毎日を送ってもらえるようにしたいですね。」
これまでは勤務後に集まっていた活動も、フリーワークを活用して日中から行うことが可能になる
建設業界で先んじて導入したフリーワーク。社員への想いと未来への展望
「何より私自身が、こんな制度があったらいいなと考えていたことと、建設業でいち早くこういった取り組みを導入し、他社に先んじる存在でありたいという思いもありました。この取り組みは、社員のリフレッシュと業務に対するモチベーション向上を目指しています。また、当社への入社を検討してくださる方々にも魅力的な判断材料の1つになればいいと考えています。今後も社員が安心して働ける環境を提供するための取り組みを進めてまいります。」
取締役総務営業部長 近藤拓美
能代電設の「フリーワーク」制度は、社員のワークライフバランスを重視し、働き方の多様性を実現するための新たな一歩です。今後も社員と共に成長し続ける企業として、さらなる取り組みを進めてまいります。
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