"初代創業から続く精肉専門店を4代目店主がリニューアルオープン。時代の変化に合わせた売り方で売上を大幅伸長させている挑戦の裏側"
精肉専門店Meat Tanabeとして改装オープン
はじめまして。西都食肉販売有限会社、代表の田辺雄一と申します。当社は小売部門「精肉専門店Meat Tanabe」の運営、外食卸部門などの食肉を販売する会社です。
当社は1927年(昭和2年)当時、乳用牛を飼い酪農をおこなっていた初代が食肉がまだ一般的に普及していない時代に食肉文化発展の為、「田辺商店」として創業し、調布の町でコツコツ営業して参りました。2代目が今の地で「肉のタナベ」をオープンしました。
私は4代目としてお店を引き継ぎ昨年【Meat Tanabe】としてリニューアルオープンしました。お店を継ぎ約4年が経ち、小売部門売上が入社当初の6倍となりました。
引継ぎ当初は家族経営でしたが、今は優秀な社員とスタッフ11名で事業を行っています。
今回は初代の創業から2代目、3代目、4代目の現在に至るまでの当社の話をさせてくだ
さい。
(食肉文化が普及していなかった昭和初期の創業時から、食肉消費の波に乗り事業を拡大)
初代は肉店を始める前から乳用牛を飼い酪農をしており、そのつながりで精肉業をスタートさせました。一般的にお肉を食べるということ自体がまだ普及していない昭和初期、冷蔵機器等も未発達で管理の面で苦労があったと聞いています。
2代目に代わり、牧場で直接生きた牛を買い付けし、食肉処理場へ持ち込み枝肉と呼ばれる骨付きのお肉を持ち戻り、自店で捌き、精肉店や飲食店へ納品をして事業を拡大しておりました。社会的に食肉消費が盛んになったころで、波に乗ることができたようです。
※写真は2代目 「田辺商店」の店舗前
(「自分にすべて責任がある環境で挑戦していきたい」と家業を継ぐことを決意。)
3代目は飲食店や業務用食肉の販売へ注力し拡大してまいりました。その中でBSE(牛海綿状脳症)が社会問題となった数年は牛肉消費が停滞し、その後の風評やイメージ回復まで年月がかかり苦労したと聞いています。
BSEの問題が落ち着き、10数年経過したその頃、私は人が喜んだり、祝福する事が好きだったので、特にお店を継ぐつもりはなく都内の婚礼などを行うレストランで働いていました。あるときにフロアの下にある系列店の焼肉店でヘルプとして働いた時にお肉の持つ、人を元気にさせるパワーと毎日変わる肉質に合わせていくプロの技術に感動し、お肉の仕事にのめりこみました。
しばらくその焼肉店でサービスとして働くようになり2年、そこで働いていた時期に、ユニクロの会長柳井正さんの著書「一勝九敗」を読み、仕事としてやるなら家業で自分にすべて責任がある環境で挑戦していきたいと思うようになり、家業で仕事をするように決めました。
(コロナウイルスがもたらした時代の変化に合わせて、仕入れと小売部門の強化と通販サイトをスタート)
時代に合わせてお肉の売り方を変えていくーー
初代から2代目の生体から買い付けをおこない処理して販売する形から、3代目は市場の枝肉を1頭買いし、処理して販売していく事で業績は良くなっていました。
私はお肉の品質に関わる部分は維持向上するべく3代目と同じスタイルで継続していました。
※写真は山形県の名生産者 斉藤畜産の斉藤さんと牛舎にて
お店の流れが大きく変わったのが、コロナウイルスの流行でした。
それまで堅調に推移していた業務用や飲食店のお肉のオーダーが2か月ほど激減しました。
そのタイミングで、仕入れと小売店の強化と通販サイトの運営をスタートさせました。仕入れ面はお肉が大好きな自分が心から美味しいと思う黒毛和牛を売るスタイルへ変えていきました。
各地の牛肉を現地へ食べに行き、生産者さんの牛舎まで足を運び牛に触れたり、取り寄せたりしていく中で自分が最も美味しいと感じ、好みだったのが、山形牛でした。様々な売り方を試す中で、山形牛を使った焼肉セットや塩だけで仕上げる"山形牛ローストビーフ"が大変好評となり、今は山形牛を1頭買いで仕入れを行うようになりました。
※写真は店頭で人気の山形牛ローストビーフスライス
また以前から実店舗の近隣のお客様だけではなく全国のお客様へ美味しいお肉を通じて喜びや笑顔を生み出していきたいと感じており、始動した通販サイトはギフト利用が多く山形牛の焼肉用のセットやステーキ用のが人気で通販サイトはスタートから2年で2倍となりました。通販サイトの商品は発送日当日に切りたてでご用意し包装しております。
小売部門では焼肉店で培って見てきた経験から、それまではあまり自店ではやらなかった山形牛を細かく分けて販売するスタイルへ変えていき、様々な部位を楽しめる焼肉セットとしてSNSなどで訴求し販売するようになりました。
※人気の焼肉セット
一頭買いする山形牛からつくる特製ローストビーフも人気商品となりました。
販売スタートから毎回完売するほど売れています。
(時代に合わせた販売方法と新商品の強化により、4年間で小売部門の売り上げは6倍に増加)
また最近ではお肉を使ったお肉屋さんの冷凍食品も大変人気です。
今後も人気商品を継続しつつも、精肉店として全国の方のお腹と心をみたし尽力していきます。
店舗で人気の商品、"MeatTanabe厳選ホルモン一頭買い"や"山形牛ハンバーグ"も今後全国のお客さまへお届けできるよう拡大してまいります。
店舗でのお肉商品の企画で2019年から2023年までの4年間で小売部門の売上高が6倍となりました。
今後さらに小売部門を拡大できるよう企画や商品開発に努めて参ります。
◆店舗情報
店舗名:【精肉専門店 Meat Tanabe】
所在地:東京都調布市国領町3-8-15
営業時間:(水)~(金)11時~19時 (土)10時~19時
定休日:日曜、月曜、火曜
・お肉の通販サイトページ
ttps://meattanabe.official.ec
※ギフトやご自宅用にも人気な山形牛焼肉盛り合わせや一頭買いする山形牛のステーキ用など販売しております
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