選手発オンライン配信イベント Stay Home with F・マリノス 開催の裏側
横浜F・マリノス 広報部の西原です。
横浜F・マリノスでは、4月18日(土)に、選手27名が参加したオンライン配信イベント「Stay Home with F・マリノス」を開催しました。 当日は瞬間最大9,000名を越える方々に視聴いただき、イベント後も視聴可能なYouTubeは8万8千回を超える再生をいただいております。(5月15日現在)
このSTORYでは、開催に至るまでの経緯やイベントの裏側をご紹介したいと思い記させていただきます。
27選手揃ってのオープニング
新型コロナウイルスの予防・拡散防止のため、チームの活動がストップ
2020年は、リーグ優勝した翌年ということで、Jリーグ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)などさらなるタイトルの獲得を目標に掲げスタートしたシーズンでしたが、ACL2試合、リーグ1試合を戦ったところで中断という思いがけない状況となりました。
クラブでは、新型コロナウイルスの予防・拡散防止のため4月5日よりトップチームの活動を休止し、各選手自宅待機での生活を現在も行っています。シーズン開幕に合わせてキャンプから作り上げてきたコンディションを維持するため、パートナーであるCiscoのオンラインビデオ会議システムWebex Meetingsを通じて各選手の自宅を結び、合同での筋力トレーニングを行うなどリモートトレーニングをチーム活動として実施しています。
現在のチーム活動は、遠隔にて自宅で出来るトレーニングを実施。
「何か出来ないか」 選手の想いからイベント開催へ
そんななかで、選手たちもサッカーの試合が出来ないことに加えて、ファン・サポーターと接する機会が著しく減ってしまっていることについて、「この状況でも何か自分たちに出来ることはないか」「おうち時間を少しでも楽しく過ごせるようなアクションをF・マリノスが出来ないか」と課題意識を感じていました。そんな選手たちの想いから、このオンライン配信の企画がスタートしました。
イベント開催前、取材陣の質問に大津祐樹選手は「サッカー選手はピッチ上でプレーすることも大切ですが、それ以外のピッチ外での行動を含めての”サッカー選手”だと僕は思っているんです。今、F・マリノスに関わっているファン・サポーターも試合が見られない状況で、選手としてピッチ外のところで何か協力できないかと探すのは、プロとして当たり前のことだと思っています」話しました。
また、キャプテンの喜田拓也選手も、シーズンが中断してから選手たちは 「クラブ、ファン・サポーターのために出来ることはないか」とずっと考えていたと言い、スピード感を持って開催に至った要因を「選手同士の仲もすごく良く、だからこそやろうとなったときに『今できることをやろう』とまとまってと動くことが出来た」とチームとしての”団結力” を挙げていました。
チームを代表して2人が話してくれましたが、これらの言葉はとても印象的で、共に準備を進めるクラブスタッフも、絶対にイベントを成功させようという気持ちを強めました。
急ピッチでの準備。「24時間ぶっ通しでの生配信」の声も
4月9日に、選手を代表して大津選手と喜田選手がクラブスタッフ数名と打合せを行い、「まだ業界内で取り組んでいないこと」を「スピード感を持って」やろうと決め、次の週末である18日をターゲットに準備をスタート。選手達は配信内での企画を出し合い、グループに分かれて企画を詰めていき、クラブスタッフは確実に視聴者へ届けられるようシミュレーションとテストを重ねていきました。
ちなみに、構想段階では視聴者の楽しんでもらおうとメインチャンネルの裏でサブチャンネルを並行で走らせるアイデアや、インパクトも重視した「24時間ぶっ通しでの生配信」という案が出ていました笑。選手主体のメインとなる時間帯に加えて、深夜の時間帯はクラブスタッフも配信に参加し繋いでいくというものでしたが、今振り返ると6時間という適切な長さに落ち着いて良かったと振り返っています。
最終的に6時間に落ち着いたイベントタイムテーブル。27選手が出演
アクシデントもあったが、ファン・サポーターと一体感を感じられるイベントに
当日に向けて配信テストを重ね、「各コーナーで登場する選手の顔が均等に見えるようにする」、「今ある機材で、途中で中止とならないようリスクを分散する」といったいくつかの理由からビデオ会議画面をカメラで撮影し配信するというアナログなやり方を取ることとし当日を迎えました。
配信中はインターネット回線の不調による一時中断や、時折画面が見づらくなることもありましたが、筋トレ・ストレッチを選手と一緒に行う体験や、普段見ることの出来ない選手のゲーム・料理をする姿が見られて良かったというフィードバックも多数いただきました。また選手だけではなく、ファン・サポーターの方々にもインスタグラムのコメントで積極的な参加をいただいたことで、配信画面だけではなくコメント欄を含めた盛り上がりに繋げていただけたと感じています。
イベント後、オンラインでの囲み取材に出席した大津選手も「電波の状況で難しい部分もあったけれど、ファン・サポーターもいながら一体感を見ることが出来て、いいイベントになったのではないか」と振り返っていました。
好評だった料理対決。イベント後にはTwitterでの投票で順位が決定
クラブ全体としての取り組みとして、スポーツクラブのなかでは先駆けてチャレンジが出来たことで良かった点や多くの改善材料が得られ、クラブとして収穫のあるイベントとなりました。
今後も予断を許さない厳しい状況が続くことが予想され、そのなかで他クラブもオンラインの各種ツールを活用してファンと様々な交流を行っていくことでしょう。今回私たちが得られたノウハウをクラブ内だけに留めず積極的にシェアしていきたいですし、私たちも他のクラブやさまざまな業界の取り組みから学んでいきたいです。そうすることで、スポーツ界全体を通じてこの難局を乗り越えて行く一助になれるのではないか考えます。 また、多方面から学ぶことで次回オンラインイベントをする際には、より快適に視聴でき楽しんでいただける取り組みをクラブとして行っていきたいと思っております。
参考:
YouTube イベント映像リンク
https://www.youtube.com/watch?v=4ZgFAdzKV_0&t=222s
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