「地方から業界をけん引できる住宅会社にしたい」“ブランディング”で地域の住宅会社を変革へと導く担当者の想い
住宅業界に特化したコーポレートブランディング支援サービスとして、2020年7月にローンチした『Brand Brain(ブランドブレイン)』は、カーサ・プロジェクト株式会社、株式会社サンプロ、株式会社LOCASの3社による共同プロジェクトです。
「地域で、本当に良い商品をつくっている会社よりも、全国チェーンの方が強いという事実に違和感を持った。」と話すのは、地域の生活者にとって象徴となる“ブランド企業”へと変革を目指すプログラム『Brand Brain』創設メンバーのコマツ アキラ氏。インタビューの中で見えてきたのは、住宅業界全体を通して見る“地域創生”への希望でした。
コマツ アキラ
株式会社サンプロ マネージャー / 株式会社LOCAS Brand Producer
⼤⼿広告代理店勤務を経て2017年にサンプロ⼊社。
サンプロのクリエイティブセクション「Innovation Lab.」を⽴上げ、サンプロの躍進をけん引。2017年の段階で商圏認知⼀桁だったサンプロの認知を70%まで⾼めるなどの⼿腕を発揮。現在、住宅業界において企業ブランディングを考えるアカデミー「LOCAS」のブランドプロデューサーとして全国の住宅会社のブランディングも⼿掛けている。
■ 本当に良い商品をつくっている会社よりも全国チェーンの方が強いことへの違和感
Q. “住宅会社×ブランディング”という切り口の新サービス『Brand Brain』プロジェクトが始動した経緯について教えてください
「3年半前に地元である長野県に戻ってきた際、正直これといったブランド企業が見当たらず…これじゃ地域創生なんてできないだろうと感じました。働く場として“誇りを持てる職場”を地域に作れたらと“地域貢献への想い”を持っていた時に、おもしろい会社があるという話を聞き、面接に行ったのが、今の職場である株式会社サンプロ(以下、サンプロ)です。
私はもともと広告畑の人間ですが、この業界に入った当初、特に大きな違和感を感じました。それは、地域で本当に良い商品を作っている会社よりも、全国チェーンの方が強いという事実。この違和感は、工務店・ビルダーを始めとした地場の住宅会社が持つ、“ブランドに対するリテラシーの低さ”が原因かな?と感じたのと同時に、原因が判明している以上、解決するのも簡単なのではと思ったのが最初のきっかけです。
『Brand Brain』には、ブランド=形のないものという間違った常識から脱却し、戦略的に目標・指標をもって企業ブランディングを推進していくためのノウハウが詰まっています。その中で私は、ブランディングのKPIに伴う、現在地の把握・目的地(目標)から、それを実現する各種プロセスの選択の仕方を、僭越ながら指導させていただいています。」
株式会社 サンプロ
■ プロジェクトの要となるのは“定点調査”と“インナーブランディング”
Q.コーポレートブランディングを行った株式会社サンプロは、商圏での知名度70%UPと驚異的な数字を実現されています。そこに至るまでに苦悩した事はありますか?
「実は、苦悩はありませんでした。初回面談でサンプロ代表の青栁と出会った際に『この人を英雄にしたい!地域創生と住宅業界の地位向上という社会問題を解決する英雄になるひとだ!』と思ったほど、プロとしての気位を持っている人でした。さらに当時のサンプロにはすでに、優れた経営者と幹部・スタッフが揃っており、社内の文化や教育…つまり土壌は完成されていたので、私はそれを昭和の考えから現代の考えにアジャストし、落とし込んでいくだけでした。
サンプロは、外向きのコミュニケーションがあまりお上手ではなかっただけで、そこに少し手を入れたくらいですが、ゼロからテコ入れの必要がある住宅会社にとっては、インナーブランディングに大きな壁があるのだと思います。
しかしながら『Brand Brain』の魅力は、サンプロが長年かけて培った教育のノウハウを共有できるところにもあるので、サンプロが手探りで7年かけた道程を1年に短縮することができるわけです。」
株式会社 サンプロ 代表取締役 青栁 弘昭
Q.『Brand Brain』の特徴である“定点調査”。一般的に住宅会社経営では馴染みのない手法ですが、なぜ“定点調査”が必要なのでしょうか?
「“集客については数字に出るが、ブランディングは数字に現れない”という考えは大間違いであると私は考えています。定点調査を行うことで、地域での現実を受け止め、地域での地位の確立につなげていく事ができる。
ブランディングって大きく分けて9階層の施策があるんですよね。それぞれにおいて指標を取り、目標をもってPDCAを回す。これができる会社は強い。しかも非常に高度ですから、模倣されることもありません。そういう意味でも『Brand Brain』の取り組みはユニークで強いですよ。」
■ 地域の生活者の象徴=“ブランド企業”になるということ
Q.『Brand Brain』では、地域で認められる“ブランド企業”になる事を目指して進めていきますが、“ブランド企業”になる事によって実践企業にはどのような未来が見えるのでしょうか?
「
- まず最初にやってくる変化は【求人・採用面】です。今までかけてきた資金と時間が嘘のように、求人への応募が増えていきます。
- 次が【生活者からの反応】です。アウターブランディングといわれる部分ですね。Webサイトは、指名検索が増え競合が減る。もしくは、今までよりワンランク上の競合と対峙できます。
- 社内に対して行うインナーブランディングは、一年間を振り返った時に「こんなに変化したのか」と実感するものですが、今日の明日で直ぐに結果が出るものではありません。学習は常にしていくべきことです。『Brand Brain』は、その仕組みを共有し長期にわたって高めあうことを、インナーブランディングにおける取組の本質にしています。」
Q.地域の生活者に誇ってもらえる“ブランド企業”となったサンプロの現在を教えてください
「地域の生活者の方に“サンプロという会社が地元にある”ということを誇りに感じてもらえていればと思います。そのような振る舞いを、代表から新卒のスタッフに至るまで徹底しています。
“エレガントに挑戦し続ける会社”そういう会社は、営業面はもちろん採用面でも人気がありますし、代表の元にはきっと様々なビジネスチャンスの話が来ているのではないかと思います。」
Q.ずばり、コマツさんにとって“ブランディング”とは何ですか?
「『自分を好きになってもらうための努力』に尽きます。ビジネスですから、これを計画的にやるという感じです。」
Q.『Brand Brain』はどのような方に利用していただきたいですか?
「“商品(家づくり)には誇りと自信を持っているが現状に不満”というステージの方はもちろんですが、その次のステージである“優秀な働き手を集め育てたい”という方は、1年間覚悟を持って取り組めば結果が出ると思いますので、すぐにでも利用していただきたいですね。」
Q.最後に、これからの住宅業界への希望や理想があれば教えてください。
「私たちのお客様は、令和の時代を生きています。そういうお客様に、どういう商品とコミュニケーションを届けるのかを考えられるようになっていけたら、住宅業界は地方をもけん引できる業界なのではないかと思っています。」
ブランディング = 自分を好きになってもらう努力。全国各地の住宅業界が地域で愛される企業となれば、ひいては地域創生につながるのではと、コマツ氏は語ります。新型コロナウイルスとの共存という未曾有の難題と共にスタートした令和の時代にこそ、地方の力は必要な要素なのかもしれません。
■ コーポレートブランディング支援サービス『Brand Brain』詳細ページ
■ プレスリリース『“ブランディング”をこれからの住宅会社経営に。地域の象徴となるブランド企業をめざす、令和時代の新サービスに注目が集まる。』
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